少し前、家族と富士山を見に行きました。
予定した日は明け方まで大雨。
おかげでめったに出会えない笠富士が見られました。
すごい・・あの雲の下はどうなっているのだろう?
お昼近くになるとだいぶ雲はなくなり
山頂にまだ雪はない様子が確かめられました。
(富士山の今年の初冠雪は11月7日だそうです。)
せっかくカラリと晴れたので、少しだけ森を歩くことに。
腰痛のひどい母も久々の富士、長靴を履き
ゆっくり生き物やキノコを探しました。
わ~、スッポンタケだ!
近づいて汁に触れても臭くなく出たばかりのようでした。
目の良い母がホウキタケの仲間を発見!
目の前をヤマガラが飛び交い楽園のようです。
アキアカネのほかに
ミヤマアカネも飛んでいました。
もう今年は会えないと思っていたので嬉しい♪
いくつもペアができていたのはオオアオイトトンボ
足元をカラフルな紐状のものが通りました。
首に黄色い輪っか!ヤマカガシの幼蛇です。
太めの鉛筆ぐらい。可愛い〜と撮影会♪
室内ではこれまた愛らしい幼いヤモリ♪
撮影できませんでしたがアサギマダラも舞っていました。
富士山周りの紅葉の見頃はこれから。
爽快な散策となりました。
静岡県の小高い場所に日帰りで行こうと考えていましたが
調べると熊出没の情報が多々。。
それならばと思い出ある丹沢の麓の森へ、行き先を変更しました。
そこで素敵な出会いがありました。
通りかかりのお宅のフジバカマにアサギマダラが♪
ずっと会いたくて高原に行かねばと思っていたのです。
あまり移動せず夢中で蜜を吸っています。
南下するために力を蓄えているところなのか
もうこの辺りにとどまるのか。
満開のフジバカマにはアカタテハ、ヒメアカタテハ、キタテハ、
ツマグロヒョウモン、カラスアゲハ、シジミチョウの類、
ホウジャクの類、ハチ、アブ、ハエ、様々な昆虫が飛来していました。
ようやくとまってくれたクロアゲハ
近くの枝先にはこれまた今年初♪
ジョウビタキのオスが縄張りを主張していました。
まだ気温が高いと思っていたけれどもう冬鳥の季節なのですね。
道脇にはカラスウリが鈴なり
森の中ではコウヤボウキがちらほらと
ヤクシソウも花盛りでした。
繊細なイワニガナを見ていたら
クロコノマチョウが近くに飛んできました。
ほんとうに枯葉そっくりです。
カキの木にヒヨドリがきていましたが
実はまだ固いようです。
めずらしく誰にも会いませんでした。
ここはヤマビルが多く、今年は真夏を避け訪れたのは半年ぶり。
何となく荒れた感じで雰囲気が変わったような気がしました。
帰り道にあった熊出没の張り紙を見て、麓ですれちがったご夫婦が
大きな音でラジオを鳴らしていたり犬の首輪に熊鈴をつけていたのが
腑に落ちました。7~9月の間に4回この日歩いた場所を熊が通ったそう。
帰宅後、改めて地図を見ました。
端とはいえ丹沢山地とつながっているし、サル、鹿、イノシシが
いるのだから熊が出てもちっとも不思議ではありません。
今までヤマビルとスズメバチのことを気にしていたけれど。。
ツキノワグマは絶滅危惧種で数が少ないとはいえ、会わないとは限らない。
遭遇しそうもない静かな森が近くにないか?検討すべき時がきたようです。
昨日は一日風雨が激しいということでお教室は急遽お休みに。
最近撮影した、近所の動植物をご紹介いたします☆
モンシロチョウに混じり飛んでいたツマキチョウのオス。
なかなかとまってくれず苦労しましたが
16時を過ぎたところで、雪柳の枝にピタリととまりました。
枝がこんでいてよい寝床なのですね。
やや珍しいコツクバネウツギ
カラタネオガタマは今が見頃
揮発性の強い香りがします。まるでバナナ🍌
虫の食痕があるヒルガオがあったので
葉っぱをめくっていくと
期待通りジンガサハムシがいました♪
ピッカピカ!
