あっという間に11月が終わろうとしています。
その前にこの秋アラカシの木で出会った生き物たちをご紹介いたします☆
実がたわわに実った月はじめのアラカシの様子
日当たりのよい高いところではウラギンシジミ達が飛び交っていました。
見上げていたら、葉裏に
あれ?金色にきらめくボタンのような甲虫が!
この仲間(ハムシ)で見たことがあるのはジンガサハムシ、
イチモンジカメノコハムシ、イノコヅチカメノコハムシ、
キベリトゲハムシ、ヨツモンカメノコハムシ で
この時はアラカシの葉裏になぜイチモンジカメノコハムシがいるのかな?
と思ったのです。
よく見ると
背中に金色のバッテンが!
帰宅して調べたら、セモンジンガサハムシでした。
食草はバラ科。真上にヤマザクラの木があったのでそこにいたものが
越冬しに降りてきたのかな?厳冬期に見に行ってみよう。
アラカシのひこばえを見ると、トゲアリたちが忙しく行き来していました。
アラカシの葉先にはたくさんのアブラムシ
彼らの上を背中の突起も格好いい美しいトゲアリたちがウロウロ。
トゲアリがアブラムシから甘露をもらう瞬間!
トゲアリは一時的社会寄生という習性をもつアリ。
新女王は単独でオオアリの巣にのりこみ、まず働きアリの匂いを
自分につけ攻撃されないようにしてから女王を探し、
女王の首に噛みついて時間をかけ女王の匂いを自分に移し、体液も吸い
しまいには命を奪って巣をのっとるのだそう。
オオアリの働きアリたちは女王の入れ替わりに気づかないまま卵を世話し
そしてトゲアリだらけのコロニーになる。。
そんなトゲアリの生態を知ってからトゲアリのいるアラカシと隣の
コナラの切り株を定期観察するようになりました。
この時は、シジミチョウの幼虫も写っていました!
シジミチョウの幼虫も体から蜜を分泌、アリはそれを受け取るかわりに
幼虫を守るという共生関係。
アラカシにいたこのシジミチョウの幼虫は
おそらくこのムラサキシジミ。
今頃どこで寒さをしのいでいるのだろう?
同じアラカシの木でトゲアリに出会ってから3年以上がたちました。
見るたびに驚きがあるこの場所を訪れるのが楽しみです。
晴れの日が続きます。
あたたかな陽だまりを選んで歩くと
黒さんが落葉の布団でまどろんでいました。
用水路の手すりには水をじっと見つめるハラビロカマキリ
接写してもこちらを気にすることはなくただ下を見てのり出す姿に
ハリガネムシに脳を操られているのかもと思いました。
日当たりのよい手すりに等間隔でならぶアキアカネ
草むらにはオオアオイトトンボもまだ頑張っていました。
ムラサキシキブの枝にふわ~っとやってきたのはホソミイトトンボ
近づいても逃げないなと思ったら食事中のようでした。
ホソミイトトンボの隣の葉っぱで
この秋初のフユシャクが!昼行性のクロスジフユエダシャクでしょうか。
フユシャクの仲間を探すのは晩秋から冬の楽しみ♪
この小さな蛾が近所のクヌギコナラ林でチラチラ舞うのを見ると
嬉しい反面もうすぐ寒い季節がくるのだな~と少しさみしくなります。
赤茶色のクロコノマチョウ
成虫越冬するタイプですがもう良い寝床は見つかったのでしょうか。
同じ陽だまりではこのマルハナバチを数頭見かけました。
トラマルハナバチなのかな?
雄と新女王が秋になると出てきて、交尾をすると全ての雄は死に
単独新女王が地中などで越冬するというマルハナバチ。
そういえば早春、全身に泥をつけたマルハナバチを見たことがありますが
越冬に成功した新女王だったのですね。
美しいワカバグモにも出会いました。
そろそろ彼らにも会えなくなりますね。
ホソミイトトンボ、フユシャク、マルハナバチがいた陽だまりでは
今年早々越冬ムラサキシジミやハラグロオオテントウが見られました。
小さな生き物にとってよほどいい条件なのだろうと周囲を見回すもいまだわからず。。
狭い範囲でどれだけの動植物が支え合っているのだろうと思うと
散策路を無造作に歩く自分が破壊者に思えます。
すっかり日が短くなり秋も深まってきました。
肌寒く速足で川沿いを下っていくと
久しぶりにカワセミ♪メスのようです。
光が足りず手ブレ連発。。
もう一羽、近くにオスがやってきました!
