中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

コピーとフェイク

2006-09-29 22:13:16 | 身辺雑記
 卒業生と話していたら、ファミリーレストランなどのステーキに使う肉は、赤身と脂身の屑と言うか、細片を接着剤のようなものでつなぎ合わせて成型したものなのだと言う。焼いても型崩れはしないので素人目には本物と区別が付かないそうだ。そこからコピー商品の話になったが、コピー商品は、偽ブランド品などのいわゆる贋物を言うし、「天然の物が高価であったり、稀少な場合にしばしば生産される人工の製品」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)を言う場合もある。この成型ステーキは本物の牛肉を使っているからコピーではない、何と言うのだろうか。
 
 偽ブランド品を連想するから、コピー商品と言うと何とはなしに胡散臭さを感じさせることもあるが、真っ当な物もあって、人工皮革などは天然皮革にはない長所も持っている。ちょっと見分けが付きませんよと男物の衣料を扱っているその卒業生は言った。そう言えば人工繊維のナイロンなども同じ類だろう。人造皮革も人造繊維も今では安価で丈夫で、なくてはならないものになっている。食品には、イクラやかに蒲鉾などもあり、これはすぐに見分けが付くが、見た目や味、食感はかなり工夫しているようだ。あるデパートの食品売り場で「シシャモ明太子」と言うのを売っているのを見たが、あれはチョウザメではない魚卵で作った「キャビア」と同じように、イミテーション食品と呼ぶものなのだろう。いろいろ知恵を働かせるものだ。

 フェイク商品と言うものもある。「本物のような偽物」と言うもので、最近ますますつくりが巧妙になっている造花などをそう言うらしい。目を近づけて仔細に観察しないと分からないくらい巧妙にできているものがあって感心させられることも何度か経験した。



これもフェイクなのだろうが、工藝盆栽と称して実に繊細によくできている。



 
  ある人によれば最近よく売れている発泡酒もフェイク商品だと言う。今では認められなくなっているようだが、かつてドイツではビールは水・麦芽・ホップだけで作られたものと定義されたことがあったそうで、その定義に従うとコーンスターチなども原料にしている日本のビールなどはビールのフェイク商品と言うことになってしまう。豆類を使ったビール風味の発泡アルコール飲料である「第3のビール」はやはりフェイク商品だろう。しかし麦芽の量が少ない発泡酒もそうなのかは私には分からない。

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4 コメント

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見分けが付かないですね (Betty)
2006-10-01 09:11:20
姫りんごや椿まるで本物のようですね



うちにも造花のブーケがありますが気に入っていれば偽りのものでもいいと思っています。



生のお花はきれいですがすぐだめになってしまいますものね。

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本物でも (中国迷爺爺)
2006-10-01 11:02:44
 最近は色彩が鮮やかで、造花かなと思うときがあります。それほど造花も本物らしくなっていると言うことですね。

 妻には本物も供えてやりますが、造花もいくつか飾っています。
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お優しいんですね (Betty)
2006-10-01 22:54:24
私もお仏壇には生花をいれています。



何時までも横田さんにお花をたむけていただける奥様はお幸せですね。



お元気でいてほしかったですね。
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有難うございます (中国迷爺爺)
2006-10-02 09:08:59
 妻は花が好きで、自分でもよく育てていました。世話する時にも何かしら優しい声で話しかけていました。それに比べると私はだめで、近所の奥さん達に、奥さんはよく世話をしてはったよと言われています。
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