Nさんは梅雨の時期に出会った光景を描きました。
「晴れ間(ハンゲショウ)」日本画 F10
群生する半夏生に木漏れ日が射し白い葉と花穂を輝かせています。
雨上がりのしっとりした空気感、密生する植物のエネルギーを
大切にしながら光景を前にした時の感動を力強く表現されました。
近づいてみました。
時間をかけ描き込んだデッサンを元に納得のいく生命感がでるまで
描いたり消したりを繰り返しました。重なり合う葉、葉脈、花穂の
リズム。様々な美を盛り込んだ作品は迫力があり熱気に満ちています。
色々な画材を試しながらひとつの作品に根気強く取り組む
Nさんの過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の
“作品集”の中のNさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。
カラッと晴れた朝。
気合いを入れて久しぶりに西の森へ遠出しました。
Hさんと度々歩いた、無になれる大切な場所。。
トリカブトの花は傷み始めているものもありましたがまだ元気
華奢な印象・・イワシャジンなのかな
花盛りだったのはこのテンニンソウとアザミの類
オクモミジハグマも今が見頃
ツルニンジンの花に会えたのはいつ以来だろう♪
ツルリンドウは咲き始め
会えたキノコは
とんがり帽子のキイボカサタケ
ラッパ型のウスタケ
ネット検索すると毒性があり食べられない、と書いてありますが
譲り受けた古いキノコハンドブックには食用になる、とありました。
底知れないキノコの世界。。素人が手を出すのは危険ですね。
ウスタケを横から見るとしわっしわ!
お風呂に長時間浸かった指先のよう
コツコツコツ・・木を突く音の方を見るとアカゲラが。
楽しみにしていた森歩き、あちこち見るのでなかなか前に進みません。
他にも嬉しい出会いがありました。続けてご紹介いたします。
Oさんは北の大地の思い出を描きました。
「函館の夜景」日本画 F8
函館山から望む美しい風景を昼夜一つの画面におさめるという
Oさんならではのユニークな構成です。夜空に広がる星ときらめく
街の明かり。その対比と昼夜通しての魅力を濃密に表現されました。
近づいてみました。
夜の街の人工的な華やぎを強調するため暗部をより濃く明部は
彩度を上げました。地上の影響を受ける空下部は繰り返し色を
重ね苦心しました。勢いある線描も心地よい彩り豊かな作品です。
複数の作品を同時に描き進めながら根気強く取り組んでこられた
Oさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
“作品集”の中のOさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。
8月末、散歩道で不思議なものを見つけました。
枯葉が宙に浮いている・・?
奇妙だなと思ってのぞき込むと
クモがいる!それも卵を守っているようです。
体長5mmほど、オレンジ色の種のように見えます。
この枯葉の周りに複雑に糸がめぐらせてあるので接写は無理。
帰宅して図鑑で調べるとこのクモはヒメグモのメス。
「葉の間に平面的なシート網を張り、その上にさらに不規則網を張る。
その上部に木の葉を吊るし、その中にひそむ」とあります。
卵のうを守るお母さんが気になって
4日後見に行くと
生まれています!
4日前は卵のうが三つあったように見えましたが残りは一つ。
おお・・子グモたちは半透明です。
残りひとつの卵のうが気になって2日後に見に行ってみると
様子がおかしい。
木の葉住居に脚の長いクモが入っておりヒメグモは下の方に。
どういう状況?乗っ取られたのでしょうか。
あんなにいた子グモたちは周りに散らばっており
住居のてっぺんにも固まっています。
さらに気になって次の日にも行ってみました。
この日は卵のうを守る母グモに出会ってから一週間目。
ヒメグモの巣に入り込んでいた脚の長いクモは近くの枝におり
母グモが家を取り戻していました。よかった~!
お母さんの体の色が一週間前より黒ずんでいるような気がする。。
一週間、前のめりでヒメグモの巣まで通っていましたがひと安心。
9月初旬から多忙となり近所の散策もままならなくなりました。
次に行けたのは作品展閉会後の翌日で前回の観察から20日後。
同じ巣になんと
新しい卵のうが2個!しかも腹部パンパンの母グモが食事中でした。
この巣は約一か月前に見たものと同じ。でも主も同じなのだろうか?
