教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Uさんの新作水彩画(086)

2021年04月30日 | 教室風景

Uさんは冬の旅で出会った光景を描かれました。


 水彩画 F6

尾瀬から望む、雪をいただく燧ケ岳。冷たい風にさらされたこの場の
清らかさと眩いほどの雪の白を、空の鈍色を工夫し紙の地を活かして
表しました。静かな感動と山を愛する気持ちの伝わってくる作品です。

近づいてみました。


切り立つ岩肌を鉛筆と暗色で強調し光を放つような雪の周りは柔らかく
滲み、溜め、かすれなど様々な技を駆使し温かみも感じる美しい寒色で
描き上げた世界。穏やかな中に心地よい緊張感があり引き込まれます。

透明水彩絵の具を心から楽しみその魅力を引き出しておられる
Uさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のUさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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ウツギと名の付く木の花たち

2021年04月29日 | 自然

名に“ウツギ”がつく植物はたくさんあっていつも混乱してしまい
白い花の咲く今頃になると調べ直します。
ウツギを漢字で書けば空木。幹が中空であることが名の由来だそうです。


今ちょうど見頃なのがミツバウツギ
ミツバウツギ科ミツバウツギ属


こちらも花盛り♪コゴメウツギ
バラ科コゴメウツギ属


ちょっと遠かったけれどハコネウツギ
スイカズラ科タニウツギ属


近所の公園で初めてその存在に気付いたコツクバネウツギ
スイカズラ科ツクバネウツギ属


あまり日のあたらない所にひっそりと咲いていて
名札がついていなければ今年も通り過ぎたことでしょう。
なんとも優しい佇まいです。

今は蕾でこれから咲くウツギは


マルバウツギ
アジサイ科ウツギ属


ウツギと言ったらこの花。別名卯の花
アジサイ科ウツギ属
花盛りまであと一週間というところでしょうか。

空木ではないけれど近所で最近見かけた花は他にも。


ハナイカダ


ハナイカダは雌雄別株でこの花は雌花。
蜜が美味しいのかハチやアブやアリなどが訪れていました。
直径5㎜ほどの赤ちゃんカタツムリがいたのでパチリ☆

マスク越しにも分かる個性的な香り。


カラタネオガタマが咲き出していました。
離れればバナナ風、近づくとアセトンのような揮発性の香り、かな?
香りの表現は難しいです。

例年より開花の早い木が多くその花を必要とする昆虫たちは大丈夫なのか。
花が満開な割には訪れる虫が少ないように感じられて不安になります。









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Oさんの新作日本画(0201)

2021年04月28日 | 教室風景

Oさんは小樽の冬の情景を描かれました。


「雪の小樽運河」日本画 F6

ガス灯と浮き玉キャンドルのあたたかい光が照らす小樽運河に雪が舞う
幻想的な光景です。変化に富んだ軽やかな筆致で夢のようにきらめく
水面と建造物をいきいきと表現されました。華やかで魅惑的な作品です。

近づいてみました。


時間をかけ全体に青の岩絵の具を重ね深く美しい色を出してから白で
建造物や雪を描きおこしました。一筆ごとに強さと鮮やかさが増し
光と雪が踊りだしました。人々のさざめきまで聞こえてくるようです。

一枚の作品にかける時間が長くなり鮮明さと迫力が増したOさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のOさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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4月最後の教室日 涼風吹きぬける森

2021年04月27日 | 教室風景

朝の森は冷たい北風が吹いていたので暖かくして歩きました。


可愛らしいさえずりに見上げると二羽のヤマガラが。
一羽は虫をくわえたままもう一羽に向かって時折羽をばたつかせていました。


ちゃんと写せませんでしたが二羽はつかずはなれず。
もう一羽は体色が淡く、よく鳴きます。
親鳥が餌を見せながらヒナに巣立ちを促していたのかな?

