光文社新書の「プログラミング教育はいらない 」です。
「プログラマといわれると、必ず引き合いに出される人たちがいる。ラリー・ペイジ、マーク・ザッカーバーグ、ビル・ゲイツ……、いずれも一時代、一帝国を築いた傑物である。創業者である彼らは、一代どころか数年でこれらの帝国の礎を作ってしまった。それだけに、プログラマの天才性が強調されることがある。確かに彼らのプログラミング能力は素晴らしい。だが、注意したいのはプログラミングテクニックだけであれば、彼らより優れている者もたくさんいることである。極端な話、情報オリンピックでメダルを取るような学生であれば、こうした「天才プログラマ」を凌駕するテクニックを持っているかもしれない。では、単にプログラミングテクニックが優れている者と、大帝国を統べる「天才」とはどこが違うのだろうか。それはアイデアと、そのアイデアを実製品・実サービスに結びつける能力である。」とのことです。