同じだとしたらその多産ぶりに驚きです。
そうではなく違うクモが主のいなくなった巣を再利用しているのか。
周りを見ると、散らばった子グモの他にごく小さなクモが。
気になる・・
近くを見回すと
こんな巣もありました。
このヒメグモは長い葉を使い、広い住空間を確保しています♪
5mmの小さい体で糸を大量に出しこれだけの大仕事をするなんて。
ヒメグモはよくいるクモだということですがピントを合わせて
見たのは初めて。晩夏にたくさんの感動をもらいました。
昔はクモが苦手だったけれど、知れば知るほど面白い。
新しい図鑑を買おうか思案中です。
Iさんはすてきな街角を描かれました。
「ドイツの街の石畳」日本画 F6
壁が赤く染まり明かりも灯る夕暮れ時。夏のローテンブルクの
ロマンチックな光景です。地味な色の石畳もIさんの手にかかれば
夢のような彩りに。歴史ある街を色鮮やかに描き上げました。
近づいてみました。
壁や道など硬質な面は特に岩絵の具をしっかり重ね堅牢な下地
をつくりました。滑らかな色の移り変わりや濃淡の表現に時間
をかけました。伸びやかな線が深い味わいを醸し出しています。
力強い筆致で愛らしく華やかな世界を描いてこられたIさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
“作品集”の中のIさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。
母の診察が終わった後、お弁当を買って近くの公園へ。
暑かったこの夏はあまり外出せず足が弱ってしまったようで心配。。
久しぶりに一緒に歩きました。
入口でにゃんきち似のキジトラが出迎えてくれました。
晴れて爽やかな陽気の正午、ゴロゴロと気持ちよさそう♪
黒い猫がいるよ~
ほんとだ♪と前にまわりこむと、何か狙っているようでした。
実をたわわにつけて枝をしならせたカラスザンショウの
目の高さにあった実を見ると虫がたくさん!
よくよく見ると背中のハートマークが印象的な
エサキモンキツノカメムシでした。
エサキモンキツノカメムシといえばミズキの葉で見かけることが多く
今年も梅雨時、卵や子供たちを守るお母さんに会いました。
レンズを向けるとさっと卵に覆いかぶさるお母さん。
孵化したばかりのものもいますね。
瞳が優しげなお母さん、びっくりさせてごめんね。
こちらでは小さい羽虫が忍び寄っていましたが寄生者でしょうか。
エサキモンキツノカメムシはミズキだけでなくカラスザンショウ、
ヤマウルシ、ハゼノキなども好みなのだとか。
産卵は6月下旬~7月中旬、新成虫は8月上旬頃から出現するそう。
エサキモンキツノカメムシの魅力を母にも伝えようと振り返ると
小さなドングリを拾っていました。
そういえばここ数年貝拾いをしていないな。。この冬再開できるかな?
この公園は定期的に薬剤を散布しているようで
規模の割に生き物が少なく感じられましたが
コミスジに
サトクダマキモドキかな?
コノシメトンボにも会えました。
大きな木にヤドリギがいくつもついている場所があるけれど
この日はそこまでたどり着けず。
ヤドリギの実のなる頃、冬鳥に会いにまた訪れたいと思います。
Hさんは旅の思い出を描かれました。
「仲良し」日本画 F8
光徳沼周辺のカラマツが金色に輝く頃。馬たちが爽快な秋空のもと
ゆったり草を食む、そんな豊かで平和な光景を前にした時の感動が
誠実に表された作品は、晴れやかでいつまでも見ていたくなります。
近づいてみました。
重なり合う木々の表現は量感を大切にしながらも涼やかな風が
吹きぬけるよう岩絵の具の粒子や色遣い、タッチを工夫しました。
馬たちも生き生きとして、機嫌の良さが伝わってくるようです。
透明感ある作品に深みと味わいが増し世界が広がり続けている
Hさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」
内の作品集のなかのHさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
連続してお伝えしてきた作品展も昨日無事終了しました。
お忙しい中ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
最終日は落雷で一時停電になったり駐車場が満車で搬出が滞るなど
悪天候の影響が出ましたが、大きなトラブルはなくホッとしました。
帰宅後は電池が切れて早々に就寝、今朝はスッキリ目覚めたので
久しぶりに近所を歩きまわりました。
甲高いさえずりと気配に川をのぞきこむとカワセミ男子が!
