薄暗い照葉樹のトンネルを抜けると見晴らしのよい場所に出ました。
紫色の花が咲く大木!桐の花だ~☆
見下ろす機会はめったにありません。
色といい形といい魅力たっぷりの花
のぼりはいいけれど下りは要注意!
雑にバタバタおりてしまうと後で膝や足首にきてしまう。。
日当たりのよいところではいろいろな蝶が見られました。
カキドオシの花園を離れなかったのはキアゲハ
この春一頭目!のダイミョウセセリに
コミスジ☆
初夏を感じさせる彼らは羽化したてなのかピカピカでしたが
成虫越冬のキタテハは翅が傷だらけ
強い日差しで表面が透けて見えました。
きいたこともない小鳥の歌が響き野の花にチョウが舞い飛ぶ。。
楽園のようなこの森に他の季節も訪れたいと強く思いました。
前日までの冷たい雨がうそのよう。
爽やかに晴れた日、久しぶりに友と歩くことにしました。
湘南モノレールに乗って
友のお父様がよく歩いているというおススメの森へ!
コロコロコロコロ・・
シュレーゲルアオガエルの合唱を聞きながら
夢見心地で小川沿いをゆくと
白く輝く花に出会いました。
ヤブデマリです。まだ蕾なので見頃はこれからですね。
長~い触覚をもつホソオビヒゲナガガがとまっていました。
白い小花をつけた木がもう一種
カマツカの花です。
秋に葉は美しく色づき小さなリンゴのような実がなります。
清らかな流れにぴったりのトンボ2種
やや小ぶりのサナエトンボ
クロサナエのメスでしょうか。胸横の柄がしっかり撮れなかった。。
カワトンボは小さなハエをむしゃむしゃ
いろいろな翅色のものがいました。
アップダウンがある森で眺望の良い高台では富士山が見られました。
入り口から小さな生き物にあれこれ出会いなかなか進まず。
初夏の彩りを続けてご紹介いたします☆
4月中旬。八重桜が花開き始めた頃歩いた森で素敵な出会いがありました。
黒っぽく青緑色に輝く昆虫。一瞬マイマイカブリかと思いました。
体長20mmちょっと。2匹います!
両方動き回っており、右下の個体は目を離したら見えなくなってしまいました。
もしかしてっ!
しゃがんで観察すると
ツチハンミョウの成虫でした!やった~!
私の中ではレアな虫でまだ2回しか会ったことがありません。撮影撮影!
母虫は数千個という膨大な数の卵を土の中に産み、約一か月後
孵化した幼虫は地上に出ると花のてっぺんによじ登ります。
そして目当てのハナバチがやってくるのをひたすら待つのです。
触覚の途中にハート形の部分があるのでオスのようです。
それにしても変わった色形。腹部には細かいシワがより皮が薄そうです。
目当てのハナバチが幼虫のいる花に飛んできたらその体にしがみついて
巣に連れて行ってもらい、母ハナバチが産んだ卵にとりついて
まず卵を吸い脱皮。その後ハナバチが我が子のために用意した蜜を吸い
変わった変態を重ねてハナバチの巣の中で成長していきます。
ツチハンミョウは生き残る確率が極端に低いからこそたくさんの卵を産むのですね。
ファーブル昆虫記のツチハンミョウの過変態の項を読み直して
感動もひとしおとなりました。
桜の花びらと比べてツチハンミョウの大きさがおわかりになるでしょうか。
メスも近くにいたのかな。。交尾が見れたらよかったのにと思いますが
成長できた彼らに会えただけで運がよいのですね。
蛹になるまで脱皮するたびに姿がまったく変わるけれど
中身は変わっていないという「過変態」。
