今月の画像を見直したら、蕾を撮影しているものがありました。
4月のはじめのハナイカダの蕾。
後でこの花が雌雄どちらかを確かめに再訪しようと思っていました。
4月中旬、すっかり葉が展開していました。
この花は雌花、雌雄異株なのでこの株は雌株のようです。
小さなアリやアブがやってきており
枝のぶりをしたシャクトリムシも見られました。
実が黒く熟す頃にはウィルスの流行がおさまっていますように。
ハナイカダの花を見た日、ミツバウツギの花にも出会いました。
ゴールデンウィークの今ごろが花盛りなのかな。
ツヤツヤのムサシアブミ
面白い形です。
ヒゲナガガの仲間が出てきたらもう初夏。
この森に楽々歩いていけるようもう少し体力をつけなければ。
近所の小さな公園も駐車場が閉鎖になっていました。今が正念場ですね。
アトリエ引っ越し以来ほとんど手つかずだった北の部屋の整理に
取り掛かったもののさらに散らかりくじけそうになっています。
グミの剪定以来やっていなかった庭の手入れをすることにしました。
今はビバーナム・スノーボールが花盛り。
今年も芽吹き時、極小のサンゴジュハムシの幼虫に喰われてしまいましたが
もう10年近く農薬を散布していないので天敵も増えているはず。
他にもシランが花盛りでスズランも蕾が。
でものんびりながめているわけにもいきません。
今回は姉とともにサザンカを剪定することにしました。
ちょっと遅いかもしれないけれど、チャドクガが産卵しに来る前に
風通しをよくしておかねばなりません。
4時間後、すっきり。次回は三日後、オウバイとキンカンの剪定。
その次は金木犀と可哀そうな梅を。
脚立を片付けるときに小さくて美しいハエトリグモがあらわれました。
メスジロハエトリ。脚立の色にそっくりです。
昼前、いつもの散歩道でヘビの出る場所があるというので
羨ましがったら、すぐそこだと母が案内してくれました。
手前の枝はクサギ。芽吹き始めていました。
なんの稚魚でしょうか、レオ・レオニのスイミーを思わせます。
積み上げられた土嚢の上に銀色に輝くものが横たわっていました。
まわりこんでみると(ヘビが苦手な方はご注意)
↓
↓
アオダイショウがいました♪最初に見たものとは別個体です。
「ピカピカできれいだね~!」興奮しながら必死に撮影する母と私。
生き物好きの血は母から受け継いでいるのだとあらためて思いました。
ごく近所で会えるカメノコハムシは4種いて
今年は早くも3種会えました。
ムラサキシキブの若葉に
もうイチモンジカメノコハムシのカップルが。
ようやく蔓を伸ばし始めたヒルガオの葉に小さな穴。
葉っぱを裏返すとジンガサハムシが。
なんて綺麗なのでしょう。
この個体の背中は金色に輝いていますが黒褐色のものもいました。
やや敏感なのでそーっと裏返すのですが接写しようとするとポトリ。
死んだふりをするものが多いです。
すぐ近くのおそらくホシアサガオの表葉に堂々といたのが
ヨツモンカメノコハムシ。他のものは近づくと触覚を隠しますが
接写しても触覚を出したまま、逃げも隠れもしません。
どのカメノコハムシも毎年発生する場所は近所の同じ場所。
4種目のイノコヅチカメノコハムシは川沿いのイノコヅチにいるはずだから
帰り道に、と後回しにしていました。
その日はイノコヅチが見つけられず、後日行ったら
おお。。草のよい香りがします。
たくさんのシジミチョウやシロチョウの仲間たちが子孫を残していた
はずの様々な草が根元からきれいに刈り取られていました。
ムクドリたちにカラスが歩いていましたが虫が探しやすいのでしょう。
ほどよい長さの巣材を集めている親鳥もいました。
あとひと月もすればまた草が伸びすぐに生き物たちが集まってくる。
その動植物の逞しさに毎年感動し、自分もしぶとく頑張ろうと思えます。
ブ~~ン・・
大きな音に見上げると
フジの花が花盛り
翅音の主はクマバチでした。
クマバチ団地と勝手に呼んでいた、ほんとうに多くのクマバチが
孔を穿っていた木製の藤棚は一昨年撤去されがっかりしていました。
あの団地の子孫ではないかもしれないけれどまた近くで会えてよかった。
カロライナジャスミンの花にアゲハチョウ
足元を見ると
ゴウダソウが咲いていました。
すでに種子ができているものも。
別名のオオバンソウ(大判草)のほうが覚えやすい!
