教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

越冬する森の生き物たち

2024年12月31日 | 生き物

近所の公園の端っこ、あまり人の来ない杉林は
生き物がいないようで時々嬉しい出会いがある場所。

以前フユシャクがいたので探していると


樹皮の隙間にひそむツヤアオカメムシが。
数年前はアカスジキンカメムシの幼虫やエサキモンキツノカメムシ、
サシガメなど他のカメムシが結構いたのですがこの一種のみ。
思えばアカスジキンカメムシに会っていないな~。。


子育て期にハシブトガラスのつがいに威嚇された場所でもあるので
頭上を警戒しつつ


アオキが茂る場所を念入りに見ると、葉陰にいました♪


集団越冬するムラサキツバメが7頭!


違うアオキにはムラサキシジミが2頭♪


ウラギンシジミはバラバラで3頭見かけました。


クロスジフユエダシャクはようやくとまってくれたものをパチリ。
11月下旬から発生し年内に終わるそうなので見納めかもしれません。

今年はまだ会えていないフユシャクのメスを求めて
手すりを念入りに見ていたら


アオオニグモが!
12月末に見たのは初めてで驚きましたが成虫で越冬するのかな?


日向の花壇に残るノギクにアブ
けっこう生き物に会えました♪


スギに混じるカエデが年の瀬に夢のような彩りを見せてくれました。


時間が変わればまったく違う印象に


清々しい光景に心が落ち着きます。

絵画教室のHP作成に合わせ2009年に始めたこのブログ。
活動紹介から講師の生き物探しの割合が年々増えてきました。
不定期更新にもかかわらず今年もお付き合いいただきまして
ありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。


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Hさんの新作パステル画(038)

2024年12月29日 | 教室風景

Hさんの新作パステル画をご紹介いたします。


「蓮花開く時」 パステル画 F6

朝日を浴びて静かに開きはじめた蓮の花。刻々と変わる光に
輝きを増す花と葉は表情豊かです。どの葉も力強くうねり、
生命感に満ちた水辺の夏をよく表した見応えある作品です。

近づいてみました。


暗部から明部まで優美な曲線と色面で構成された花まわり、
濃密に描き込まれた遠景まで心地よさと高い湿度を感じます。
実感ある光景はどこか懐かしく遠い夏の記憶がよみがえります。

幅広いモチーフを伸びやかに熱く描き続けておられるHさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス
の“
作品集”の中のHさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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今年最後の教室 冬を彩る生き物たち

2024年12月24日 | 教室風景

冷えましたが色鮮やかな森の生き物にたくさん会えた日でした。


朝のメジロは羽をふくらませてまん丸♪


カラスザンショウの木にはまだ実がたくさん残っていて
実を好むメジロやカラスが来ないか木の下で待っていましたが
この時はタイミングが合わず。


下にはいくつか実が落ちていて柑橘のクセのある強い香りがしました。


アキグミも熟しています。森の誰が食べるのかな?

この日会えて感激したのは緑色の美しい蛾。
御影石なのか胡麻塩柄の石の壁にまぎれるようにとまっていました。


淡い緑色と茶色のシックな組み合わせ♪
しみじみいいな~としばらく見とれました。
帰宅後調べると、ミドリアキナミシャクという
年一化、11~12月に出現するシャクガだそうです。


外灯にもいました。
はじめはフユシャクみーっけ!と喜んでいたのですが
うっすら緑色。。同じくミドリアキナミシャクの翅がすれた
ものなのかなと思いなおしました。

今年最後の教室日でした。


新年の第一回目まで2週間の冬休みがあるので
今の課題を見直し休みの間にできる作業を考えました。


午後にHさんが新作パステル画を完成させました。
後日ご紹介いたしますのでおたのしみに☆
最後に皆さんと笑顔で一年の締めくくりのご挨拶をし
ゆっくり掃除をして令和6年度のお教室が終了しました。