子供の頃読んだはずなのにまったく覚えていなかった。。
今あらためて読むと嬉々として歩き回り地面を這うファーブルの姿が
見え、感動が伝わってきます。
接写しようとしたら死んだふりをしました。
でも触れることはご法度。カンタリジンという毒をもっていることは
知っていたので気を付けました。
ツチハンミョウに近い仲間に
このマメハンミョウがいます。こちらもまだ3回しか会ったことが
ありませんが、成虫がダイズやアズキ、ジャガイモやナスなどを食害
するということで畑の近くに多いのかもしれません。
この虫も寄生者で幼虫がイナゴの卵を食べて育つそう。
危険を感じるとカンタリジンを分泌するのも同じです。
名前は似ているのにまったく違う種なのが
ハンミョウ。こちらは成虫も幼虫もアリなどを襲う肉食昆虫。
そろそろ出現するころですね。
久しぶりにツチハンミョウに出会ったおかげでファーブル昆虫記を
読み返し図書館で他の本も借りてきて。。ちょっと楽しいお休みです。
絵画教室の活動と皆さんの完成作品をご紹介する目的で2006年に作成したホームページ。
今までお世話になっていたプロバイダーが3月末日でサービスを終了したので
FC2へ移転。これを機にすっかりつくりかえました。表題も変えてみました☆
HPに変化をつけようと始めたこちらのgooブログは講師の自然観察記録と
絵画教室記録がごっちゃになり、今に至ります。
今のパソコンに合うホームページビルダーを購入し図書館で借りた本を見ながらの作成。
シンプルなものなのに結構時間がかかりたいへんでした~。
以前よりは見やすくなったとメンバーの皆様には好評です♪
よろしければご訪問ください☆(絵画教室の新しいホームページはこちら→)
Aさんは北海道で取材されました。
「白扇の滝」 日本画 P10
落差15m。恵那市で出会い感動した眺めです。留まることなく流れ
表情が多彩な水を技法や絵の具を細やかに変えながら力強く表現
されました。轟音と飛沫が感じられる清らかで迫力ある作品です。
近づいてみました。
暗色の下地や絵の具の種類、胡粉の濃度、筆やパネルの角度など
実験を重ねました。描く、流す、弾く、洗う。静かに向き合い
思い通りの表情が出るまで描いた滝は透明感がありひきこまれます。
新しい世界を見るためアンテナをはり常に挑戦されているAさんの
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Aさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。
雨上がりで蒸し暑かった正午。いつもの川沿いを歩くと
ジャバジャバ3秒!
ヒヨドリが繰り返し水浴びしていました。
綺麗になりましたか?
5回ほど飛び込むのを見たところで
ピイーーーと甲高いさえずり。急ぎ声の主を探すと
やっぱりカワセミ☆
小さい足指で揺れる枝をしっかりつかんでいます。
飾り羽が美しいコサギも。
すぐに飛び立ってしまいました。みな忙しそうです。
この川沿いは定期的に草刈りされ、その時はさみしくなりますが
新たな草が生えてくると虫たちもどこからか戻ってきます。
白いチョウがけっこう飛んでいるな~とよく見ると
黄色い翅!
向かって右側はツマキチョウのオスでした☆
モンシロチョウとツマキチョウの縄張り争いなのか牽制しあって
ツマキチョウ優勢?
