Iさんのはじめてのコラージュ作品をご紹介いたします。
「見つめる その先を」 コラージュ F4
国際連合旗のマークの間から子供の顔が見え、親子や女性、
時計、爆弾が鳥に変化する写真などが張り合わされています。
全ての人々が平和に暮らせるようにとの願いが込められています。
近づいてみました。
戦争、地球環境の悪化そのほか現在進行形の事象が子供たちの
未来に及ぼす影響を憂慮し、イメージに合い連想させるものを集め
奥行きのある構成にしました。深いメッセージの伝わる作品です。
画題も技法も幅広く挑戦し世界をひろげておられるIさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のIさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
静岡県の小高い場所に日帰りで行こうと考えていましたが
調べると熊出没の情報が多々。。
それならばと思い出ある丹沢の麓の森へ、行き先を変更しました。
そこで素敵な出会いがありました。
通りかかりのお宅のフジバカマにアサギマダラが♪
ずっと会いたくて高原に行かねばと思っていたのです。
あまり移動せず夢中で蜜を吸っています。
南下するために力を蓄えているところなのか
もうこの辺りにとどまるのか。
満開のフジバカマにはアカタテハ、ヒメアカタテハ、キタテハ、
ツマグロヒョウモン、カラスアゲハ、シジミチョウの類、
ホウジャクの類、ハチ、アブ、ハエ、様々な昆虫が飛来していました。
ようやくとまってくれたクロアゲハ
近くの枝先にはこれまた今年初♪
ジョウビタキのオスが縄張りを主張していました。
まだ気温が高いと思っていたけれどもう冬鳥の季節なのですね。
道脇にはカラスウリが鈴なり
森の中ではコウヤボウキがちらほらと
ヤクシソウも花盛りでした。
繊細なイワニガナを見ていたら
クロコノマチョウが近くに飛んできました。
ほんとうに枯葉そっくりです。
カキの木にヒヨドリがきていましたが
実はまだ固いようです。
めずらしく誰にも会いませんでした。
ここはヤマビルが多く、今年は真夏を避け訪れたのは半年ぶり。
何となく荒れた感じで雰囲気が変わったような気がしました。
帰り道にあった熊出没の張り紙を見て、麓ですれちがったご夫婦が
大きな音でラジオを鳴らしていたり犬の首輪に熊鈴をつけていたのが
腑に落ちました。7~9月の間に4回この日歩いた場所を熊が通ったそう。
帰宅後、改めて地図を見ました。
端とはいえ丹沢山地とつながっているし、サル、鹿、イノシシが
いるのだから熊が出てもちっとも不思議ではありません。
今までヤマビルとスズメバチのことを気にしていたけれど。。
ツキノワグマは絶滅危惧種で数が少ないとはいえ、会わないとは限らない。
遭遇しそうもない静かな森が近くにないか?検討すべき時がきたようです。
Nさんの新作を2点続けてご紹介いたします。
「吹き割の滝にて」 パステル画 F6
白い帽子の似合う素敵な笑顔の女性はNさんのお嬢さん。
特徴を捉えながらその内面、魂の輝きまであらわれるよう
愛情を込めて描かれました。水際の清々しさも感じられます。
近づいてみました。
左右の目の違い、笑顔の頬や唇の動き。家族だからこそ
描ける魅力が表現され、豊かで生き生きとしています。
真に迫り、朗らかな会話が聞こえてきそうな作品です。
2点目です。
「晩秋(小宮公園)」 青墨・水干・色鉛筆 76.5x35cm
出会った時の強烈な印象、花色の鮮やかさと深い味わいを
表現するべく葉はあえて墨色にしました。大きな画面に
伸びやかに描かれた花は野性的で生命力にあふれています。
近づいてみました。
心惹かれ大切にした花色は、水干で描いた上に色鉛筆を
重ね粘り強く描き込みました。緊張感をもって挑んだ葉の
墨仕事も幅広く主役を際立たせる深みが表現されました。
どの作品の表現も、ゆったりとして力強いNさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」
内の作品集の中のNさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
病院帰り、久しぶりに母姉と俣野別邸公園を訪れました。
こちらは足元が良く平坦で、様々な植物が植えられ
いつ来ても彩り豊かで楽しめます。
この日は晴れて気温が上がり、蚊に悩まされましたが
あっ!このシジミチョウ。。
よくいるウラナミシジミに似ているけれど
クロマダラソテツシジミだ!