お昼休みも暖かくはなかったのですが日射しが強かったためか


ムラサキシジミが翅をひろげて日向ぼっこ♪


同じ葉にアブも飛んできて不思議。。
あたたまった葉は他にもたくさんあるのに。


アオジも眩しそう


アケビのツルでガサガサしていたタイワンリス


大家族の気配は感じるのになかなか撮れないコジュケイ

方々から生き物の気配がして森は活気に満ちていました。


上郷森の家本館へ向かう坂道の紅葉は
今月に入ってこの日が一番鮮やかに見えました。

次回この森を歩けるのは年明け。
どのような変化があるのか楽しみです。


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12月四回目の教室 冬支度すすむ森

2024年12月21日 | 教室風景

いつもより早めに家を出、車に乗りこむと全く動かない。。
どうやらバッテリーがあがってしまったようで
久々に電車、バスと乗り継いで森に着きました。

あまり歩く時間はなかったけれど、森の入り口で


ジョウビタキ女子に遭遇♪


真ん丸でほんとうにかわいい。。
心癒されます。


すぐ近くにモズのオスもいました。


今年の紅葉は例年よりも鮮やかな気がします。


カマツカも深い色に♪

12月4回目の教室日でした。


このところ寒さが厳しくなったためか体調不良の方がちらほら。
金曜日教室は今年最後の日。月日のたつのは早いものですね。


午後、今年もAさんが高価なコーヒーを皆さんに淹れてくださいました。
ゲイシャコーヒーとAさんのエジプトのお土産デーツの組み合わせ。
日本画を描きながら異国の香りも楽しむ、素敵な忘年会となりました。

お昼休みは残る彩りを探しに行きました。


赤銅色に染まったメタセコイア
木の下に立つと細い葉がさらさらと雨のように降ってきます。


この日の池にはマガモのペアがいました。


サルトリイバラ


ノイバラ
森に赤い実は減ってきました。


サザンカが花盛り♪


雄しべに小さなシャクガの幼虫らしきイモムシが。
どのような形で越冬するのだろう?

冬支度が進んだ森の道はだいぶ明るくなりました。



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陽だまりの生き物たち

2024年12月17日 | 生き物

朝は冷えましたが正午のサザンカにはハチやアブがいたので
蝶が飛んでいるかもしれない、と近所の公園に行きました。

すると嬉しいことに


ムラサキシジミが日向ぼっこ♪


近くにムラサキツバメも!

どちらも成虫越冬タイプ。無事冬を越せますように。。


ムラサキシキブの実がまだたくさん木に残っています。

下に実が落ちていないかな~と足元を見ると


道端に並べられた伐採木にきれいなキノコが!