つがいなのでしょうか、美しい声で鳴き交わしていました。
引っ越す前はたびたび歩いていた小さな公園。
クヌギの木は良い観察スポットでした。
見上げると仲間と休むムラサキツバメ
すぐ近くのアオキの葉にも一頭いました。
常緑のアオキはいいとして葉を落とすクヌギはよい越冬場所とはいえませんね。
真冬でも寒暖の差があまりない安全な場所が見つかりますように。
幹を見ると
今年もいました、クヌギカメムシ☆
この公園の数あるクヌギの中で2本だけクヌギカメムシ母さん達が
産卵しに集まる木があるのです。
クヌギの樹皮をじっくり見ていくと
クヌギカメムシの産みたて卵がありました。
例年通りだと12月中頃まで産卵行動が見られるはず。また来よう♪
近所で蛾の産卵にも遭遇しました。
ミノウスバです。
透明で綺麗な翅に気をとられ、撮影時にはただマユミの枝にとまっているだけ
と思っていました。帰宅しPCで見て卵があるのにビックリ!
気になって4日後
ふたたび見に行くとまだ同じ場所にいて
卵を接写しようとしたらミノウスバ母さんが少し動きました。
子供たちを守っているのですね、失礼しました。。
卵の表面には金色の毛が。4日前は知らずに枝をつかむところでした。
マユミが芽吹くころに孵化するのかな?
本格的な冬がまだだというのに今から春が待ち遠しいです。
久々に友と歩きまわりました。せっかくなので丹沢方面や奥多摩方面も
考えたのですが谷内六郎の作品を見たいなと思っていたこともあり
横須賀美術館をゴールに観音崎周りを歩くことにしました。
この日は薄曇りで風が強く白波が立っていました。かなり眺望が良く
観音崎灯台からまだ行ったことのないスカイツリーが見えました。
前日、観音崎周りを調べていたら「観音崎自然博物館」のHPに
たどりつき自然観察会が催されるとあったので申し込んでみました。
10時の出発前に館長のご挨拶と解説がありました。
普段は入れない県立観音崎公園の第六駐車場の奥の斜面に
「たたら浜横穴群」と呼ばれている約20基の横穴があり、それは
丘の西側にある腰越に集落を築いた人々の墓と考えられている。
出土品から造営年代は7世紀後半から8世紀後半。
戦後すぐの発掘であったためか正式な調査報告書が作られていない。
すでに盗掘を受けていた。壁画もある。
等お聞きしてから観察会。
館長さんと学芸員の方、研修生の方と専門家が三人付き自然観察の
森に入りました。参加者はほとんどが幼いお子様連れの家族。
3つの穴が一組。このように水が溜まっている横穴もありました。
以前なら上まで行けたそうなのですが倒木があり横穴群見学は一時間で終了。
穴も気になるけれど周りの植物も気になる。水たまりも気になる!
と思っていたら学芸員の方が持っていた網をさっと一振り。
おお。。
周りの子供たちはにわかに活気づき一緒に生き物を探しだしました。
ガムシにアブの幼虫にええと・・記憶しきれない♪
ヒナカマキリを敏捷にとらえた虫好き女子もいました。
「これから生き物観察をしたいひと手をあげて~」の声に反射で手をあげた
大人は私ひとり、子供たちは全員。虫に興味のない友にもつきあってもらいました。
様々な成長過程の多種類のヤゴにマツモムシの仲間などいろいろ。
弱肉強食。。
驚いたのはお腹の大きいヤマアカガエルがいたこと。
産卵は来年1月末~3月頃のはずなのにもうお腹はパンパン。
こんな早い時期から待機しているのですね。お母さんお大事に☆
アサギマダラの食草のことをお聞きしたら
「キジョランならさっきありましたよ 」
食痕があるから幼虫がいるかも♪と探してくださいましたが、残念。
ツルツルとした手触りのこんなに大きい艶のある葉っぱなのか~と驚きました。
ハナミョウガ
ハナミョウガの実
フウトウカズラ
三浦半島の東側でやはり暖かいのでしょうか、植生に南国の雰囲気。
照葉樹が多く秋なのに森は青々としていました。
最後にすべての生き物は元の水場に戻され観察会は終了。
こういう会に初めて参加しましたが楽しかった~!
