教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

10月末の森で出会ったトンボとチョウたち

2018年10月31日 | 生き物

森で白い花を見た日は風もなくあたたかで生き物との出会いが
期待できました。アマガエルの声が高らかに響くこみちを行くと


フワ~ン
たよりなげに飛ぶ地味な色のトンボに出会いました。
早歩きをしていたら気が付かないでしょう。


こんな時期にいるなんてオツネントンボかと思いましたが柄が違う。
越冬型のホソミイトトンボなのだと思います。
6匹ほど見ましたがすべてが茶褐色でした。

ホソミイトトンボを見たのは山の上でしたが

オオアオイトトンボを見たのは水辺


きらきらと輝いて。。何度会っても嬉しくなります。

あたたかさに誘われて舞い降りてきたのは

テングチョウ。枯葉にそっくりで目を離すと見失ってしまいます。


名前の通り天狗のような頭部


秋型のキタテハに


秋型のクロコノマチョウも

こう並べてみるとオオアオイトトンボ以外はこのまま越冬する型。
この森のどこか、風雨をしのげる葉陰で冬を越すのでしょう。
冬でも暖かい日ならふたたび会えるかもしれません。


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10月末 森の白い花いろいろ

2018年10月30日 | 自然

お休みだった晴れの日、ふたたび西の森へ出かけました。


ほの暗い場所で輝くノギクの仲間


そんな場所にはカシワバハグマも。


カシワバハグマの花はこんな感じ


カシワバハグマに花が似ているコウヤボウキは
やや日当たりのよいところにありガガンボがよく訪れていました。


近くにはこのヒヨドリバナに


ブラシのようなサラシナショウマ


オトコエシはだいぶ種ができていました。

白い花々が見られたところには小さな生き物が多く見られました。
続けてご紹介いたします☆


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10月の森 オオセンチコガネとカエンタケ

2018年10月28日 | 自然

トリカブトが咲き残る森でカエンタケに出会いました。


苔むす古い切り株に赤い人の指のようなキノコが


色がぬけはじめていますが危険危険!


食べることはもちろん触れても大変なことになるという猛毒キノコ。
カメラが触れることのないよう気を付けて観察しました。

冬虫夏草がないか探してみましたがキノコ素人にはなかなか難しく

群生するホコリタケを見つけて満足
右上に出ている新芽は


イヌガヤのもの。
真上を見ると実がたくさんなっていました。


落ちていた実を触ってみるとべたついたので甘味があるのかな?
この実のどれかが根付いて将来の森を形作ってゆくのですね。

ブーーーン・・・

綺麗な甲虫が飛び回っていました。
ようやく舞い降りたのはフンの上で
すぐさま枯葉の下に潜り込もうとするところを


失礼します、パシャ☆
角度によって赤紫に見えたり緑色に見えたり


ほんとうに美しい。
目と口の間の頭盾という部分がとがりぎみの台形で
胸部背面中央の線が前のほうまで伸びている、
のでオオセンチコガネであっていると思います。

同じ森にいる激似のセンチコガネの頭盾は丸みのある半円形、
胸部背面中央の線は後ろ半分までくらい。
体色はオオセンチコガネの方が鮮明で目立つような気がします。

落ち葉か降り積もるフカフカの森。
生命がひしめくであろうその地下世界を想像すると
踏みしめるのが申しわけなくなります。


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10月下旬 森の紫色 

2018年10月26日 | 自然

先日歩いた森では秋が深まっていましたが


まだトリカブトの花が残っていました。


美しいけれど全草毒。若葉の頃の姿がニリンソウに似ていて
誤食する事故があるのだそう。


可愛らしいリンドウは咲き始め


ノササゲのさやもまだはじけていませんでしたが


楽しみにしていたサワフタギの実はもう萎みかけていました。


このヤクシソウを見ていたら

目の前をふわ~っと飛んだのは

オオアオイトトンボでした。
この秋はもう会えないかと思っていました。

秋にしか出会えない彩りにほのぼのしたひとときでした。


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Aさんの新作日本画4点

2018年10月25日 | 教室風景

Aさんの新作日本画4点を続けてご紹介いたします。


「縄張り」 日本画 P10

強い日差しに照らされ輝く芙蓉。せめぎ合い重なってしなやかな
花びらが変形しています。花弁の脈一本一本の表情を細やかに
ひろいその美しい影色が花の白さと柔らかさをよく表しています。