種の入った円盤状のサヤは熟すと、種と両側の2枚が落ち
真ん中の仕切り板だけが残るそう。
いつもその過程を見たいと思うのだけれどうっかり忘れてしまうのです。
ドライフラワーで売られているものは白くて薄い貝殻のよう。
ヒメオドリコソウにはツバメシジミ
くるりと丸まった口吻が可愛い。
モンシロチョウも。ヒメオドリコソウの蜜はチョウに人気です。
花にはハナグモ
獲物を待ち伏せしたり網を張ったり。川沿いの散歩道に蜘蛛が増えました。
小さな生き物の営みを見ていると癒されます。
いつもの散歩道。先を白黒さんがトコトコと。
視線の先は人と犬。警戒しながら歩いています。
ゆっくり振り返ったと思ったら
毛づくろい。このコはいつも表情豊かで見あきません。
猫たちは思い思いの場所でのんびり過ごしていました。
大きなさえずりに驚いて探すと声の主はメジロ
川沿いの道ではカゲロウの仲間でしょうか、
羽化したばかりの美しい翅を広げていました。
春一番に出現したモンシロチョウの翅はボロボロ
ツバメシジミは次世代を残せたのでしょうか。
この春初めて撮影したヤマトシジミの翅も傷ついていました。
この春は特別。いつもの光景も心にしみます。
久しぶりに北上し母姉とともに人けのない川沿いを歩きました。
新たに導入したバンテリン膝サポーターの具合はどうかな?
前日の雨の影響か水量は多く少し濁り
爽やかな風が吹き渡っていました。
足元の水たまりでエビのような生き物が泳いでいるのを観察しながら
河原の石に腰掛けて持参したおにぎりとぬか漬けの昼食。
流れに負けず泳いでいたのはカゲロウの仲間の幼生のようです。
キジやモズの甲高い鳴き声に誘われてゆるゆる歩いてゆくと
大きな木!
樹皮も美しく妖精が棲んでいそうです。
クルミの木に見えます。
葉に鋸歯があるのでサワグルミなのかな?
いかにも昆虫や爬虫類がいそうな所ですが撮影できたのは
元気いっぱいのベニシジミ
ノイバラの葉にいたビロウドコガネの仲間
河原で過ごしたのは短時間でしたがよい気分転換になりました。
新しいサポーターも歩行の補助になったようで母の笑顔が増えて良かった。。
さらに動けるようになって筋力と免疫力が上がるとよいのですが。
枯れたヤマザクラの根元に
トガリアミガサタケが出ていました。
今まではいつも時間がない、効率よく歩かなければと思っていたけれど
このところひとけのない森の陽だまりでじっとしていることが多くなり
小さな生き物や自然のつくりだす音や香りに感じ入ることが増えました。
ほんとうに小さい、よく見れば可憐。
花の形はネジバナに似ていて一瞬ランの仲間かなと思いました。
帰宅して調べたらヒメハギという名でした。
花盛りはこれからのようです。
なかなかピントが合わず這いつくばり撮影
まるで珊瑚。うっとりする造形です。
周りの草花の丈が伸びたら埋もれてしまうでしょう。
種のころにまた会えるかな?
バタバタバタ・・
ヒオドシチョウの翅音は大きくて驚きます。
リュックにとまったら動かなくなってしまいました。
高いところにとまってライバルの出現を見張っているのでしょうか。
これは成虫で無事冬を乗りきった者の姿
目覚めてすぐ相手を探します。
幼虫の食草はエノキ、ハルニレ、ヤナギの仲間。
この越冬型に会えるのは4月中旬ごろまで。
6月ごろからは今年生まれの色鮮やかな成虫に会えるはずです。
道脇の斜面に動物の痕跡
地面にくいこんでいたこの爪痕、イノシシでしょうか。
ヤマビルが多くいるはずですね。
瓜坊を連れているところを見たいような・・でも絶対鉢合わせしたくない。
森でエネルギーを充填する日々からそろそろ別の方向へ。
ようやく断捨離する気になってきました。
晴れていた日、森奥を歩いていたら
ムラサキケマンにツマキチョウのメス
ヒゲナガハナバチもやってきました。
枯葉の吹きだまった日当たりのいい道はよくビロードツリアブがいるところ。
この日はコモリグモやニホントカゲがいたのでじっくり腰をすえたら
視界の端に青黒いものが!
この植物はアマドコロでしょうか
その若葉をムシャムシャ食べているこの巨大なアリのような生き物
ツチハンミョウです!ヒメツチハンミョウなのでしょうか。
ものすごい勢いでこの葉を食べ進めてゆきます。
この触覚の持主はメス!産卵をひかえお腹はパンパンです。
偶然なのか昨年も同じ日に観察していますがその時はオスばかりでした。
その時も興奮して写真を撮り生態を調べ直していました。
(→「ツチハンミョウに出会いファーブル昆虫記を読みなおす」)
こちらが雄。触覚にハート型のものがついています。
立ち上がって辺りを見てみると
たくさん出ています!ピンク線で囲った部分、ハート型の所はカップルなので
この画面のなかだけでも8匹。オスもさかんに葉を食べています。
私の中でツチハンミョウはかなりレアな虫で会えたら
その年のラッキーを使い果たしたかと思うほど。
何もかも忘れ集中して観察しました。
よく見ると彼らの体にごく小さなハエのようなものが。
ツチハンミョウの幼虫はある種のハナバチの巣に寄生して育つそうですが
この極小の生き物も寄生者でしょうか。
メスだけではなくオスの体にもくっついていました。
久しぶりに動画を撮影してみました。
恋するヒメツチハンミョウ0415
横恋慕のオスがとびかかり
2匹のオスはもんどりうって倒れましたがやはり体の大きい方が有利なようです。
メスはひたすら食べ続けています。この葉は何だろう・・タネツケバナかな?