ヒラタケのようです。美味しそう~♪

この道沿いにはクヌギコナラが多く
クロスジフユエダシャクのオスがはたはたと飛び


止まれ止まれ~と念じながら追いかけまわすこと数分。
ようやくモデルになってくれました。

さらにクロスジフユエダシャクのメスを探しましたがこの日も会えず。
翅が退化して飛べないメスに会うのはやはり難しい。

落葉の上で何かが動いたのでよく見ると


手前にテントウムシの抜け殻、上に羽化したての成虫が。


まだ体色が淡く表面もやわらかそうです。
元気いっぱい歩きまわっていました。

手すりには


キイロテントウ
5mmほどと小さく頭部を撮ることができませんでした。

狭い範囲で夢中に這いつくばっていたら、後ろから来た方に
「なにかいるんですか。。」と声をかけられました。


腰を伸ばして空を見上げると、清々しい青♪


トウカエデが美しい色に染まっていました。

フウと葉の形が似ているので迷ったのですが
フウは葉が互生、トウカエデが対生、


トウカエデは成木の樹皮が縦に短冊状に剥がれるのが特徴だそうです。

この樹皮の間に


美しいメイガの仲間がいました。
マエアカスカシノメイガという名前のようです。
樹皮の溝には他にも生き物がいそう♪

あまり日の当たらない道にさしかかると


手すりにハラビロカマキリがいました。
そんな目立つところにいたらモズやカラスに見つかってしまう。。

まだ秋の名残りがたくさんあるのにあと数日で冬至とは。
陽だまりにいるとやらねばならないあれやこれも忘れてしまいます。




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12月三回目の教室 マユミにメジロ

2024年12月14日 | 教室風景

薄曇りだった朝、メジロに会いたくて
ふたたび若いマユミの木を見に行きました。


遠くから見張っていると、2羽のメジロがおりてきました。


メジロの大きさといい色といい、マユミの葉っぱそっくりです。


かなり体がやわらかい。2羽は鳴き交わしながら
残り少なくなった実を懸命に探していました。


森はようやく晩秋らしい彩りになりました。


メタセコイアの木の下に行くと
ヤツデの花が満開を過ぎ実をつけているものもありました。

12月3回目の教室日でした。


いよいよ皿の上のニカワがすぐ固まるようになり
電熱器が大活躍。岩絵具はまとめてとかないようにします。


隣接する体育館で走る小学生の歓声を聞きながら
談笑しつつ、制作するひとときに心癒されます。


サザンカが満開♪
甘く優しい香りがふんわり漂っています。


ヤブコウジの赤い実


コナラの紅葉と森は華やかです。

この日は2種の蛾に会えました。


一種目はカイコの野生種といわれるクワコ。
片方の翅の鱗粉がだいぶとれていましたが元気でした。


もう一種はカバエダシャク
年一化、10~11月に現れる晩秋の蛾、と本にありましたが
今秋の暖かさから12月半ばでの出現となったのでしょうか。


外灯にもとまっていました。
横から見たら大きな眼と腹部のもふもふ具合が愛らしい♪


外灯には金色のヤマトクサカゲロウもとまっていました。

クサカゲロウは成虫越冬。
本来緑色のものが越冬する際、赤褐色~褐色に変色するのだとか。
この日出会ったものはクサカゲロウの越冬型と呼ばれるそう。

寒くなっても活動する生き物はいる♪
だんだん探す時間と歩く距離が増え健康的になってきました。


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Aさんの新作日本画(076)

2024年12月12日 | 教室風景
Aさんの新作日本画をご紹介いたします。

「レンゲツツジと蝶(てふてふ)」 日本画 P10

時を重ねてもなお力いっぱい花を咲かせるレンゲツツジ。
その迫力ある姿を畏敬の念をこめ表現しました。蝶の舞う
光景はまるで楽園。画面の隅々まで生命感にあふれています。
近づいてみました。

花はもちろん周囲の大気に幽玄な雰囲気がでるまて時間をかけ
様々な技法で岩絵具を重ねました。短い夏に命をもやす
動植物の放つ輝きが余す所なく緻密に表現されています。
対象を深く観察しダイナミックに描きあげるAさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のAさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。

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12月二回目の教室 モズにメジロ小鳥さえずる森

2024年12月10日 | 教室風景

この朝も青空が広がり、それぼど寒くなく
小鳥たちが活発に活動していました。


ヌルデの梢にモズのオス
くちばしの先が鎌のよう。さすが肉食系です。

森はますます彩り豊か


コマユミの葉が華やかに染まっていました。


ため息のでる美しさ。。


マユミの木はもっと力強く丈も葉も大きい。

このマユミの実によくメジロがくるので
こっそり近づこうと思うのですがなかなか難しい!


三日前に比べるとだいぶ実が減ったようです。


栗の木にも小さな群れがきていました。可愛い~♪

12月2回目の教室日でした。


新年1~2月の活動場所は栄区民文化センターのスペースをお借りする
こととし時間も変則的になることを皆さんにお伝えしました。
金沢区の一部の方は遠くなってしまうのが申し訳ないのですが。。

