いよいよヤマユリが咲きだしました。
上郷森の家の入口から本館へ向かう坂道沿いに数株あって
高いところから垂れ下がるように咲く様は見事です。
マスクをとって近づくとふわ~っと良い香り!
百合の類は香りは強すぎると思っていましたが
新鮮なヤマユリの香りにはうっとりします。
6月最後の教室日は晴れて気温が上がりました。
今月はお天気に恵まれたものの体調のすぐれない方もいらして
参加されるメンバーが少なめ。静かな時間がゆっくり流れました。
手のとまっていた作品も考え続け手を動かし続けることで道がひらけ
はじめた時にはまったく思いもしなかった世界が見えてくる。。
どんな自分と出会えるのか、創作活動はワクワクの連続です♪
青空が広がり爽やかな風の吹く心地よい朝。
昨日も雨が降ったはずですが森は乾きがちです。
あまり警戒することなく道の先をゆくコジュケイ2羽。番でしょうか。
彼らのお尻を見ながらしばらく歩き自分がしんがりを務めているような
楽しい気分になれました。
この野原ではジャノメチョウの仲間数種に会えました。
なかなか近づかせてもらえない優雅なジャノメチョウに
けっこう敏捷なサトキマダラヒカゲ
あちこちで見かけるヒメウラナミジャノメに
ほの暗いところが好きなヒカゲチョウ
この蛇の目模様が不思議と子供の頃は怖かったのですが
今はどの蝶も味わい深い凝ったデザインだなと思います。
足元を飛びかうハエのように見える生き物を追ってみました。
ようやくとまってくれました。トウキョウヒメハンミョウです。
歩けば汗が流れるこの時期に出現する小さな甲虫。
今年はナミハンミョウにまだ会えていませんが彼らには会えてよかった。
20年近く見続けてきた森で、毎年この時期にはこの場所でこの生き物に会える、
と頭に積み上げてきたデータが役に立たないことが多くなりました。
見慣れた普通種といわれる生き物でも会えるとホッとします。
雨が降ったと思ったら日が照って暑くなったり
怪しげな雲の向こうに青空の広がる不安定な空模様の一日でした。
早くも6月4回目のお教室でした。
窓からの風が心地よいものの湿度がとても高いので
作品の乾きは遅くゆっくりペースで描き進めました。
午前中Iさんが日本画作品を完成させました。
のちほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆
休み時間は雨に降られることなくのんびりと
梅雨時ならではの生き物を探すことができました。
よく飛んでいたのはカノコガ
こんなペアがあちこちで見られました。
クワの葉にはキボシカミキリ
カラムシにはラミーカミキリ
ヒルガオの葉のこの食痕は♪
葉を裏返してみると
ピカピカの金色タイプ☆
ジンガサハムシがついていました。
産みそうで産まないキタキチョウ
慎重に産卵場所を選んでいるように見えました。
4月末頃キアシドクガに葉の多くを食べられたのに
実をつけ新しい葉っぱも出したミズキ
この時期の葉裏を見ていくと健気なお母さんがいます。
背中のハートマークが愛らしいエサキモンキツノカメムシです。
産卵直後から我が子を守り続けるお母さんカメムシ。
接写しようとカメラを近づけるとさっと体の角度を変えて
全身で子供たちを隠していました。怖い思いをさせてごめんね。。
すぐ近くの葉を見ると
すでにお母さんの庇護を離れた子供たちが。
あまりの小ささにはじめは蜘蛛のまどいかと思いましたが拡大して見たら艶やかなカメムシ。
エサキモンキツノカメムシの若齢幼虫なのだと思います。
会えたのは馴染みのある生き物たちばかりでしたが
懸命に生きる姿にこの日もやはり感動しました。
Aさんは夏のいろどりを描かれました。
「幻覚」 日本画 F4
花びら数枚を残す向日葵。強烈な陽射しのもと見上げると一瞬目が眩み
夏の残像が浮かびあがる。光と影、命の輝き、移りゆく季節。向日葵を
通して二度と戻らぬ夏への様々な思いを色鮮やかに表現した作品です。
近づいてみました。
群青色と金泥の線で的確に描写された向日葵は美しく生命感にあふれ
迫力があります。多くをそぎ落とした明快な画面構成と色の組み合わせ
は作者の想いをまっすぐ伝えつつも象徴的で想像力をかきたてます。
北の大地で出会った向日葵を様々な切り口で描いてこられた
Aさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のAさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
愛用しているミツウマの長靴にとうとう穴があいてしまいました。
前回はいつ買ったか、自分のブログで確かめると2015年の6月。
岩手旅で使うために購入していました。
くるくる丸めることもできて長いのにとにかく軽い!