もつれるように空中に舞い上がり、離れ、またこの辺りに戻ってきました。
こちらはツマキチョウのメス。近くで翅を休めていました。
産卵シーンを見たかったのですがこの時は残念。。
春先にしか会えないこのチョウに今年はあと何回会えるかな。
いよいよゴールデンウィークが始まるけれど他の日と変わらず。
5月の作品展の準備と制作と家のことをする日々となりそうです。
Oさんの作品を二点続けてご紹介いたします。
「北の雪まつり(中央公園)」日本画 F8
全国から訪れた人で賑わう夜の公園。細やかに散らした星々が
人々の笑顔が見えるようなきらめく夢の国を創りだしました。
軽やかに運んだ筆が木々をざわめかせ街に活気を与えています。
近づいてみました。
テレビ塔、人々を照らすイルミネーション、星の輝き。描きわけ
られた光は変化に富んでドラマチック。灯りを描き込んでは消す
という作業を繰り返し奥行きと深みのある作品となりました。
2点目です。
「北の仲間たち」日本画 F4
北海道150年を記念し作成された氷像とテレビ塔を中心に描かれ
ました。凍てつく北の大地と人々とのかかわりに思いを馳せつつ
情景の美しさを表現されました。風と遥かな時の流れを感じます。
近づいてみました。
氷像のモデルになっている北海道の動植物を調べることから始め
愛らしいその表情とは裏腹の厳しい自然に生きる彼らの逞しさと
気高さを想像しながら描かれました。ほっと心が和む作品です。
数枚同時進行でたくさんの作品をうみだし続けているOさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集のなかのOさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
4月中旬以降の散策で見かけた白い花を並べてみました。
いままさに花盛りのリキュウバイ
シロヤマブキ
以降の植物は森の木漏れ日があたるような場所に咲いていました。
ヤマシャクヤク
シロバナイカリソウ
チゴユリ
ヒトリシズカ
ニリンソウ
だいぶ背丈が伸びたツルカノコソウ
これから白さが増すシロバナハンショウヅル
静かにただ眺めていたい。
白い花を見ているとすがすがしい気持ちになります。
朝からあたたか。森も晩春の装いです。
賑やかな小鳥のさえずりに気分も高まります。
早くも4月最後の教室日となりました。
9月の作品展に向け新作に黙々と取り組む皆さん。
異なる世界観をもつお仲間どうし、よい刺激を受けますね☆
午後には部屋を冷やしたくなるほど気温が上がりました。
のびのびと筆が進みます!
森の木陰に入れば風が心地よく飛ぶ虫がたくさん見られました。
ふわりと舞う妖精のようなカワトンボに加え
ハラビロトンボが!羽化したてのようで翅がピカピカでした☆
突然しげみから鳥が飛び立ってびっくり。
ゆっくり猫が出てきました。
以前ネズミをくわえていたミケさん、今回の狩りは失敗のようです。
飛び立ったのはコジュケイの家族でみな枝に避難しましたが
案外すぐにとびおりてきました。
先をゆく猫はときおり足をとめ茂みをじっと見つめていました。
全感覚を研ぎ澄ましているのでしょう、鈍い人間など相手にしません。
2月初旬にヤマアカガエルのカエル合戦があった池をのぞくと
だいぶ減った水の中でオタマたちが集まっていました。
うしろ脚が出かかっているのかな~?
次回の観察歩きはゴールデンウィーク明け。
森の彩りがどう変化しているのか楽しみです。
カツラの新葉が瑞々しい。
キャラメルのような香りがして大好き☆
雌雄異株で
ちょうどひと月前に見られた雌花は針金のようなこちら。
今年も雄花を見ることはできませんでした。近所で探しているのですが。。
ツツピー ツツピー
愛らしいさえずり!
声の主はヤマガラちゃんでした。このとまっている枝は何だろう?
下から葉裏を見上げて虫を探しているのでしょうか?
くちばしに食べかすがついています。
あずまやでおにぎりを食べながらぼーっと見ていた桜の木に
ガビチョウがやってきました。
するともう一羽。つがいなのでしょうか。
食べ終わるころ突然人がやってきて目の前に座りました。
近くにベンチとテーブルはたくさんあるのに。。
街中ならともかく誰もいない山の中、間近で話しかけられると怖いです。
急ぎ下山。全方位に注意しながらヘビでもいないか歩くと
アマガエルが飛び出しました。この日はこんな色のものをよく見ました。
ミヤマセセリの卵を探していたコナラの若葉にクロボシツツハムシ
倒れたススキの葉でルリタテハが体をあたためていました。
車に乗る前、ヒルとマダニがついていないかチェック。
メマトイに蚊だってあなどれない。心地よい季節はわずかですね。