久しぶりに孫息子(次男の長男)のハルカに会いたくなったので、ピザを食べようとメールしました。「生意気に彼女がいるんだよ」と次男に聞いていたので、「彼女を連れてきてもいいよ」と付け加えたら、本当に連れて来ました。
ハルカは関西大学(関学)の3年生、彼女は神戸女学院大学の1年生で、1年生というとまだ18歳で私より60歳も年下、当たり前と思ってはいても、自分が年をとったことを改めて実感しました。「昭和何年生まれ?」と彼女に尋ねましたら「平成だよ」とハルカに笑われました。今年成人式を迎えた彼も平成生まれで、平成も長くなったものだと思いました。
関学、女学院と言えばこの辺りでは「お坊ちゃん」「お嬢様」の学校で通っていますが、それは中高生からエスカレートした場合で、二人とも大学だけ受験したものですから、そんな仰々しいものではありません。ごく普通の家庭で育った、普通の若者です。
彼女の身長は164センチ、若い頃の私と一緒ですが(今は4セン縮んで160センチ)、今時の若い女性らしく脚が長く、175センチの孫の脚の長さと匹敵していました。
ハルカは小さい時から口数の少ない子でしたが、彼女もおとなしく、時々小さな声で話し合っている様子をほほえましく思いました。とり立てて美人というのではありませんが年頃の娘らしい清潔さがあって、こういうところがハルカの気に入ったのか。彼は自宅の近くの塾に通っていました。大学入学後はそこの講師補佐のアルバイトをしていて、彼女はその塾の生徒だったというので、何がどうしてどうなったのかとちょっと興味を持ちましたが、それ以上のことは立ち入って聞きませんでした。
初対面のことで彼女は緊張していたのか、あまり話はしませんでした(後でハルカが言うには彼女は人見知りするようです)し、ハルカも相変わらず口数が少なく、盛り上がった賑やか雰囲気にはなりませんでしたが、それでもいささか無聊を持て余していたこの頃でしたし、まして思いもかけなかった孫のガール・フレンドが一緒だったので、やはり心が和みました。
私が妻を初めて知ったのは大学1年の時で、妻は高校2年生でした。その頃のことですから、もちろんガール・フレンドとか恋人というような関係ではなかったのですが、やがて何年か経つとそんなことになりました。ハルカと彼女もちょうど知り合った頃の私達と同じような年代ですが、これからどうなっていくのでしょうか。さらに発展するかも知れないし、若い頃のほんのりした懐かしいほのかな夢に終わるのか、それは分かりません。周りからとやかく言わないで、二人で真面目に付き合っていってほしいと思います。
妻との最後の別れの時、火葬場の窯に入っていく棺を、目にいっぱい涙をためて見送った7歳だったハルカも成人となり、ガール・フレンドを連れて来ました。妻がいたら「まあ、ハルカ君が」とどんなに喜んだことだろうかと想像します。