5月の水辺で出会った絢爛豪華な生き物を集めてみました。
池の近くで今年初めてのハンミョウ
虹色の輝きに目を奪われました♪
湧き水近くの草の上でムラサキシジミのオス
厳しかった冬を越して目覚めたのでしょうか、
かなりボロボロ・・それでも紫色の輝きは格別でした♪
同じ水辺で出会った
カワトンボ。
同じ川沿いでさまざまな色のものを見ました。
ほんとうに同じ種類かと思うほど色が違います。
どのカワトンボもゆっくりヒラヒラ・・・舞う姿は
ため息が出るほど優雅で何時間でも見ていられそうです。
出会いがすでに三回目なのがアカスジキンカメムシ
幼虫を見ることはあっても成虫にはなかなか
お目にかかれなかったここ数年を考えれば
今年は当たり年なのかもしれません。
体色には個体差があるようですが
わ~淡いオレンジ色!色素が薄いレア者発見♪
と一瞬思いましたが光を当てたら緑色の部分が
浮かび上がって見えたのでもしやと思い
家に帰ってから画像検索をしてみたら、やはり
羽化後間もない新成虫のようです。
爽やかな風の中、蚊を気にすることもなくブラブラできた
5月は今日で終わり。ちょっぴり名残惜しいです☆
いつもの散歩道で見慣れない蝶を見かけました。
珍しいヒョウモンチョウの仲間?と一瞬喜びましたが
キタテハの夏型でした。
こちらはひと月ほど前に見かけたキタテハ
頑張って越冬した秋型のようです。
今年生まれの夏型と昨年生まれの秋型、
だいぶ印象が違うものですね。
気温が上がるにつれ元気がなくなってきたパンジーには
モンシロチョウのほかに
ツマグロヒョウモンが訪れていました。
こちらはメスで、パンジーの間をよろよろ歩きながら
産卵場所を探しているよう。
ゆっくりお尻を押し付けて・・産卵行動のようです。
パンジーの根元近くの茎や葉に産みつける事が
多いように見えました。
例年通りなら、これら公園の早春を彩ったパンジーは
そろそろ引き抜かれ、夏植物に入れ替えられるはず・・
せっかくの産卵が無駄になってしまいそうです。
近くに野生のスミレでもあれば幼虫は移動するでしょうか?
こちらはツマグロヒョウモンオス
5月中なんといっても多かったのがこのヒメウラナミジャノメ
光の具合で一瞬青紫色に見えることがあり
ムラサキツバメのオス?と追いかけてしまいます。
飛び方が全く違いますが、会いたいと願っていると
一瞬そう見えるから思い込みってこわいです。
I さんはさえずりの美しさで有名な小鳥を描きました。
「 駒 鳥 」 日本画 F6
橙色の羽毛が華やかなコマドリが苔の上で歌っています。
もみ紙を施した背景は夏の木漏れ日が踊っているように
明るく楽しげで、馬のいななきに似ているという元気な囀り
をも連想させます。主人公のコマドリは生態なども調べ
愛情をこめて丁寧に描きあげました。
柔らかい色の岩絵の具を根気よく幾層も塗り重ね
複雑な輝きのある美しい絵肌をつくりあげました。
胸を張ったコマドリの表情はきりりと引き締まって
存在感があり、作者 I さんの気迫が伝わってくる作品です。
明るく大らかな持ち味はそのままに、ますます
作品が力強く、味わい深く変化し続けているIさん。
次の挑戦はご家族リクエストのワンちゃん☆
どのような愛らしい作品になるか楽しみです。
Iさんの過去の作品はHP「上郷の森日本画教室」内の
“作品集”の中のIさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
最近出会った爬虫類たちをご紹介いたします。
ギボウシの葉にのっていた立派なカナヘビ
恋の季節のためか近くにあと4匹いました。
とりわけ大きかったこのカナヘビは
側面のクリーム色と黒褐色の線がくっきり!
繁殖期は3~9月、寿命はおよそ7年だそうです。
ニホンカナヘビの天敵といえば
鳥類、イタチ、そしてヘビ・・・
昨日、森の中で長さ140cmの抜け殻に出会いました♪
アオダイショウでしょうか?