専門家のお話にワクワク♪ありがとうございました。
観音崎自然博物館の展示もじっくり見て
ムラサキハナギンチャク
谷内六郎展をみて横須賀美術館を出る頃には辺りは真っ暗。
観音崎は自然豊かで歩き甲斐あり!また訪れたいと思います。
薄曇りで時折日の差す穏やかな朝
紫色のサヤに藍色のマメ♪
美しいノササゲのサヤがはじけていました。
トキリマメのサヤもはじけて、秋ですね。
この日はなんと、長い間フォローさせていただいているブロ友Sさんに
初めてお会いすることができました。
お話しできたのは短時間でしたが嬉しかったです!
あのあと小鳥たちに会えましたか?
11月最後の教室日でした。ふりかえれば5回の活動日はすべて秋晴れ。
月始めに比べればさすがに気温は低く
何度かニカワを温めました。
午後の部は数か月ぶりに参加された方もいらして久々に賑やか♪
森からは自然学習する子供たちの楽しそうな声が響いて
コロナ禍のことを忘れそうです。でもマスクと消毒はかかせませんね☆
お昼、日が射してきたのでふたたびリンドウを見に行きました。
葉も花も色が淡くなってきました。
タイワンリスは冬支度で大忙し
葉の上でクモが縮こまっていました。
ビジョオニグモです。美しい。。
接写しても動かないので命が尽きているのかもと思い
そっと触れてみました。すると
ささっとすばやく葉裏に移動!
よく見ると葉裏には淡黄緑色の長さ10㎜ほどの塊が。
なるほど、ビジョオニグモ母さんが卵のうを守っていたのですね。
驚かしてごめんね。。きっちり綴られた卵のうは雨にも強そうです。
すっかり秋も深まって生き物を探す時間が増えてきました。
東京都三鷹で開催中のアクセサリー展をご紹介いたします。
作品展にデザインで携わっておられるIさんと素敵なご縁がありお知らせいただきました。
緒方先生が今までゴールド、プラチナそのほか様々な金属に触れてきた中で
シルバーが一番面白く奥深い、等貴重なお話を伺うことができました。
金属なのにあたたかい、イメージの広がるアクセサリー作品をぜひ☆
三鷹駅南口から玉川上水沿いを歩いて8分、井の頭恩賜公園も近く
奥にカフェのあるギャラリーです。
早朝は肌寒くフリースを羽織りましたが
日が高くなるにつれ気温があがりました。
日射しが眩しい!
早くも11月半ば、4回目の教室でした。
空気はカラカラに乾いて光も綺麗。画面の凹凸までよく見え
手で触って確かめながら快適に描き進めることができました。
日本画、水彩画、パステル画、鉛筆画。画材や画題や画歴が違っても
各々の課題と内面に向き合う創作する楽しみは一緒☆
自分なりのペースでじっくり世界を深めていきます。
前日とうってかわって風がほとんどなく
アザミの種は旅立ち直前
サザンカの甘い香りに誘われて近づくと
ブーーーン・・・
耳元をかすめていったのはスズメバチ。
越冬前の女王?それともまだ子育て中の巣があるのでしょうか。
上の方で蜜を吸っていた蝶。
降りてきて~と念じたら
近くの葉の上に♪立派なアカタテハでした。
よく出会ったのはキタテハ。
みな冬を前に栄養を蓄えているのですね。
ヤツデも花盛り
ごく小さなアリが集まっていました。
薄黄の部分には水滴が。この蜜をなめているのですね。
以前ホソミイトトンボらしきトンボを見た辺りの木陰で
小鳥のさえずりを聞いていたら
目の前を爪楊枝のような細いものが横切りました♪
また会えた!