出会ったハグロトンボはメスばかり
盛りを過ぎたハギの花にはダイミョウセセリ
数多く飛んでいたのはアカボシゴマダラで
産卵する母蝶
産みたて卵は淡い青緑色で直径1mm強
外来種のアカボシゴマダラにはしょっちゅう会うのに
在来種のゴマダラチョウは年に一度会えるかどうか。
エノキの葉を食べる幼虫を確かめてもアカボシゴマダラばかり。
繁殖力が強いのでしょうか。
気になる食痕があるマテバシイのひこばえがありました。
葉裏をたしかめると
いました、ムラサキツバメの幼虫です♪
ムラサキツバメの幼虫は蜜腺から甘露を出してアリに提供するかわりに
外敵からアリに守ってもらう共生関係。
葉っぱと同色なのでなかなかピントが合いません。
近くにはムラサキツバメの成虫もいました。
飛んでいたアキアカネがとまってくれた♪と撮影していたら
ポツポツ雨粒が落ちてきました。
家まであと20mというところで先が白く霞むほどの降りとなり
靴の中までぐしょ濡れになりました。
猛烈な台風14号。これからの影響も心配です。
13日から始まった「グループ彩雲22周年記念作品展」。
早々にご来場いただきました皆様、ありがとうございます。
本日も10時から開場しております。
会場は横浜市の公共施設、栄区民文化センターリリス。
我々がお借りしたギャラリーの他、音楽ホールやスタジオなどを
備えており貴重な文化芸術活動の発信、鑑賞の場となっています。
作品展も本日で5日目となりました。
20年目にして初めて、2つあるギャラリーの両方をお借りしました。
広々とした空間で100点以上の日本画・水彩画・鉛筆画・パステル画
など100点以上展示しております。
作品は作者ごとにまとめて展示されており、どの壁面も個性的です。
日本画作品でも、和紙だけでなく板や絹に描いた作品も
今回初の試み、小品コーナーを設けました。
8月の間に制作、もしくはスケッチブックから取り出した
ハガキ大の作品群です。
日本画の画材や制作の手順、グループ彩雲のご紹介
今まで在籍されてきたメンバーすべての作品や制作風景をおさめた
アルバム。どれもずっしり!今回で8冊目が満杯となりました。
入場無料です。入口で検温と御記帳をお願いしますが
どうぞゆったりご覧ください。
本日は17時まで。
明日18日(日)の最終日は10時~15時までです。
ご高覧いただければ幸いです。
グループ彩雲22周年記念作品展
2022年9月13日(火)~18日(日)
10時~17時(13日は14時~、18日は15時まで)
入場無料
会場:栄区民文化センターリリス
電車でお越しの場合:
JR京浜東北線(根岸線)本郷台駅より徒歩3分
作品展初日、二日目と青空が広がりました。
気温が高く日傘率が高いものの風に秋を感じます。
作品展の飾りつけ作業時間は初日の朝9時から14時までと多めにとりました。
搬入口は9時直前しかあかないのでバタバタと荷下ろし
会場入口も9時開場。
続々と飾りつけ参加メンバーが集まってきました。
図面にしたがい壁面に作品を立てかけ、額箱は作者ごとに裏にまとめます。
今回は記念作品展ということで、今まで描いてきた中で気に入っている作品
5点を選んでいただきました。
例年の倍広い会場で多めの作品、急遽ハガキサイズの作品群も加え
どれほど時間がかかるのかと心配していましたが
毎年展示を繰り返してきたベテランの皆さんは作業内容を把握されていて
着実に滞りなく進められた結果、予定より2時間早く飾りつけ終了!
私がキャプションの題名とポスターの曜日を間違えていたのが残念で
本当に申し訳なかったのですが、素早く対処していただきました。
皆さんの素晴らしい連携プレーに感動。。
皆さん汗だくです。ほんとうにお疲れさまでした!
記録魔の講師におつきあいいただき、集合写真をパチリ☆
その後、14時から作品展が始まりました。
お客様も来場され、ホッと一息。
今回は、新型コロナ感染症対策として受付でのマスク着用、手指の消毒、
連絡先の記帳を来場者にお願いし、主催者側は検温、触れた場所の
消毒等をするよう施設からの指導が入っています。
素敵なお花がメンバーに届き会場が華やぎました♪
本日も10時~17時まで開場しています。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
グループ彩雲22周年記念作品展
2022年9月13日(火)~18日(日)
10時~17時(13日は14時~、18日は15時まで)
入場無料
会場:栄区民文化センターリリス
電車でお越しの場合:
JR京浜東北線(根岸線)本郷台駅より徒歩3分
お車でお越しの場合:
鎌倉街道から「桂町」交差点を本郷台駅方面に曲がり、直進。
「柏陽高校前」交差点を左折し、「駅入口」を右折。
本郷台駅を通過する道の正面に駐車場入口があります。