このフジの小枝に口角あたりというのか耳の
あたりをひっかけてありました。この抜け殻の主は
そこから靴下を裏返して脱ぐように脱皮したようです。
ほぼ破れはなく尻尾の先まで完璧な形の抜け殻は
軽くてふわっとしていながらかなり丈夫!
子供の頃祖母が教えてくれたように、財布の中に
入れておいたらお金に困らないのか試してみたいところ
ですが、あまりにも大きすぎて無理のようです。
違う場所ですが、シュレーゲルアオガエルを探しに
行った公園で5月中旬、みずみずしい大物に出会いました。
草むらの中で道路を横断しようか迷って
出たり入ったりしていたアオダイショウ♪
まだ細めですが120cmほどはあるでしょうか。
シュルシュル移動する姿は何とも魅惑的で
見とれてしまい、動画で録ることを忘れてしまいました。
鱗がピカピカ輝いていましたが脱皮直後だったのかも
しれません。5月から大好きなヘビに出会えて幸先い~い♪
子供の頃に比べればすっかり減ってしまったヘビたち。
出会った時の感激と興奮は年々増すばかりです。
Oさんは歴史的価値のある華麗な船を描きました。
「 氷 川 丸 」 日本画 F8
横浜山下公園に係留されている貴重な氷川丸。
その品格ある美しい姿が映える爽やかな空は
広く高く、船が客船として華々しく活躍していた頃に
思いをはせることができます。
余計なものを省いたことにより、船齢を重ねた
氷川丸の威厳と清清しさがよく表されています。
近づいてみました。
優れた技術を思わせる歴史ある船体、堅牢な地面、
海風吹き抜ける桟橋、快晴の空。それぞれの質を意識した
筆遣いはのびやかで勢いがあります。
大らかで心が晴れ晴れする作品です。
日本画制作に取りくんでから一年が経過したOさん。
同時進行で何枚もの作品を描き、着実に画材への
理解を深めています。これからが楽しみですね☆
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の
“作品集”の中のOさんのページにたくさん掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
5月最後の教室日は曇り空。湿った風が
木の花の甘酸っぱい香りを運んできました。
制作にかかわる気温、湿度、光のすべてがバランスよく
快適に描けた5月。もう少し続いてほしいけれど季節は
着実に移り変わっていますね。
今日もおだやかに和やかな時間が流れました。
Iさんが日本画作品を完成させました。のちほど
ご紹介いたしますのでお楽しみに☆
5月に入ってからさらに森は活気にあふれ
鳥や虫やリスたちが忙しそうです。
シランが満開になっていました。
楽しみにしていたウツギは一分咲きというところ・・・
6月1回目の教室日まで咲き残ってくれているでしょうか。
近くのホタル池では
まだ尻尾の吸収されていないヤマアカガエルの
赤ちゃんが水草にのっていました。
水上には
クロスジギンヤンマのオス!
ものすごいスピードで変則的に飛ぶので
追いつけません。
違う池では
上陸したての赤ちゃんガエルたちがたくさん!