見る角度によって表情が変わります。
近くには
ヨツモンカメノコハムシもいました。
同じ植物を食べる者同士、どうもジンガサハムシの方が劣勢に見えます。
ムラサキシキブの葉にはイチモンジカメノコハムシのペアがいました。
日あたりの良いところでは
カナヘビが日向ぼっこ。尻尾が再生しはじめています。
6羽ほどで行動していたムクドリたち。
飛び方がぎこちない様子だったこのコはこの春生まれかな?
住宅街に隣接する小さな公園ですが
歩くたびワクワクする新しい出会いがあります。
連休は庭仕事に集中するのが通例ですが、一日は友と森を歩きました。
よい香り!
咲きはじめたマルバウツギの花にウツギヒメハナバチがやってきていました。
水辺では、巣材の泥集めをするツバメや
縄張り争いに忙しいカワトンボ
ヤマサナエあたりでしょうか、サナエトンボなど初夏らしい生き物たちに出会いました。
早春の蝶、ツマキチョウのメスがいました♪産卵するに違いないと思いしばらく追いかけましたが吸蜜シーンのみ
同じ植物にスジグロシロチョウが産卵していました。
産みたて卵は紡錘形。お母さんお疲れさま☆
満開のヤブデマリにはジャコウアゲハ
木漏れ日の道にはホソオビヒゲナガや
ヤマトシリアゲがいました。
毎年楽しみにしている大桐の花はだいぶ散っていて
すでに樹液レストランが開店していました。
大きなスズメバチもよく飛んでいたし、今年の季節の進みは早いように感じます。
豊かな森と生き生きと未来を語る友に前向きパワーをもらった一日でした。
森でリフレッシュしたいという友と久しぶりに散策しました。
毎夏、慣れ親しんだ近場の森で大汗をかいてきましたが、今年は
ひとりで行くのをためらっていた森に付き合ってもらうことにしました。
よく晴れましたが富士の山頂は雲に隠れたままでした。
その森を訪れるのは10年ぶりくらいでしょうか。
樹木の種類が豊富で美しいオオセンチコガネや数種のカエルに
出会った楽しい思い出があります。
たしか森は広く、鬱蒼として薄暗く、あまり人には出会わなかった。
それが、歩きだしてすぐ印象が変わっているのに気づきました。
明るくて道が乾いている。
真夏だからかな?と思いましたが
見上げるとおびただしい数の枯れた木々が!
ここでもナラ枯れ病がまん延しているようです。。
ひさびさに
立派なツチアケビに出会いました。
ツチアケビは葉緑素を持たず、ナラタケの菌から栄養を得ているそう。
菌糸束をのばし木に入り込んだらやがて宿主を枯らすというナラタケ。
ツチアケビの周辺にはナラタケ菌に侵された弱った木があるのかも。
日あたりのよいところにはこのウツボグサや
ヒメヤブランの花が咲いていました。
やや暗いところでは
愛らしいトチバニンジンの実♪
咲きはじめのタマアジサイにアカハナカミキリ
すらりとしたチダケサシには
アシグロツユムシの幼虫がいました。
このほかにも生き物との出会いがありました。次にご紹介いたします。
もう7月とは。先月は車の入れかえで思いのほか動き回り
あっという間に過ぎ去ったような気がします。
動植物との出会いが色々あった中で見返してみると
これは嬉しかったな~という画像が出てきました。
ホソミイトトンボのメスのようなのですが、いた場所がなんと庭。
あわてて母を呼ぶと、やはり驚いていました。
やや離れたところに川や田んぼはあるものの、子供の頃だって
見たことはなかった。。気が付いていなかっただけかもしれませんが。
「ほんとうに綺麗ね~♪」感動しながら二人で撮影会。
草むしりもせずジャングル状態になった庭は生き物にとって楽園。。
もう少し前には
春型のアカボシゴマダラのお母さんがエノキに産卵
産みたて卵を見ることができました。
そして安心したことには
近所のクヌギにミズイロオナガシジミ♪
限られた時期にしか会えない蝶。今年も発生していて良かった。
巨大なノウタケも出ていました。
横にコンパクトデジカメを置いてみましたがキノコの大きさがわかるかな?
このカメラはオリンパスTG-6。フラッシュディフューザーを装着し
おもに接写する時と雨の日に活躍してくれています。
横から見てもフカフカ具合がわかります。
久しぶりに甘食が食べたくなりました。
こちらも見上げるばかりに大きい!
