2か月ぶりに大好きな森を歩きました。
8月末、夕暮れということもあり以前同じ時期に見たカトリヤンマ
との出会いを期待していましたが。。
短時間で滝のような汗をかいてバテテしまったので
残念ながら草原を突っ切って短いコースをまわることに。
下ばかり見ていたらこの時期らしい薄紫色の花たちに出会いました。
ツルボが夕陽にきらめいて清々しい♪
じっくり見てみました。
そばにやや大きな似た花があって
近くで見るとこのような表情でした。
はじめは印象が違うのでツルボではないと思いましたが
比べて見ているうちに、伸びきって花期を終えようとしているツルボ
なのではと思うように。今度行ったら葉を確認しよう!
薄暗いところには
ヤブランの花が咲いていました。
ヤブランは茎まできれいな青紫。
細長く蕾が多いところはツルボに似ているけれど花は全然違う。
ノシランの花も咲いていました。
丈が高く、白色~うす紫色までさまざま。
ナンバンギセルも♪
この花を見ると秋が始まったな・・と思います。
ススキ、オギやミョウガなどに寄生するそう。
キツネノマゴは咲き始め
数が少ないコバノカモメヅル。今年も見れてよかった♪
ガガイモは盛りだくさん♪種の飛ぶ初冬まで楽しめます。
タマアジサイも花盛り。優しく爽やかな紫色です。
キンミズヒキの草むらに踏み込むとバッタの類が飛び出し
ミズヒキの茎にウスバカゲロウの仲間がとまりました。
心なしか森の緑が色褪せたような。
紫色の花を見るたび、夏が終わる・・と少し寂しくなりました。
ヒグラシの蝉時雨を浴びて盛夏を感じていた夕暮れ散歩。
このところツクツクボウシの歌が優勢になってきました。
この夏もセミの仲間たちによく会いました。
羽化直前、その時をまっているもの
羽化し始めたもの
例年になく出会えたのはニイニイゼミ
ネムノキにたくさん集まっていましたがニイニイゼミの好みなのでしょうか。
ヒグラシもたびたび目の前に飛んできてくれました。
ヒグラシはセミヤドリガの幼虫に寄生されているものをよく見ます。
晩夏、樹に産み付けられたセミヤドリガの卵は冬を越し、
翌夏に孵化して幼虫となり樹にやってきたセミにとりついて体液を吸い、
5齢まで成長出来たら離れて蛹になり、一週間で羽化するそう。
セミと運命をともにしている。。
セミと同じカメムシ目、植物の汁を吸うハゴロモはセミほど多くありませんが
この夏も寄生されたベッコウハゴロモに出会いました。
お尻側から見ると寄生者のボリュームのすごさがわかります。
このベッコウハゴロモはハゴロモヤドリガに寄生されていました。
アカメガシワの葉には似た仲間の
ツマグロスケバがいました。初めての出会い♪
ツマグロスケバは二匹とも腹部に白いものがついていました。
寄生者は前出のハゴロモヤドリガのようです。
こんな大きなものに体液を吸われて子孫を残せるのでしょうか。
笹の葉裏に翅の長い、似た仲間がいました。
何とも愛嬌のある姿。
カメムシ目のハゴロモやウンカの類だろうと検索すると
ハネナガウンカの仲間だとわかりました。
見れば見るほど面白い。撮影しようとするとゆるゆる動いて隠れます。
植物の汁を吸う草食の生き物たちとその体液を吸う肉食の生き物たち。
その肉食の生き物にもきっと寄生者がいて捕食者がいて。。
短い夏を懸命に生きる生き物たち。見ていると時を忘れ元気をもらえます。
先週は家族で近場に出かけていました。
お天気が良かったので富士山を眺めようと芦ノ湖スカイラインへ。
杓子峠で富士山が頭を出してくれました。
道は空いていて涼やか♪風に秋を感じます。
嬉しかったのはレストハウスフジビューの駐車場で
アサギマダラの幼虫の食草、イケマに会えたこと。
近所でも見ているような気がするけれどたぶん初めての出会い♪
花が咲き始めている株がありました。
アサギマダラの卵や幼虫がついていないか探したもののおらず。
スカイラインをおりた後は箱根湿生花園へ。
訪れるのは何年ぶりだろう?心から楽しみにしていました。
台ヶ岳やすすき草原は青々として人はおらず静か。。
コオニユリにたびたびクロアゲハが訪れていました。
フシグロセンノウ
スズムシバナ
スズムシバナの白花は珍しいそうです。
トリカブトは咲き始め
生き生きとしたシオデ
近所で見るものよりも葉が細くとがっています。
ツヤツヤの実がたくさん☆ルリタテハの幼虫はいないかな?
ギンヤンマにシオカラトンボやオオシオカラトンボ、
薄暗いところにはハグロトンボ
ウスバキトンボや赤とんぼの類もいたようですが撮影しそびれました。
枝にぴたりととまってくれたのはオニヤンマ
うっとりのんびりしていたら17時の閉園時間がせまっていました。
出入口近くの薄暗い小川を見ると
なんとオニヤンマが産卵していました!
おお~っと皆で興奮しながら撮影会。
こちらと次の画像は一番ピントが良かった姉のものを借りました。
腹部を垂直に立てて川底に産んでいるようです。
このような浅い流れでホバリングしながら腹端を打ち付けるように
産むのですね。初めて見ました♪
所々にベンチがあればさらにありがたいのですが、道は平坦で
木陰が多く、杖をつく母も楽しめたようでホッとしました。
8月の夕暮れ散歩で出会うチョウたちは馴染みの顔ぶれ。
彼等の命をつなぐ営みに遭遇すると嬉しくなります。
風の強かった日、エノキの枝先に2頭のアカボシゴマダラがいました。
右側のアカボシゴマダラが左側の蝶に何度も頭を押し付けているように
見えましたが求愛行動なのでしょうか。
短い動画を録ってみました。ヒグラシとアブラゼミの蝉時雨に
夏を感じていただけると思います☆
アカボシゴマダラの求愛?
