休館日をはさんで11日ぶりの上郷森の家は梅の香りがただよい
ウグイスのさえずりも聞こえて、すっかり春らしくなっていました。
朝のうちは明るい曇り。ひたすら岩絵の具を重ねている方、仕上げにかかる方、
新作に取りかかる方。内容も進度も大きさもばらばらな作品が同時に進行して
いて、仲間の作業を見るのもよい刺激になります。
Iさんが日本画作品を完成させました。のちほどご紹介いたしますので
お楽しみに☆
たいして寒くなくてありがたい♪
ヤマアカガエルの卵が沈んだ池に雲と太陽が映って
ネコヤナギの穂はだいぶ大きくなっていました。
リスが3頭で追いかけあいっこしているのを2度見かけましたが
恋の季節なのでしょうか。
幸運なことにウソのメスがしばらく目の前で食事してくれました。
ほんとうに愛らしい、ゆったりのんびりした小鳥です。
シックな色合いのメス。見る角度によって表情が違います。
あと何度会えるでしょうか。
太陽が照って気温が上がったお昼には茶色っぽい小さめの蝶が
飛んでいました!テングチョウかな?追いかけたけれど間に合わず。
2月最後の教室日はこの冬初めてウグイスのさえずりを聴き
はじめて越冬から目覚めた蝶を見ることができて心が躍りました。
2月もあとわずかですね。
先日とうとう桜の花が開いているのを見ました♪
枝先に数輪だけでしたが膨らんだ蕾がびっしり!これからが楽しみです。
ミツマタも色づき始め
なんとウグイスカグラまで咲いていました。今年は早めかな?
美味しそうなフキノトウ
ホトケノザの向こうはナズナとオオイヌノフグリ
木陰にたたずむクリスマスローズ
サンシュユは今にも花開きそう!あと数日でしょうか。
早春の花の色を見ていると体があたたまってくるようです。
春がそこまでやってきていますね♪
冬が過ぎ去ろうとしている庭では
遅咲きだったロウバイも満開をすぎました。
ご近所さんに丈1mほどの苗を分けていただいたのはもう6年以上前。
どんどん大きくなって今では見上げるほどになりました。
年を重ねるごとに花つきがよくなってひと安心。
今年に入ってから咲き続けてくれた水仙もだいぶ花が減りました。
薔薇の新芽が伸びてきて・・もうすぐ春本番ですね!
植物以外にも春めいた日差しを喜ぶ生き物が庭にいます。
陽だまり大好き。にゃんきちです。
新しい自転車カバーの上でふみふみもみもみ・・・。
にゃんきちの長い爪のおかげでサドル部分だけ穴だらけです。
この長い爪、腿にくいこむとかなり痛い!
手をグーパーして甘えている様子を短い動画に録ってみました。
下の△をクリックしてみて下さいね↓。
< グーパーで爪が出る >
フリースに爪がささってる・・・でもいいや!冬ならではの光景かな?
子猫にもどって甘えていると思えばやっぱり可愛いのです。
夜更けから朝方にかけて大雨が降った日。
今頃ヤマアカガエルのカエル合戦が繰り広げられているのだろうな~♪
と布団のなかで楽しく想像し、早朝に池に行こうと決めて眠りにつきました。
目覚めてびっくり!早朝ではない時間、そして晴天。
あわてて公園の池に行くと、カエル合戦の証拠がちゃんとありました。
思っていたより数は少なく残念なことにヤマアカガエルたちは森に帰った後。
いつもは小さな水溜りのような人工池は、直前の大雨のため
増水し流れができていて早くも卵塊に塵が積もっていました。
手の届きそうなところの卵塊にnikon AW100を入れて撮影しました。
一個の卵の直径は1~1.5mmくらい。タピオカのようなゼラチン状の球体
の中に入っています。
1つの卵塊に1000~1900個の卵が入っているそうです。
拡大してみると、白い卵黄が下部にあります。まさに産みたて♪ですが
卵によっては一回卵割したのか縦に一本線が入っているように見えます。
産卵シーンに立ち会えなかったのはがっかりだけれど
次の暖かい雨に期待です!
ぐんぐん気温が上がってきて、これなら目覚めた蝶に会えるかも!