この森の端っこがこのトンボの越冬場所のようです。
真冬でも日差しのある暖かい日なら活動するかもしれません。
飛ぶ虫のいなくなる季節の楽しみがひとつ増えました。
空は高く心地よい風が吹きぬけ高原にいるようでした。
面白い雲♪
11月3回目の教室日でした。
換気のため窓を開けると肌寒く感じられました。
光は澄んでいて湿度も低いので絵の具がはやく乾きます。
画面を削ったりドーサをかけたりの下地作りも効率よく進められます。
違う視点をもつお仲間の制作過程にふれて刺激をうけつつ
あれこれ模索する時間。。集中しているとあっという間です。
外廊下に出たAさんが
「大きなカマキリが廊下にいたよ」とつまんで見せてくれました。
お腹が大きい!軒下の馬酔木にのせてもらい撮影しました。
アトリエは緑に囲まれており、この時期になると快適な越冬場所を求めて
様々な昆虫(カメムシ多し)が飛んできます。
以前珍しいヒナカマキリが水場に来たこともあります。
このオオカマキリのお母さんもよい産卵場所を求めてやってきたのでしょう。
次回この辺りを見たら新しい卵のうが見つかるかもしれませんね。
この日もアキアカネに会えました。
強い日差しの下ルリタテハやキタテハなどチョウたちもぶんぶん飛んでいました。
高いところからコツ コツ コツと木をつつく音♪
お久しぶりのアオゲラ
メジロは丸まった葉の中から蛾の幼虫らしきイモムシをひきだしていました。
ひっそりと咲くリンドウ
メタセコイヤは黄茶緑色に。赤くなるまでまだかかりそうです。
森に虫の声が減り黄色い色が増え季節が進んでいるようでした。
いちど訪れてみようと思っていた平塚の植物園、花菜ガーデン。
薔薇が見頃かもと出かけた日は風が強く富士山がクッキリ見えました。
富士山周りもいいだろうな~。
東名にのって静岡まで行ってしまいたい衝動にかられます。
植物園は初秋の色であふれていました。
赤いツタが壁を覆う「チャペックの家」。
辺りを飛ぶトンボに気をとられて中に入るのを忘れてしまいました。
色鮮やかなサルビアが重なる小道にうっとり♪
池まわりでイトトンボの類がいないかウロウロし
綿の実にほっこり
久しぶりのナツアカネ♪
アキアカネもまだまだ頑張っていました。
まだ芙蓉が咲いているなんて、と立ち止まったら
花にツユムシ
葉にホシホウジャクが♪
薔薇を取材しにいったはずなのに気づけば生き物ばかり探していました。
バラの名前と香りをあらためて覚えようと引き返すも足が棒になり
漂うカレーの香りに胃袋を刺激され広大な公園を後にしました。
洋風食堂はあるけれど、お弁当持参もおすすめです☆
昨晩「ダーウィンがきた」の中で激しく動くルリタテハの蛹が
紹介されていたのを見て、今年出会ったルリタテハを思い出し
春の卵から秋の蛹まで撮影したものを並べてみました。
つい先日、近所の森の陽だまりで翅を広げていたルリタテハ
幼虫の食草はこのサルトリイバラやシオデ、ホトトギスやヤマユリなど
今年4月中旬、食痕のあるサルトリイバラの葉を見ると
径1㎜ほどのルリタテハの卵がありました。
卵の殻は無色半透明なのですね。
5月中旬、食痕のある葉を裏返すと数mmのルリタテハの幼虫たちが♪
1-2齢と思われます。
同じく5月。3齢ほどでしょうか、棘状の突起が目立ちます。
この突起は無毒というものの指で触ったことはありません。
5月下旬。4齢ほどでしょうか、鮮やかな黄色い帯が目立ちます。
サルトリイバラが多い森で卵と幼虫には4~5月によく出会いました。
5齢(終齢)の幼虫にも会いたいな・・と思いながら夏が過ぎ
9月18日。違う公園のホトトギスの葉に前蛹状態の幼虫が!
チョウの前蛹の実物を見たのは初めてで思わず駆け寄りました。
終齢まで育ったルリタテハの幼虫はボリューム満点、迫力があります。
次の日にも観察したかったのですが、次に訪れたのは一週間後。。
9月25日、一週間前に前蛹を撮影した場所にあるはずの蛹は無く
辺りを必死に探してようやくひとつ
これがルリタテハの蛹!艶めいて生き生きしています。
今までルリタテハの卵や幼虫を見たのはサルトリイバラとシオデのみ。
これからはホトトギスのしげみを観察するのも楽しみになりました。