8月18日
尖閣諸島問題で中国の各都市で反日デモが起こっているとのことだ。デモ隊のスローガンの中に「琉球を返せ」と言うのがあったらしいが、沖縄までもが中国の領土と思っているのかと、その程度の低さに呆れる。このデモは何か当局の計画や後押しがあり、適当なところで抑えて、当局に対する批判が高まらないようにガス抜きをしているような気がしてならない。
このところ雷がよく発生し、近畿では死者も出ている。連日いわゆる「大気の状態が不安定」なのだろう。今日も雷とともに雨が激しく降った。雨が降ると少しだけ涼しくなるのはいい。
8月19日
クマゼミの声が急に減った。そろそろクマゼミの季節も終わりか。ツクツクボウシが朝も鳴くようになった。道端にアブラゼミの死骸が落ちていたが、まだアブラゼミの鳴き声は聞いていない。
大学時代の生物専攻の同窓生の会から昼食会の案内があった。広島で開かれるし、今は長旅は疲れるので残念ながら出席できない。案内の末尾に教育学部の植物専攻だったI君が4月に物故したことが記されていた。もうだいぶ前から癌を患っていたはずだ。彼のことをいろいろと思い出し、仲間がだんだん減っていくのは寂しいことだと改めて思う。
8月20日
西安の李真の夫君は児童画家で、優しいタッチの絵を描き、とても上手い。これまでは作者の文に挿絵を描き、彼が描いた絵に他の画家が着色するというチームワークで絵本を出版し、最近も彼の携わった絵本が中国でのコンテストでトップクラスで入選し表彰されたらしい。最近は「いのち」に関するシリーズの絵本を自分で手掛けたいようだ。彼は今の中国では、生命についての教育が欠けていると考えていると李真は言っていた。彼は温厚で優しい性格だから、いろいろ思うところがあるのだろう。ぜひ実現してほしい。