欲を出して歩き回ったけれどスギ花粉をたくさん吸い込んだだけでした。
半透明のぷるぷるキノコ
アオゲラがいるようだったので木を見上げていたら
目の前の幹にコゲラが飛んできてくれました。
羽毛がバサバサのコサギ。
暴風雨でびしょぬれになった身体を乾かしているようでした。
次にここへ来るのは雨の日♪もうそろそろヒキガエルも出てくるはずです。
Hさんは冬の窓辺で咲きほこる蘭を描かれました。
「シンビジューム」 日本画 F6
贈っていただいたという気品溢れる豪華なお花。静かに佇むその姿は
霧の漂う森の奥深くに咲いているように感じられます。様々な方向から
観察されスケッチで選びとられた美しい形は空間のバランスを考えて
再構成され、お花がもっとも輝いている瞬間を見事に表現されました。
近づいてみました。
Hさんの持ち味である清清しい色遣いと透明感は時間をかけた地作り
によってさらに際立ちました。綿密に描かれた花や蕾は、色をはじめ
蝋細工のような質感やボリュームが実によく表され迫力があります。
落ち着きのある筆致が風格ある花にぴったり。強く優美な作品です。
Hさんの作品はどれも光があふれ爽やかな風が流れているのです。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Hさんのページに制作順に掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。
常緑樹の緑はあるけれどやはり寂しい冬の森。
そんな中でも変化はありました。
食べられるアラゲキクラゲ♪先日の雨で今頃はぷるっぷるの半透明に
変化しているかもしれません。小さいものは動物の耳みたいです。
さまざまな色合いがある硬いカワラタケ
美しい変化のあるものが多く比べて見ると楽しい。
カワラタケに似ているこちら。
大きなものは掌ぐらいの大きさで小ぶりの帆立貝みたい。
輝くような緑色にひかれて触ってみると、見かけとは違って
やわらかいキノコでした。裏側は白色で食べられそうな・・・。
こちらはひとつ直径2cmぐらい。ビロードのような質感でとてもやわらかく
裏側から見ると綺麗!ヒダがしっかりしたシイタケのようでした。
スエヒロタケというきのこのようです。
もう一枚!
とても小さいのですが華やかな蜜柑色が目に飛び込んできました。
ゴム手袋のような手触り。
並べてみるとどれも個性的で面白い♪真冬でも見られるものなんですね。
これらを利用する動物はいてもよさそうなものですが・・。今度は小さな虫でも
いないか観察してみたいとおもいます。
Yさんはある女性を描かれました。
「照美お母さん」 水彩画 F3
人物シリーズ、今作は目鼻立ちのはっきりした華やかな女性がモデル。
突出した頬骨に発達した顎、何と言っても大きなお鼻が特徴です。
とても明るい方ということで服装や口紅、肌色も元気のよい色を選び
ました。まっすぐこちらを見つめる大きな瞳に引き寄せられるようです。
近づいてみました。
少しの違いで大きく印象が変わる鼻と目の間隔。下描きの段階で
それをよく確認しました。時間をかけたのは肌。鉛筆の線が消えるほど
洗ってはまた色をのせることを繰り返し骨格を意識して描きこみました。
乾燥後にまた鉛筆で優しくデッサンを重ねて渋さと深みを出しました。
精力的に着実に枚数を重ねているYさん。これからの作品も楽しみです。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Yさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。
“雨水がぬるみ、草木が発芽する頃”という「雨水」の日は晴天!
久しぶりに川沿いの道をゆきました。
真っ赤な足とクチバシが可愛らしいカワセミ女子。
2枚撮ったところで飛び去ってしまいました。
乾いた茎をつついて食べ物を探すシジュウカラ
冬が終わろうとする今がいちばん厳しい時なのかもしれません。
浅いところでキジバトが水浴び。暖かいのですね。
やっぱり福寿草が出ていました。
ほとんどがかたい蕾だったので見頃はこれから。今年は遅めかな?
マンサクがひっそりと花盛りを迎え
風には梅の花の香りがただよって
見上げれば日差しが眩しい!
暦どおりに大地が冬から目覚め始めたように感じた朝でした。
Oさんが熊野旅で取材された連作の2作目をご紹介いたします。
「那智の滝」 日本画 F8
那智山青岸渡寺からの雄大な眺めです。三重塔越しに望む落差日本一と
言われる名瀑は濃密な原始林と歴史をかさねた岩壁の中で輝いています。
湿り気を含んだ優しい空、花粉をつけた赤っぽい杉、黄色い竹などが早春
らしさを表し、その深みある彩りは万華鏡のように心地よく響き合っています。
近づいてみました。
古の頃より神聖視され守られてきた水源の森。その奥深さ濃密さを
表すため岩絵の具を長期間しっかり重ねた結果、趣き深くなりました。
夥しい筆数と伸びやかな筆致が生き生きとした森を創りだしています。
細やかさと大胆さの同居する、見どころ満載な作品に仕上がりました。
作品は一段と発色よく濃厚になっているOさん。次の作品も楽しみです。
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の
中のOさんのページにされています。ぜひこちらもご覧下さい。
外出したくないような寒さが続いている今の時期。
楽しみにしているのはヤマアカガエルの産卵と卵の発生です。
近所よりひと足早くカエル合戦があった横浜自然観察の森。
2月6日に見た卵塊↓
ここにたくさんのヤマアカガエルが集合したんですね!
見たかったな~。
同じく2月6日の卵
卵割が進んでいます
同じく2月6日の卵↓
もっと進んで豆のような形になっている卵塊も。
同じ場所の2月9日の卵↓
朝のうちは池表面が凍っているので、気温の上がったお昼休みに
nikon AW100を水中に入れてパチリ。
同じく2月9日↓
かなり発生が進んでいます!豆からアザラシのような形に。
2月13日の卵↓
かなりオタマジャクシらしくなってきました!
膜の中でくるくる動いています。
2月16日の卵塊↓
2週間前に比べてかたまりが崩れています。
それぞれが泳ぎだすのもそう遠くないでしょうね♪池の水がかなり減っている
のが気がかりです。
次回の暖かい雨はいつかな?こんどこそカエル合戦のチャンスを
逃さないようにしたいものです。