足を踏み出すたびにぴょんぴょん逃げていきます。
今年は数が多いようで嬉しい♪
そしてここでも
パトロール中のクロスジギンヤンマ
周りにいるハラビロトンボはほとんど気にせず
同じ種を猛烈に追い掛け回しています。
ヤマアカガエルが旅立ちハラビロトンボが減りだすと
オオシオカラトンボにシオカラトンボ、ショウジョウトンボが出現して・・
もう初夏ですね。
Mさんは早春の光景を描きました。
「梅 林」 水彩画 F4
他の木々はまだ眠っている早春の頃。
いちはやく咲き出した梅の花が寒々しくも
すがすがしい景色の中で星のように輝いています。
うねるような枝ぶりは実に見事で、長年世話を
続けてきた人々の細やかな愛情が感じられます。
近づいてみました。
にじみやぼかしで重なり合う梅の細かい枝と
奥行きを表現し、梅の花は丹念に紙の地を残して
光らせました。微妙な淡い色を繰り返し垂らしこむ
ことで日本の早春を端的に美しく表現されました。
ほっとする懐かしさと春めく空気を感じさせる
あたたかい作品です。
描くごとに、使っている画材への理解を深めている
Mさん。筆遣いは落ち着いていながら軽やかで
色がより美しく澄んできました。過去の作品は
HP「上郷の森日本画教室」内の“作品集”の中の
Mさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
満開のマルバウツギにどのような訪問者が
あるのかしばらく待ってみると
スジグロシロチョウがやってきました。
アオスジアゲハとカラスアゲハが一瞬止まっただけで
あっという間に去り、かわりに舞い降りてきたのは
ジャコウアゲハです♪
毒々しいまでの赤が見えるのでオス
ぱっと見ただけではクロアゲハに見えます。
花の前に立っていた20分ほどの間に
オスは入れ替わりたちかわりやってきましたが
メスは一度も見ませんでした。
こちらはジャコウアゲハのメス
少し前に森の家まわりで出会ったピカピカさんです♪
寒かった頃に出会った蛹は4月末までは瑞々しく
妖しいお菊虫さんでしたが、連休明けにはこのような
抜け殻になっていました。無事に羽化できたようですね♪
コチャバネセセリに気がついてパチリ。
あとで左側の甲虫の存在に気がつきました。
調べるとシラホシカミキリという名前
あまりにもジャコウアゲハがやってくるので首が痛い・・
花の下に長椅子でも持ってきて寝転びたいほどでした。
マルバウツギは散り始めましたがいよいよウツギの蕾が
ふくらんで、嬉しい季節が近づいてきました。
Aさんは真夏の花を描きました。
「迷路での出会」 日本画 P10
見上げるほど大きく育った向日葵たち。
光り輝く黄金色の空間が猛暑を感じさせ、花々は
目もくらむ強い日差しに照らされてうな垂れています。
特に手前にある花は元気がなく、左側にいる
アマガエルが心配して寄り添っているように見えます。
右奥遠方の若く元気な向日葵がこちらを見つめています。
近づいてみました。
独特の色でおきかえられた夏の日差しは
納得のいく発色を得られるまで岩絵の具を塗り重ねられ
味わい深く美しいハーモニーを奏でています。
右手前の向日葵は昨年夏、体調を崩したAさんご自身
とお聞きして、より作品世界にひき込まれました。
感銘を受けた光景を見たまま描くのではなく
伝えたいものにあわせて大きく構成しなおし
独自の表現方法を考えるAさん。作品はますます
緻密かつ堅牢で、力強いものとなっています。
過去の作品はHP「上郷の森日本画教室」内の
“作品集”の中のAさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
5月四回目の教室日はちょうど金環日食。
早朝ならばぜひ森の家で観察しようと
いつもよりもはやく家を出ました。
こんな日に雨なんて・・・
がっかりしながら空を見あげた7時33分ごろ
おお~!
黒い雲の切れ目からきれいな環が。
20分後の様子
時折厚い雲に覆われるものの
何とか観察することができました。
教室が始まる頃には雨はすっかり上がり
5月特有のすがすがしいそよ風がアトリエを
吹き抜け、気持ちよく制作することができました。
午後にOさんが日本画作品を、Mさんが水彩画作品を
完成させました。順次ご紹介いたしますのでお楽しみに☆
朝の雨にぬれた森はますます香り濃く
生き物の気配に満ちていました。
しばらく行っていなかったホタルの池はどうなったかな?
池の上をぐるぐる飛び続けるクロススジギンヤンマが
1頭いるな~、と思ったらもう1頭降りてきてバトル!
もう縄張り争いが始まっていました。
木道にしゃがんでみると
翅を乾かす羽化したてのトンボが♪
はぁ~なんてみずみずしいのでしょう!
翅を広げて飛び立つまで見たいとしばらく
粘りましたが時間切れとなってしまいました。
毎年この池で見られるショウジョウトンボでしょうか?
水草の上にはヤマアカガエルの赤ちゃん♪
2月の記事を見直してみると今年2月7日前後に
たくさん産み落とされた卵たち。長いオタマジャクシ
時代を経てこの爪の先ほどの子ガエルになれるのは
ごくごく少数なのでしょう。
大きく成長してまたこの池に戻って来られますように!