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光文社新書の「戦略の不条理」です。
「戦後、日本企業は安価で性能の優れた製品を大量生産し、市場を席捲した。しかし、グローバル化や規制緩和が進展してきている今日、いままでの生産方式では市場競争を生き残れなくなってしまった。すなわち、より安くより良いものをつくるという従来の経済学が合理的とする戦略をとっているにもかかわらず、淘汰されてしまう「戦略の不条理」が生じるようになったのだ。
では、この21世紀に、企業が生き残るために必要とされる戦略とはなにか。それは、「物理的世界」「心理的世界」「知性的世界」の3つの世界に立体的にアプローチする「キュービック・グランド・ストラテジー」である。
本書は、孫子、クラウゼヴィッツ、リデル・ハート、ロンメルの軍事戦略を手がかりとして、キュービック・グランド・ストラテジーの本質を解き明かす。」とのことです。