近づいてみました。

薄く濡れたように艶やかな花弁の質感をじっくり観察し微妙な
凹凸をとらえ精緻に表現されました。単純化して表した葉が
夏の活気を表し花の白が入道雲を思わせる迫力ある作品です。

2点目です。

「鉄線」 日本画 F4

明治時代の家屋の雨戸を分けていただいたという杉板。色数を
絞って簡潔に描かれた植物は板目の魅力を引き立たせ蘇らせ
ました。杉が遥か辿ってきた道にも思いを馳せることができます。

近づいてみました。


水分を吸い込む古く乾いた板に絵の具がしっかりのるよう丹念に
ヤスリがけした後ドーサをかけました。胡粉をぼかしながら
描いた花は透明感があり敢えて平面的に表現した葉と好対照です。

3点目です。

「なごり雪」 日本画 P10

音もなく降り続ける雪は湿っていて重く春を待つ丈を大きく
しならせています。微妙な色を使い分けて濃淡を出し山の深さ
と遠近感を表現されました。穏やかな静寂が清々しい作品です。

近づいてみました。

雪の白色は岩絵の具と胡粉を、暗部も細やかに粒子を使い分け
点描を重ねました。手前に描かれた万感があたたかみを添えて
凍えるような感風のなかに春を感じる心が描かれています。

4点目です。

「野火」 日本画 F10

なめらかな線と鮮やかな色彩で描かれた炎は勢いよく燃えさかり
じっと見つめていると炎の向こう側に何かが透けて見えるよう。
生命力に満ちた躍動感あふれる表情に想像力をかきたてられます。

近づいてみました。

伸びやか且つきめ細やかにひかれた線にそって入れられた色は
美しく変化に富み見応えがあり楽しんでおられるのがわかります。
試練を乗り越えたAさんの情熱と決意が感じられるような作品です。

常に新しいことに挑戦されているAさん。次の作品もたのしみです。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Aさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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旅の途中?鮮やかキビタキ

2018年10月23日 | 生き物

西へ出かけようと決めていた特別な日は雲ひとつない快晴


こんな美しい富士山を見るのは何か月ぶりだろう?

思い出深い森は静かで

なにもかもが優しい。

馴染みのアワブキの葉でチョウの痕跡を探したり
花やキノコがないか探したりしていると

コツコツコツ
遠くから何かをつつく音がしました。
逆光で真っ黒でしたが何とか撮影してみると


カケスでした。鋭い目つき!
あちこちで声を聞きましたがなかなか降りてきてはくれません。


ウメモドキの実が綺麗だな~と見とれていると
背後からかすかな羽音。

まず胸のレモン色が目に入ったのでキセキレイかと思いましたが


キビタキくんでした☆
なんて愛らしいのでしょう。越冬地へ南下する旅の途中?
期待していた旅蝶のアサギマダラには会えませんでしたが
彼に元気をもらえました。

10月も下旬。見られないかと思っていたけれど


ヤマシャクヤクの実


テンナンショウの仲間の実りにも間に合いました。


初夏の花はどんな姿だったのかな。

森に体が溶け込むような無のひとときに癒されます。


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Kさんの新作日本画

2018年10月22日 | 教室風景

Kさんは初夏の彩りを描かれました。


「随想」 日本画 F6

湿り気を帯びた空間にたたずむ花菖蒲は実に優美で情趣に富んで
います。描いていくうち心に浮かぶ様々な思いを筆にのせ力強く
奥深い表現となりました。静かな中にも熱さを感じる作品です。