南アジア、東南アジアの熱帯、亜熱帯に生息するというシジミチョウ。
幼虫はソテツの仲間を主に食べ、マメ類やミカン類も記録があり
1992年に沖縄本島で確認されてから急速に北上しているそう。
3年前にも横浜自然観察の森で出会っています。
関東では越冬は難しいということですがどうなのでしょう。
コスモスではかなり翅のいたんだキアゲハが夢中で吸蜜
この日はクロマダラソテツシジミ以外にも
驚いたシーンがいくつかあり
バショウだよね、バナナじゃないよね?
などとバナナのような実をみながら皆で話していたら
リスだ!
タイワンリスは騒ぐ我々を気にすることなく
バショウの花なのか蜜なのか夢中になっていました。
その後
これはなんだろう?
姉が発見した奇妙なものを横からのぞいてみると
大きな2匹のカマキリでした。
どうやら交尾中のよう。
赤っぽい方がオス、緑っぽい方がメスなのかな。
頭部を見たら
ああっ!
はじめは緑色のカマキリ(たぶんメス)の首が折れてしまっているのか
と思ったのですが、よくよく見ると、防御しているのは赤っぽい方
(たぶんオス)で、左側の鎌をメスに食べられているところ。
メスは両鎌でがっちりオスを挟んでいます。
膠着状態の2匹がこの後どうなったのか。。
嬉しい出会いは他にも
ヘビがいる!
皆でカメラを構え、ゆっくり近づくと
顔を出したのは可愛いヒバカリでした。
よく手入れされた小さめの庭園でヘビにまで会えるとは♪
興味深いシーン連続の充実のひとときを過ごせました。
晴れて涼やかな風が吹く朝
コシオガマがそろそろ咲いているだろうと見に行くと
昨年たくさん見られた場所では生育が悪く
道を挟んだ向かいの場所に一株だけ花をつけているものがありました。
自分で光合成もできるが他の植物の根から水や栄養分を分けて
もらうこともあるという半寄生植物。
少しペタペタした手触りで姿もおやっと思わせる個性があります。
ノギクの類も咲き出しました。
いくつか撮影して並べて見ると少しづつ違いがある。。
違いを調べようと思いながら今年も見頃の秋になってしまった。
木陰にはホトトギス
セイタカアワダチソウは今が花盛り。
いつかのようにアサギマダラが飛んでこないか期待したけれど
アブとハエとハチの類が多く蝶はわずか。
大きなスジグロシロチョウがきていました♪
10月最後の教室日でした。
この10月を振り返れば暑くジメジメした日が多かった。。
この日はカラッと晴れて清々しい最高の制作日和でした。
来年の秋に向けてまたのんびり頑張ろう♪とお話しながら。
創作活動はリラックスして無心になれれば最高ですね。
秋らしく空気が澄んでいました。
ウラギンシジミのメスが日向ぼっこ
初めての場所で針金のようなイトトンボを見ました。
ホソミイトトンボかな?
今年は森のあちこちでこのトンボに出会いました。
今まで気づかなかっただけで数多くいるのかもしれません。
多く飛んでいるのはリスアカネ
メスと連結しているペアがいくつか飛んでいましたが
速すぎてどうしても撮影できず。
同じアザミにチャバネセセリとイチモンジセセリが。
絶滅危惧種の基準に相当するペースで急速に減少している
里山の生き物が鳥類106種のうち16種、チョウ103種のうち34種と
いう環境省の調査結果を、先日NHKで放送していました。
その中にイチモンジセセリが入っていて衝撃!