午後はうっかり教室風景を記録するのを忘れてしまいました。


お昼には気温が上がり飛び交うウラナミシジミが見られました。


タイワンリスは相変わらずにぎやかです。


檸檬色に輝く葉が美しいツル植物。
何かな~と近づいてみると


カエデドコロでした。
山吹色のヤマノイモとはまた違う透明感のある黄葉です。


掃除をのんびりしているとすぐ薄暗くなってしまいます。
日暮れはこの外灯をチェック♪



この日は電球にニトベエダシャクがとまっていました。
年一化、10~12月に出現する晩秋の蛾なのだそうです。

この冬はどんなフユシャクに会えるかな?
昆虫が少なくなる時期のひそかな楽しみです。


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12月最初の教室 きらめくカワセミ秋の色

2024年12月07日 | 教室風景

爽快に晴れて心地のよい朝
紅葉の進み具合を見にミズキの谷へ行くと


枝にちょうどカワセミが飛んできてくれました!
間近で見るのは久しぶり。。逆光でも美しさはわかりました♪


少し見ない間にメタセコイアが赤銅色


アカシデの下に立てば美しい葉がひらひらと


赤いカエデに黄色のヤマノイモが青い空に映えます。


クズの葉もよい色に染まっていました。

12月最初の教室日でした。


皆さんがそろったところで数日前に届いた、来年1月~2月が
施設休館という驚きの知らせを皆さんにご報告。。

すぐに以前お借りした場所に問い合わせたところ現在貸出不可。
どうしましょうと皆さんにご相談したところ、
お休みせず活動を継続できそうなご提案がありました。
2025年早々よいスタートをきるべく、少し忙しくなりそうです。


午後にAさんが新作の日本画を完成させました。
後ほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆

お昼には薄着で大丈夫なくらい気温があがりました。


ヌルデの木にメジロたち
近くのマユミの実を食べたいようです。

嬉しかった出会いがこちら


肩にもお尻にも赤いツノ!脚は黄色と緑色でカラフル♪
オオツノカメムシのようです。


数頭ウラナミシジミが飛んでいました。
もうだいぶ翅がいたんでしまっていますね。。


長い茎に丸いものがぶら下がっています。


この茎はおそらくマツヨイグサの仲間
まだ咲いているものがあって驚きました。


丸いものはナガコガネグモの卵のうのようです。

この場所では3週間ほど前


この大きなナガコガネグモのメスが草の間に網をはっていました。
網を破らないように気を付けて通っていたのですが
いつのまにか見かけなくなったなと思っていたのです。
無事次の世代を残せたのですね。

風が吹くたび多くの木の葉が舞い落ちて
森が明るくなってきました。


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ヤブムラサキとムラサキシキブ

2024年12月03日 | 自然

晴れて暖かくなったので西の森へ行きました。


夏以降、熊が数度出没したと聞き出控えていました。
念のため鈴を鳴らしながらゆくと


2頭の赤とんぼがホオノキの落葉に舞い降りました。
アキアカネだろうと思っていましたが翅に色がついている?


画像を拡大して見ると翅の脈が赤っぽく脚が少し褐色かな?
アキアカネではなくタイリクアカネのようです。

紛らわしいといえば


ムラサキシキブの仲間が2種並んでいました。
上半分がムラサキシキブ、下半分がヤブムラサキ

↓ムラサキシキブにはよく実がついていました。


ムラサキシキブの方が日向に生えていて
木も大きい印象ですがこの森だけなのかもしれません。


ムラサキシキブの葉は先端、基部もとがり


ムラサキシキブの葉はほぼ無毛

↓対してヤブムラサキは毛深いのが特徴


葉の形や実の印象、手触りが違います。


このような丸っこい葉もありますが
ムラサキシキブのように葉の基部が先細りではなく


枝も葉も実のガクにも毛が密集していて触るとフワフワしています。

ご参考までに


一か月前近所で出会った園芸品種のコムラサキ
茎が柳のように垂れ風に揺れていました。


葉は小さめで実は鈴なり。華奢な印象です。

日当たりの悪い崖のようなところにも生えていたのは
毛深いヤブムラサキで一番野性味を感じます。
来年は花も見たいけれど、熊の動きが気になります。


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