ムラサキニガナです。
初めて見たと思ったら、昨年も同じ頃に出会っていました。
忘れるのが早いのでいつも新鮮。
こちらこそ初めましての甲虫、姿も色も個性的です。
帰宅後名前を調べたら、トラフホソバネカミキリという名前。
翅の先が細く隙間があいているようなので羽化不全なのかと思いましたが
こういうもののようで心配御無用。
通いなれた道、ましてや庭にも驚きがいっぱい。
この夏はどんな出会いがあるでしょうか。
少しさかのぼりますが、5月最終週は静岡へ貝拾いに行っていました。
東名の牧之原SAから見た富士山
富士山が見えたのは初日だけ。あとの3日間はお天気がぐずつきました。
今回も観光はせず、母が好きな貝拾いだけをする旅です。
12年前に訪れて楽しかった御前崎の浜が第一の目的地。
当時は様々な種類の、南方系の貝がゴロゴロしていて素晴らしかった。
今回はあいにくのお天気で、以前歩いた浜は見えず。
浜があればおりて探索、ということを繰り返しましたがびっくり。
貝がない。12年前と同じ場所とはにわかには信じがたいほどです。
どの浜におりても打上貝のラインはほぼ無い。印象がまったく違います。
流れついたエボシガイや
年輪模様が美しいカツオノカンムリに一瞬喜びはしたものの
前回、さすが南方だな~と思った大きなタカラガイやイモガイの仲間はなく、
あってもごくわずかで小さいものだし、二枚貝の仲間も種類が乏しい。
牧之原市の宿に泊まりましたか、そこの女将さんは以前より
砂浜がなくなって台風の時に高潮がこわいと言っていました。
浜松の海岸線を眺めていた男性も、昔は遠浅でよく魚が獲れたが、
砂浜がすっかり減ってしまったと教えてくれました。
前回訪れた時は冬季だったので、季節の違いとはじめは思いましたが
建設中の防潮堤や消波ブロックの多さに、海岸浸食が進行していて
海岸線の動植物の環境も変化しているのではないかと思いました。
貝殻を拾えたのは南下した湖西市近辺で、そんなところには海辺特有の
植物も生え青々としていました。
コウボウシバ
コウボウムギ
実をつけたハマヒルガオ
テリハノイバラ
ハマボウフウ
ハマボウフウはセリ科で、白いのが花、赤いのは実だそう。
縞々のカズラガイ、いつもはあまり拾わないツメタガイ、
ビワガイ、カラフルなナミマガシワなどを拾いました。
これらは姉のお友だちが勤める施設で作品に生まれ変わる予定です。
最終日は浜を諦め、数十年ぶりのプラネタリウムと初めての日本平動物園へ。
日本平動物園の爬虫類館の充実ぶりに感激しました。
ゆっくり見るので閉園時間がせまりすべてをまわることができなかった。。
次回は冬季。御前崎の浜辺も再訪できればと思います。
雨上がりのやや寒い日、思い出深い西の森へ出かけました。
落葉を踏みしめながら秋の彩りをさがすと
陽だまりにリンドウ♪
濃淡さまざま。やっと大きく花開いたものに会えました。
夏の間は草丈が高く足元が見えなかった藪に
赤いきらめき♪ツルリンドウの実です。
一本のつるにこんなにたくさん実がついているのを初めて見ました。
枯れ野に赤い色が目立ちます。
9月下旬にみたツルリンドウの花。
リンドウにとても似ています。
前回つぼみを見た、同じリンドウ科のセンブリの株を探しましたが
地際から鹿にでも食べられたのか消えてしまっていました。
探していたのは他にも
あった♪小さなキッコウハグマ!
キッコウハグマには開花せず蕾の状態で自家受粉する閉鎖花があると
hananekoさんの記事で読んでから、あらためて観察しようと思っていました。
先端についた鋭くとがったものが閉鎖花のようです。白い開放花は
よく写っていませんが手前の花が雄性期、奥の花が雌性期でしょうか。
いつも可愛い♪と眺めていた花の生き残り戦略を知ることができて嬉しい。
キッコウハグマを見る目が変わりました。
開花して他家受粉を行う開放花の方にはガガンボの仲間がきていました。
雨上がりの森は湿っていて、キノコを期待していましたが
木の切り株にたくさん!