近づいてみました。

背景もさることながら時間をかけたのは重なり合う葉。濃密で
美しく見応えがあります。色、深み、空気。望むイメージが表れる
まで向き合い描きこみ絵の具を流し掛け魅力ある水辺となりました。

粘り強い堅実な表現で作品に迫力が増しておられるKさんの
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Kさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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用水路を利用する生き物たち

2018年10月21日 | 散歩

子供の頃遊んだ場所がそのまま残っていて

今も行くことができるということはありがたいものです。


小学生の頃ザリガニをとった用水路

周囲は今も変わらず近所の専業農家さんが世話する
田んぼと畑とビニールハウスがありのんびりした光景が広がっています。

どれどれ、ザリガニはいるかな?


覗き込んだ用水路内にザリガニは見つけられず
代わりに小魚がたくさん泳いでいました。何だろう?
上の魚はメダカ大でしたが


こちらは体長15cmほど、とても素早く敏感です。
帰宅して淡水魚の本で調べてみるとオイカワ、ウグイ、アブラハヤ、
カワムツらへんが似ています。。日差しが強く背中の線がきらきらと
黄色に輝いて見えました。

この用水路に流れる水は昔に比べずっと綺麗になっていました。

ブーーン・・穏やかな羽音がするほうを見てみると


金色の粒粒が水際でうごめいています。


よくよく見ると可愛らしいミツバチたち


水草を足場にして用水路の水を飲むミツバチたち
接写しても逃げることはありませんでした。

農家さんは養蜂もしているのかな?
周りには梨や洋梨、そのほかいろいろな果樹が栽培されています。

犬の落とし物に注意しながら用水路沿いをゆくと


カナムグラ、センダングサ、セイタカアワダチソウが繁茂していて
驚くほど多くのモンシロチョウが飛び交っていました。


手前のオオハナアブもたくさん!


ヒメアカタテハにも会えました。

懐かしいこの場所はいつ来ても心が静まりあたたかくなります。

コメント (2)
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10月最後の教室 久しぶりのアオダイショウ

2018年10月20日 | 教室風景

雨が少し降って風がひんやりしていた朝の森。


突然日が射して、その時はあたたかく感じられました。

10月最後の教室日も小鳥のさえずりが聞こえる静かな一日でした。

12月にせまる作品展に向け集中力も高まります。
午後にはお天気が回復してよい光が降り注ぎました。


一筆一筆丁寧にゆっくりと。。
いろいろなことを試し自身の世界を広げてゆきます。

秋の深まる森では美しい彩りが見られました。


同じところに戻ってくるアキアカネ


色濃く華やかになったノブドウ

そして、思わぬ出会い!
なんとなく視線を感じて振り返ると




音もなくアオダイショウが道を横断するところでした。


ツヤピカです~☆思わず見とれてしまい動画を録り忘れました。
そろそろ冬越しの寝床を探す時期なのでしょうね。

あらためて森の豊かさを感じ嬉しい散策となりました。


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Iさんの新作日本画

2018年10月18日 | 教室風景

Iさんは知り合った猫さんを描かれました。


「マロンちゃん」 日本画 F6

ふわふわゴージャスな毛並みに合わせ左右に華麗なポインセチア
を配置しました。マロンちゃんの愛らしさをよく観察され丹念に
描きこまれた作品は爽快で見ていると明るい気持ちになれます。

近づいてみました。


マロンちゃんの優しく品のよい雰囲気を表現するため淡い色を
根気強く重ねました。毛の流れと量感を意識した丁寧な筆遣い
で目が吸い寄せられるような魅力あふれる猫さんとなりました。

真っ直ぐな表現のなかに力強さと華やかさが増しているIさんの
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Iさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。


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