気に入っているのでこれで三足目です。
6年間頻繁に履いたら裏がツルツルになりました。
安全のことを考えたらもっと早く新品にすべきだったと思います。
普段の靴の0.5cm大きめを買い中敷きを入れてぴったりサイズに。
足裏に地面の凹凸を感じるほど靴底は薄めですがそれが歩きやすい。
マダニ、ヒル防止のためパンツとの境目はガムテープで固定。
蚊、メマトイ対策で帽子にネットをかぶり、長袖長ズボン。
唯一露出している手指だけ虫よけスプレーといういでたちです。
夏至、せっかくの休み、青い空に白い雲。
やるべきことは多々あるけれど西へいそいそと出かけました。
目的のキノコを探してウロウロしていたら
いびつなテントウムシに似た虫が目に入りました。
体長6mmほど。アワフキムシの仲間かな?と思い帰宅してから調べると
マルウンカという生物でした。よく見ると可愛い眼をしています。
こんな小さな生物に気づくことができたのも、この時期会えるはずの
動植物にまったく会えなかったからです。スズメバチさえいません。
一本のクヌギでようやくクワガタに会えました。
コクワガタの雌雄にヨツボシケシキスイ
近づくとマスク越しにも醗酵臭がします。
ナガゴマフカミキリ
ヒカゲチョウ
あとはムラサキシジミを一頭見かけただけでした。
いつもの木にトゲアリは健在でした。
生き物やキノコが多かった森はナラ枯れが進み多くの木が伐採され
土手の上の方まできっちりと草刈りがなされ乾燥していました。
ここ2~3年の森の変化に驚くばかりです。
Sさんは旅で出会った名園を描かれました。
「庭園」 日本画 F6
9月の強い日差しが美しい陰影をつくっています。慈しみ育てるように
描き込まれた木々の緑は変化に富んで量感があり生き生きとしています。
優れた観察眼で捉えた空間美を緊張感をもって緻密に描きあげました。
近づいてみました。
奥まで重なりあう松、黒々とした影をおとす岩、白い砂、松を映す水面。
驚異的な粘りでそれぞれの質の違いまで描きわけ静かな迫力があります。
庭園を支え続ける人々の熱い思いまでこもっているような力強い作品です。
水彩画で培われた筆遣いと色へのこだわりが日本画制作にいかされている
Sさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
“作品集”の中のSさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。
気持ちの良い青空が広がった朝
木陰の多い水辺に行くとアサヒナカワトンボに会えました。
天女の羽衣のような薄い雲は先端がくるっと丸まっているものも。
午後遅くには雲が広がり涼やかな風が強く吹きました。
6月2回目の教室日も窓を全開!小鳥の声を聴き
緑の香りがする風を受けながら制作しました。
和紙だけでなく布に描いたり木に描いたり。基底材は多岐にわたり
天然の鉱物やサンゴや貝などを使った絵の具、墨、箔など画材も様々。
日本画材は奥深く魅力にあふれ、触れる毎に発見と感動があります。
高温多湿の梅雨時期には膠加減と乾き具合に気を使いますが
晴れて爽快なこの日は最高の制作日和。気持ちよく描けました。
このところの雨で湿った森ではトンボたちが躍動していました。
ずんぐりとしたハラビロトンボ。
例年より体がひとまわり小さく感じるのは気のせいでしょうか。
全身真っ赤、脚まで赤いショウジョウトンボは穏やか気質
翅音高く猛烈な縄張り争いを演じるのはオオシオカラトンボ
足元にカップルがいました。全身青の方がオス、黒×黄色の方がメス
離れた瞬間から産卵行動が始まりました。
水面に腹端を打ち付けて産卵するメスを、オスは近くで警護しています。
気が強く数も多いオオシオカラトンボに追い回されながらも
懸命に産卵していたのは
クロスジギンヤンマです。
そこに産むの?乾燥しないかな。。
上を飛ぶオオシオカラトンボに時々邪魔されて
なかなか落ち着いて産むことができません。
違う池に行くと足元近くで産卵していてびっくり。
なんて美しいヤンマでしょう。
オスは複眼と腹部のターコイズブルーが目立ちさらに華やかです。
9月頃までは飛んでいることがあるのでまた撮影できたらいいな。
水中の茎につかまってゆっくりと。お母さん、お疲れさまです☆
空を見上げると高いところにコシアキトンボが飛び交っていました。
強い日差しが降り注ぐ蒸し暑い季節はすぐそこですね。
梅雨入り宣言された日は朝5時ごろから雨が降り出しました。
草原には小さな雫をたたえたネジバナが咲いていました。
6月二回目の教室日でした。
普段は午前の部のほうが参加メンバーが多めなのですがこの日は静か。
外を通る人もおらず雨のやみ間に様々な小鳥の歌声が響いていました。
まん延防止等重点措置が始まってからもう2か月。メンバーは横浜市在住
の方が多いですがワクチンを2回済ますことができた方は今のところお二人。
漠然とした不安も自分の世界に没頭している間は何処かへ行ってしまいます。
この日は朝早く現地に到着できたのでイワタバコを見に行くことができました。
遠くて暗くて雨が降っているものの花盛りなのはわかりました。
以前はもっと見やすい所にもあったのに。
今、花が安心して咲けるのは人が近づけない崖の上部か谷間だけ。。
ムラサキシキブも花盛り。とても花付きのいい木があったのでパチリ♪
ホタルの池に行くと羽化したてのトンボに会えました!