若いものを裏から見るとツバがある。ナラタケのようです。
ナラ枯れ病がまん延した森。ナラタケにも侵食されてゆくのかな。。
倒木にはこんなキノコも。
綺麗♪ウスヒラタケでしょうか。
トンボ以外の昆虫をほとんど見かけませんでしたが
久々にトホシカメムシが!肩のとんがりが良いです♪
日向ではまだ様々なトンボが飛んでいてホッとしました。
長くなったのでまた別の日にご紹介いたします☆
今にも雨が降りそうな暗い森は風がひんやりとして静かでした。
咲き残りのトリカブトやサラシナショウマを味わいながら
ひと月前に比べすっかり寂しくなった小径をゆくと
一輪、ヤマラッキョウが咲いていました。
迷ったけれど来てよかった!急に元気が出てきてあちこち見ると
センブリ!
イヌセンブリは見たことがあるけれどセンブリは初めてです♪
湿った場所にあるイヌセンブリとは立ち姿も蜜腺の様子も違う。
なめるように辺りを見たけれどあったのはこの小さな株だけ。。
可愛いホコリタケがぽこぽこと。
もののけ姫にでてくるこだまのようです。
いつまでも見ていられる。。
丸くてほろっとくずれるクッキーが食べたくなります。
緑のくすんだ森でテンナンショウの仲間の果実が目立っていました。
数多く咲いていたのは
コウヤボウキの花
気温が低いのにマルハナバチの仲間が飛んでいたので
近づいてよく見ると
花に黒くて腰の細いハチがうずくまっていました。
フタスジスズバチのようです。
接写しても逃げないので生きているのか心配になりましたが
脚は動かしていたので寒くて飛べないだけなのかも。
手がかじかむ気温だったので飛ぶ虫は諦めていましたが
タラノキの葉にアマガエル
撮影し損ねましたがヤマアカガエルも水辺にいました。
華麗なツバメエダシャクの仲間
あまりに動かないので蜘蛛に捕まっているのではと
腹側も見ましたが、ただとまっているだけでした。
ヒナバッタでしょうか、草地にふみこむと数頭飛び出しました。
普段はすぐ逃げるような生き物たちが大人しく接写モデルに。
小鳥の歌声がやんだと思ったら雨が降りだしました。
もう10月も終わり。気がつけば蚊に刺されなくなっており
会う昆虫が減り森歩きのスピードはどんどん遅くなっています。
先日見たかった光景にようやく出会えました。
水辺の樹上でハート形になったオオアオイトトンボのカップル♪
オスの腹部の付根にある副性器にメスが腹端をつけ精子を受け取っているところ。
こちらの気配を察して飛んでしまいましたが
枝につかまるオスはメスの首を腹端でがっちりつかんだまま。
これから樹皮に産卵するところが見られると期待していましたが
この時はさらに高いところに避難されてしまいました。
腹端のふっくらとしたメス。そろそろ会えなくなります。
近所の森で秋に出会うのを楽しみにしているキノコがあります。
傘の表がオレンジがかった黄土色、裏が紫色のこのキノコ。
以前ウラムラサキシメジではないかとキノコ好きさんが教えてくれました。
毎年出るのは杉やクマノミズキなどが生えている暗いところ。
今年はたくさん見られました。
こんな派手な緋色のキノコも!
ベニチャワンタケモドキなのかな。
コナラやクヌギ、エノキなど広葉樹の生えた地面に
たくさん出ていたこのキノコ、若いものはまるで栗饅頭♪
裏はこんな感じ。。いかにも美味しそうです。
シメジの仲間なのかなと本で探しましたがよくわからず。
そういえばキノコ好きさんはキノコをさいたり傷をつけて変化をみたり
香りを嗅いだりして確かめ、周辺の植生もよく見ていたっけ。
私は傘の裏の様子を撮影するだけでいつもそれをするのを忘れてしまう。
だんだん飛ぶ虫が減ってきました。
夕暮れの森で眠りにつこうとしているのか接写しても動きません。
ハラナガツチバチの仲間でしょう、グレーの眼が美しい。
ジュズダマの群落にクロコノマチョウがとまっていました。
この時はもう日没後で実際はかなり暗く、チョウは黒く見えました。
秋型のオスでしょうが、クロコノマチョウの彩りには個体差があって
出会うたびその複雑な味わいに感動します。
本格的な冬が来る前にまだ何度か会えるかもしれません。
晩夏から初秋に会えると期待してまだ会えていない動植物はたくさんあるのに
明日から11月とは。季節の移ろいがはやく感じられます。