連休直前、4月最後の教室日でした。


この日も爽快で静かな一日。集中して課題に向き合うことができました。
例年なら施設を利用する小学生たちの歓声が響く時期ですが
今聞こえるのは小鳥のさえずりと風の音、筆を洗う水音。。


午前中Uさんが水彩画作品を完成させました。
後ほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆

お昼にはやや気温が上がりのびのび歩けました。


陽ざしが強烈で影も濃い。茂みからウサギが出てこないかな~。


ミズキの花がだいぶ咲きすすんでいたので虫が来ていないか探したけれど
見事に何もいません。甲虫やハチやアブが群がっていた年もあったのに。


葉は穴だらけでスカスカになったミズキの木が多く
こんな木の下を通ると蛾の幼虫とそのフンが絶え間なく落ちてくるので一瞬駆け足。
キアシドクガがたくさん発生しているのかも。


ミズキの木の上ではタイワンリスも大忙し


ニセアカシアがもうすぐ花盛りです。
白い木の花が増えると森じゅうむっとするような甘い香りが漂います。


パンをほおばっていたら目の前に飛来してくれたアサヒナカワトンボ
思わずレモンティーが飲みたくなりました。うっとりするような橙色です。


近くに立派なガザミグモがいました。大きな獲物も捕まえられそうですね。

この森を歩くのはしばらくお休み。次回は蚊が出ているかも!
そろそろ衣替えして虫刺され薬を出して、夏対策を始める時期です。




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4月四回目の教室 カワトンボにジンガサハムシ

2021年04月24日 | 教室風景

フジの花盛りは過ぎ森はすっかり緑濃く初夏の様相


緑の風を胸いっぱい吸い込めば力が湧いてくる気がします。

早くも今月4回目の教室日でした。
窓からの風が涼やかで高原にいるような心地よい一日でした。


陽ざしは強いものの皿の上のニカワがすぐ固まってしまいます。
空気は乾燥していてぐんぐん描き進めることができました。


午後はOさんが日本画作品を完成させました。
のちほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆

若葉が展開して一か月前より薄暗くなった朝の森を歩くと


早くもヤブデマリ!


日当たりがよいところではノイバラも開花
いよいよ初夏の白い花が咲き始めました。

この時期出現する昆虫たちも美しいものが♪


アサヒナカワトンボの数が増えていました。


穴だらけのヒルガオの葉っぱを裏返せば


金色にかがやくジンガサハムシ


ひらひら舞い滑空するコミスジ


ヒゲナガガの仲間にもまた会えました。

確かめたい生き物はまだたくさん!
この時期にしてはチョウが飛んでいないように思えるけれど
短時間で思い通りの生き物に会おうなど虫がよすぎますね。

この森のきらめきを、香りをずっと覚えていよう。
以前にも増して思うようになりました。


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Aさんの新作日本画(064)

2021年04月22日 | 教室風景

Aさんは北の大地で出会った花を描かれました。


 日本画 F10

見上げるばかりに成長した花盛りの萩が柳のようにしだれています。
強い日差しを受けてきらめく葉と花がつくりだす複雑な陰影を緻密に
描きこの場で感じたエネルギーと行く夏を惜しむ心を表現されました。

近づいてみました。


小さな葉と花を細部まで描いた後、鬱蒼と茂る木立の量感を出すため
陰色の絵の具を広く流し様々な緑で描き起こすことを繰り返しました。
根気強い仕事で真に迫った静かな中に躍動する命が感じられる作品です。

毎作テーマを定め構想を練り新たな技法に挑戦し続けているAさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のAさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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寄生植物ヤセウツボとエゴノキのゆりかご

2021年04月21日 | 自然

少し前になりますが、いつもの散策道で妙な植物に出会いました。


4月9日。直径18mmほど、ずんぐりした褐色のアスパラガスのよう。


一週間後の4月16日。本数がかなり増えていました。



これはおそらく4月9日に出会ったもの


ベージュ色のくしゃくしゃしたものが花で葉緑素をもたない寄生植物だろう
と思い帰宅して調べると、名前はヤセウツボ。

マメ科、キク科、セリ科植物に寄生する要注意外来生物植物でした。
確かに周りを見るとマメ科のアカツメクサらしき葉があります。
掘り返せば寄生の様子がよくわかるのでしょうが写真を撮るだけにとどめました。

ヤセウツボのアスパラガスのような姿を見たとき頭に浮かんだのは


数年前の4月初旬、南房総の浜辺でみかけたこのハマウツボ。
とても似ています。ハマウツボはカワラヨモギなどに寄生する在来種。
花は赤紫色でヤセウツボより華やかです。