こんなに数多く飛んでいるのに年6.9%減っているなんて。。
この日はこんなキノコがでていました。
裏から見るとたくさんのトゲ。コウタケのようです。
コナラの下にいるとばらばらドングリが落ちてきて帽子必須。
秋の花にキノコにドングリ。彩り豊かな季節となりました。
Aさんの新作パステル画を2点続けてご紹介いたします。
「静かに移りゆく」 パステル画 F6
あたりにただよう香りでその存在に気づく大輪の薔薇。
暗がりにあっても仄かに輝く優美な姿を透明感あふれる
タッチで表現されました。心ときめく華麗な作品です。
近づいてみました。
かたい蕾がほころび大きく花開く。その様子を見守るなかで
発見した美が詰まった画面は味わい深く喜びに満ちています。
細い線とこすり込んだ色の響き合いも心地よく魅了されます。
2作目です。
「かたちゅむり」 パステル画 F6
幼い子がたどたどしくも夢中でおしゃべりしています。
見つめる先にはかたつむり。その純粋無垢な姿に心打たれ
あたたかい気持ちで表しました。平和で愛に満ちた作品です。
近づいてみました。
桃のような頬、細い髪の毛、可愛い指先、口元。心から
愛らしいと思い大切に繊細に描かれた作品は優しく明るい。
全てがみずみずしく希望に満ちて、心が洗われるようです。
どの作品も穏やかで心癒されるAさんの過去の作品は
HP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のAさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
霧雨がふったりやんだり、雲の多い朝
アザミの花に2種のホウジャクの仲間が飛んできました。
ホシホウジャクに
ヒメクロホウジャク
飛ぶのが速く形が似ているので一瞬同じホウジャクに見えますが
ヒメクロホウジャクの腹部背面は緑がかっていて、
全体に白っぽく、翅の基部のオレンジ色が狭い印象です。
キノコがいくつか出ていて
表面がみたらし団子のような色のこのキノコ
裏側は綺麗な紫色!ウラムラサキシメジのようです。
この時期近所でもよく見かけます。
ススキ野原に行くと半透明の繊細なクモがいました。
コガネクモダマシ
夜行性ということですがまだ網をたたんでいなかったようです。
10月4回目の教室日でした。
あいにくのお天気でお休みの連絡をくださったメンバーも。
動けば暑く梅雨時期のよう。体温調節が難しいですね。
午後には隣の体育館で活動する子供たちの歓声を聞きながら
時折談笑し情報交換しつつ、自身の課題に向き合いました。
お昼休みには雲間から太陽が顔を出しました♪
ツリフネソウに雫がきらめいて思わずパチリ☆
秋らしくヤマノイモにむかごができています。
つるに一枚だけ残ったヤマノイモの葉
つづられているので横からそっとのぞくと
大きくなったダイミョウセセリの幼虫が隠れていました。
いつもこのムチムチな可愛い姿を見ると白い求肥を連想します。
ダイミョウセセリの幼虫はつづった葉を巣として隠れ
食事時外に出てくるようですが、この幼虫に残された葉はこれだけ。
この時期の幼虫は終齢まで食べ続け、枯れ落ちた巣の葉の中で
越冬し、翌3月頃蛹化するのだそう。
この幼虫の越冬する様子を忘れず見ていきたいと思います。
ダイミョウセセリの成虫はこちら
暑い時期に飛びまわっている珍しくはない蝶、という印象が
ありますが近所の散歩コースではあまり見ない。
多種のツル植物がある環境自体貴重なものだと感じます。
この日会えたトンボはリスアカネ
そして撮影できませんでしたが黒っぽい大きめのトンボも
見ました。もしかしてカトリヤンマかも!
それにしても気温が高く10月下旬とはいえ未だに半袖。
森も鬱蒼として、冬支度は先のようです。
Sさんの新作日本画をご紹介いたします。
「紅葉」 日本画 F4
華やかに染まる立派な紅葉を目にした時の驚きと喜びを
水彩スケッチでしっかり描きとめ、あらためて岩絵の具で
表現されました。濃密で鮮明、迫力ある秋の光景となりました。
近づいてみました。

うねりながら枝を広げる幹は作品の要。粗い粒子の岩絵具を
重ねて質感と量感をだし、生命力あふれる木となりました。
筆以外にも海綿を用いた葉も味わい深く表情豊かな作品です。
愛らしい世界を情熱的に創造されているSさんの過去の作品は
HP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の作品集の中の
Sさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧ください。
清々しく晴れた朝
木漏れ日を小径をのんびりゆくと
虹色に輝く蜘蛛の網がいくつも♪
オオアオイトトンボの翅もきらめいて
時を忘れます。。
スジグロシロチョウ
キタキチョウ
よく出会うチョウたちも秋の光に照らされて
より美しく豊かな表情を見せてくれました。
10月3回目の教室日でした。
久々の冷暖房いらず、光も澄んで最高の制作日和♪
下地作りの方が多く快調に作業を進めることができました。
秋は興味深い美術展が多々あり、その情報交換をしつつ
静かに課題に向き合って芸術の秋を堪能しました。
森にはいくつかキノコが出ていて
全身毛羽だったものがありました。
傘がひらけば特徴がはっきりするかもしれませんが
多くは幼菌でホコリタケのように丸く、並んでいました。
検索するとスギタケモドキというキノコが近いように思えましたが
よくわからず。
栗に
カラスウリ
成虫越冬するキタテハ
秋らしい彩りが増えていました。
アザミにホシホウジャク
セイタカアワダチソウにきていたのはホシヒメホウジャク
すばしっこくてなかなか綺麗に撮れません。
セイタカアワダチソウが満開になればいよいよ秋本番です。