オオシオカラトンボです。
自分が脱いだヤゴの殻の眼の部分にしっかりつかまっていました。
羽化したては翅がピカピカ輝いています。これは何トンボだろう?
こちらは翅の先端が黒いようなのでよくここで見られるリスアカネかな?
お昼には雨が上がりました♪
濡れて傷ついたオオミズアオがいました。
触ると翅を力強くバタバタさせていましたが飛べるかどうか。
帰る前にもう一度見にいくと姿がなかったので少しホッとしました。
まだ風がひんやりしていたので気持ちよく歩けましたが暑くなるこれから、
薄着で蚊に刺されるか着込んで汗だくになるか悩むところです。
森ではクマノミズキの花がはやくも満開を過ぎ
青空を背景に白く輝いていました。
似たミズキの花が咲き出したのは4月中旬でしたっけ。
キアシドクガに丸裸にされた木もだいぶ復活。
森の動植物たちは今年の季節の進みのはやさに対応できているのでしょうか。
6月最初の教室日でした。
天窓から降り注ぐ光をよけつつも明るく爽快な一日で
気持ちよく制作することができました。
時折手を休めて、今気になるワクチン接種などについて情報交換。
近所のかかりつけ医に行く方、集団接種会場に行く方、様子見の方、
接種しない方。地域によって予約方法もかなり違うようで参考になります。
梅雨時に会いたい生き物や見たい彩りがたくさんあります。
この森を歩くのは久しぶりなのでワクワクしながら行くと
ヤマモモの実がだいぶ色づいており
思わぬところにオカトラノオが咲いていました。
クララの天辺でさえずっていたのはホオジロかな?
野原で優雅に舞うジャノメチョウがちらほら。
この蝶を見ると夏だな~と思いますが今年の出現は早いようです。
極小のバッタが飛んだ!と思ったらカエルでした。
今年生まれ、上陸したばかりのヤマアカガエルです。
1月末の産卵は緊急事態宣言のために観察しそびれましたが
この姿が見られて良かった。
エビヅルの葉っぱに虹色のアカガネサルハムシがいました♪
体長7-8mm、会うたびにこんなに小さかったかな?と驚きます。
葡萄の害虫として有名だそうですが確かにノブドウでよく見かけます。
毎年この時期に会えていたハンミョウ、キンカメムシの類、
ビロウドハマキ、ゼフィルスたちにはこの日も会えませんでした。
次回に期待です☆
気の進まない用事を済ませるため南下しましたが、その前に
元気を出そうと栗の木がたくさんある公園に立ち寄りました。
肝心の花は蕾から満開を過ぎたものまでさまざま♪
丈の低い木もあるし生き物を探すのにぴったりです。
日当たりの悪い、高いところに咲く花にアカシジミがいました。
降りてこないかな。。
目の高さにはベニシジミ
久しぶりのベニカミキリ
色が目立つためかとても数が多いように感じました。
おや?っと思ったのがこのハナムグリ
ヒメトラハナムグリなのかトラハナムグリなのか、
いずれにしてもめったに会えない種なので嬉しい♪
向かい合っているアリのような生き物は脚が8本、蜘蛛のようです。
ゆったり舞う大きなスジグロシロチョウに
敏捷なテングチョウ
接写しようとしたら逃げてしまったこの蛾は・・
シャクガの仲間なのでしょうが似たものが多く名前を調べるのを断念。
→KONASUKE様にシロジマエダシャクと教えていただきました♪
小さなハナバチもたくさんいました。
オオイシアブが葉の上で・・何の体液を吸っているのだろう?
多くの虫が集まる栗の花は最高の狩場ですね。
期待していた数種のゼフィルスには会えずじまいだったけれど
充電はばっちり!清々しい気持ちで現場に向かいました。