ヤセウツボに出会った日はエゴノキで頑張るお母さんを目撃しました。


エゴノキの葉の根元に大きな切れ込みをいれてしんなりさせたあと
葉先を抱え込んでいたのは体長7mmのエゴツルクビオトシブミ


ゆっくり全身の力をこめて少しずつ葉を折り込もうとしています。


この時は時間がなくこの過程までしか観察できませんでした。
ここから先、もう少し葉を巻き進んだところで産卵するそうです。


近くには完成した揺りかごがいくつもありました。
このゆりかごは樹上に残るタイプ。産み付けられた卵はこの中で孵化し
食べ成虫になる。。新成虫が出現するところを見てみたいものです。

たくましく生きる動植物に元気をもらえます。




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Hさんの新作パステル画(026)

2021年04月20日 | 教室風景

Hさんはイギリスの旅で出会った光景を描かれました。


「リーゼント運河の生活」 パステル画 F20

晩秋の彩りが残るロンドン、リーゼント運河。係留している個性的な
ボートに住まう人々のあたたかみが感じられます。やわらかなタッチで
堅実に描き込まれた世界は見応えがあり水音が聞こえてくるようです。

近づいてみました。


量感ある硬いボート、遠くの建物、木々に水の揺らぎ。質の違うもの
を見事に描き分けそれぞれが生き生きとしています。曇天のもと輝く
色々はリズムよく響き合って心地よく風が奥へとふきぬける作品です。

精力的に大作に取り組み続け作品に力強さが増しているHさんの
HP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の“作品集”の中の
Hさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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4月三回目の教室 ホタルカズラ咲く森

2021年04月17日 | 教室風景

朝のうちは雲の間から青空が見えました。


目にも優しい若葉色♪飛び交う小鳥たちはとても忙しそうです。

4月三回目の教室日は春らしく心地の良い一日でした。


横浜市はまん延防止等重点措置が適用されたので何か変化があるか
事務所でお聞きしましたが、絵画教室の活動は飲食を伴わないので
今まで通りの内容で大丈夫だそう。お休みしなくてすみそうです。


午後にAさんが日本画作品を完成させました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

季節の進みが早いこの春。森で忘れず見ておきたい花がありました。


ホタルカズラです☆この青色に心惹かれます。
鎌倉のお庭で咲いたというブロ友さんの記事を見て焦っていました。
例年通りなら4月末~5月初旬に見られる花ですがやはり今年は早い。
昨年の春はこの森に来ることさえかなわなかったので喜びもひとしおです。


しゃがんでいたら大好きなルリタテハも目の前に飛来しました。
こんな時この世から去ったあの人の魂が宿っているのかなと思ってしまいます。
蝶は縄張りを守っているだけなのでしょうけれど。


タツナミソウも花盛りでした。


一瞬差した日の光が花の表情をよく見せてくれました。
細かい毛が生えています。ホタルカズラ同様花色に個体差があるようです。


このカキドオシは花色や形がぱっと見タツナミソウに似ていて
同じシソ科植物ではありますが、近づいてよく見れば全く違いますね。


この春初めましてのコジャノメ


早くもヒゲナガガの仲間が飛んでいました。
飛ぶ瞬間で体はぶれてしまったけれど長~い髭は写っていました。


ミズキの花が咲き出していました。この花が香ればもう初夏。
素敵な季節が駆け足で過ぎてゆきます。


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Sさんの新作日本画(037)

2021年04月15日 | 教室風景

Sさんは育てた野菜を見つめ描かれました。


  日本画 F6

大きく葉を広げ風に揺れるサトイモが朝露をのせ輝いています。
大小さまざま、重なり合う葉はどれ一つ同じものがなく表情豊か。
鋭い観察眼で捉えた微妙な変化を緻密に描きこんだ迫力ある作品です。

近づいてみました。


粉をふいた葉の厚みやしっとりとした触り心地、若葉のやわらかさが
感じられ生命感に満ちています。下地つくりからじっくり時間をかけ
緑色の表現に苦心しつつ丁寧に表された世界は優しく、心が和みます。


水彩画から日本画に挑んで2作目のSさん。これからも楽しみですね☆
Sさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のSさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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