雄は触覚でメスの後頭部をせわしなくたたいていました。
オスが離れたあとメスは枯葉のふきだまりの中に入っていきましたが
残念ながら産卵するところを見ることはできませんでした。
土の中に数千と産み付けられた卵たちは孵化して極小の幼虫となったあと
生き残りをかけて花に登り寄生するハナバチをひたすら待つのだそう。
6月頃なのかな?ツチハンミョウの幼虫がハナバチにしがみつくところを
見てみたいけれど・・今年は予定がたてられません。
探しに行ったものやこの春初めて会ったもの
最近出会った青い小花たちを並べてみました。
近所にはないので離れの森に見に行ったヤマルリソウ・ムラサキ科。
ムラサキ科の花には魅惑的な青色の花が多く
今ならこのホタルカズラも見頃でしょう。
咲いている場所を知っている森は今行けないので以前撮った画像で。
気軽に会える近所のムラサキ科の花は
キュウリグサ。小さいので見過ごしそうですがとても愛らしい花
ネモフィラもムラサキ科の花なのですね。
とても似て見える花に
オオイヌノフグリがありますがゴマノハグサ科
子供のころから大好きな花です。
今年はじめて会った花は
タチイヌノフグリ・ゴマノハグサ科
オオイヌノフグリと違い直立していて花はキュウリグサなみに極小。
オオイヌノフグリと同じようにヨーロッパ原産で明治中期に帰化した
そうなので今までも見ていたはず、ですが気が付かなかった。
これも近所の草むらをじっくり観察する時間ができたおかげですね。
4月の川沿い散歩で一番数多く飛んでいるのは
ツバメシジミです。羽化したてはツヤツヤで鮮やか!
表面が青いのがオスで
メスは黒っぽい。光のあたり方によっては虹色にみえます。
オスがメスのあとを追いかける恋の駆け引きがあちこちで見られます。
表面の青いシジミチョウはいっぱいいるのでいずれまた。
心惹かれる青いチョウといえばこちら
ルリタテハです。
珍しくはないのですが何度見てもワクワクします。
この時は水辺の木の幹でじっとしており、私が近くのベンチで
おにぎりを食べお茶をのむまでとどまっていました。一緒にランチしたみたい♪
飛び去ったあと近づいてみると
木の幹から湿った屑が出ていました。
幹の中から何者かが脱出した痕に樹液が出ていたのかな?
ルリタテハのいた柳の仲間らしき木
幸せの青い鳥を探しに県外へ遠出したくなりますが今は我慢。
身のまわりをじっくり見わたしあらためてとらえ直す時期ですね。
森の中に入れば強風も弱まるかな?
そう思いでかけた森では木漏れ日キラキラ、冷たい風はどこかへ。
クヌギコナラ林の木々はすっかり目覚め晩春のよそおいです。
陽だまりでせっかちに動く朱色の玉が見えました。
ああっ大きい!
今年も会えました、ハラグロオオテントウです。
ナナホシテントウの倍の大きさと言ってはおおげさかな?体長12㎜ほど。
確かに腹が黒い。
調べるととても珍しいテントウムシのようですが昨年は離れた川沿いで
会えているし、この辺りでは増えているのかも。
近くのカラスノエンドウでは
ヒメカノコテントウが。体長4㎜ほど。
珍しくはないテントウムシですが様々な柄があって面白い♪
さらに
ふわ~っとかぼそいトンボが目の前に飛んできてくれました。
ホソミオツネントンボかな?
立ち止まった草むらはいつも注目することなく通りすぎていましたが
これからは観察ポイントに加えよう!
この森で毎春発生を楽しみにしているのは
イチモンジカメノコハムシ。
ムラサキシキブの若葉にいました。今年は早いかな?
その隣のアオキの葉を見ると気になる網が。
コロンと丸いエメラルド色の腹部
のぞき込むとやはりアオオニグモでした。ほんとうに美しい!
春に成熟期を迎えるとのことですが産卵間近なのでしょうか。
こんな大きなマイマイに会ったのもこの春はじめて
アラカシにいたこのハチのような生き物は何だろう?
翅が黄色いステンドグラスのようで見とれました。
ハバチの仲間を調べればすぐ出てくるだろうと思いましたがわからずじまい。
この翅色は羽化したばかりで今頃は黒くなっているとか?
必死に生きる小さな生き物たちにこの日も元気をもらいました。