とうとう右側のアカボシゴマダラが飛び去ったので
落ち着いて間近で見ると
右側の葉っぱにアカボシゴマダラの幼虫が。
このエノキはアカボシゴマダラ母さんに人気の産卵場所なのかも。
他に卵がないか探しましたがこの時は見つけられませんでした。
近所のエノキで会えるのは外来種のアカボシゴマダラばかり。
幼虫がエノキを食草とするゴマダラチョウやテングチョウ、ましてやオオムラサキ
にはほぼ会えません。タマムシにも会えるといいな。。
クサギの花が咲き始めて、アゲハやホウジャクの仲間が来るだろうと
期待していました。
やはり夕暮れ
やっと現れたクロアゲハ
暗すぎて光をあてさせてもらうと華やかな彩りが♪
クサギの木の周りをブンブン飛び回っていたクロアゲハ2頭が
近くに降りてきました。
右がメスで左がオスのようで激しい恋の駆け引き中
ジャコウアゲハのメスもやってきました。
他のアゲハたちよりおっとり気味
近くにはジャコウアゲハのオスたちもいましたが
そろそろ眠りにつくようです。
いよいよ暗くなってきてホウジャクの仲間も現れました。
ヤマトシジミも珍しいチョウではありませんが
カップルに会えるとさらに嬉しい。
ヨツボシケシキスイがひしめいていた樹液レストランに
飛んできたのはサトキマダラヒカゲ
なかなか表面を見ることができないのですが
飛ぶ瞬間を撮影したら偶然写っていました♪
毎年会えていた生き物の気配が突然なくなることはたびたびあって
昨年会えた生き物に今年も会えるのは素晴らしいこと。
環境が守られ様々なバランスが保たれている。
そのありがたさを年々感じます。
迎え盆の朝。
天気を鑑み迎え火を焚くのは朝9時頃にしよう、と決まっていたので
その前に軽く散歩しました。
台風8号の接近で午後には暴風雨と予報で聞き警戒していましたが
朝日が射して明るい。
ヤブミョウガの実にコノシメトンボがとまっていたのでパチリ☆
近づかせてくれました。翅が虹色に輝いています。
パラパラっと雨粒が落ちてきてあわてましたが
また太陽が出てコミスジが飛んできました。
ミソハギのルリモンハナバチに挨拶したあと
ムラサキシジミを接写していたら急に空が暗くなりました。
迎え火を焚く予定の9時になると大粒の雨が降り出して
湿った新聞紙になかなか火がつかず
ようやく燃え上がったと思ったら縁側に雨が降りこんで
おがらが残っているのに火が消えてしまいました。
風も出てきてすぐさま素焼きの鉢をかぶせて終了。
毎年火を眺めながらあれこれ話をするのにそんな時間はありませんでした。
すっかり空は暗くなり盆提灯のあかりが幻想的に浮かび上がります。
父やHさんにこの光がよく見えますように。
この時期、ご住職が精霊棚の前でお経をあげてくださるのですが
コロナの影響でここ3年中止となっていました。
今年は再開すると聞いていましたが、先日ご住職が濃厚接触者になったそうで
やはり中止に。大事に至らないとよいのですが。。
新型コロナはますます身近なものとなっています。
雷鳴が聞こえてきました。こんなお盆も珍しい。
もうそろそろかな~♪
ミソハギ咲く水辺をウロウロすると
きていました♪ルリモンハナバチです。
単独で行動し他のハチの巣に入り産卵するという労働寄生タイプのハチ。
強い風にあおられて蜜を吸うのも大変そうです。
ミソハギには他にもこのクマバチやハキリバチなどが訪れていました。
近くには
愛らしいミゾカクシも咲いていました。
今年初めてその存在に気が付きました♪
見上げるばかりに育ったのはソクズ
たくさんのアリが蜜を飲みに来ています。
森の中には
そろそろ見頃を終えるウバユリたち
小さな狩人が獲物を待ち構えています。
いま花盛りなのは
キツネノカミソリ
ハチなのでしょうか、頭をつっこんだまま動きません。
花のあるところには生き物が集まる♪
散歩道を彩る植物や生き物は刻々と変わってゆきますが
立秋を過ぎそのスピードが早まっているようで何だか焦ります。
母を病院へ送っていき、診察が終わるのを待っている間
田んぼ周りを歩きました。
田畑や畦道に人はおらず
出会ったのはハチたち
輝く田んぼの近くで
たくさんのミツバチたちが水を飲んでいました。
短い動画を録ってみました。(音量ご注意☆)
皆さかさまになって用水路の壁面に並びゴクゴク水分補給。
近くでミツバチが飼われているらしいと聞いたことがありますが
そこのメンバーなのでしょうか。
田んぼにはオモダカが増えていて
花にアブがきていました。
はたから見れば綺麗だなと思いますが、米農家さんにとっては
稲にいくはずの栄養をとられてしまう厄介な植物なのだそう。
隣の畑にクズに似たマメ科の花が咲いていました。
何だろう?
帰宅してから調べると、アメリカホドイモという名前で
地下にできた塊茎が食用になるのだそう。
ザリガニがいないか川をのぞいたりしましたが、なにしろ暑くてグッタリ。
元気に駆け回っていた子供の頃の夏休みを懐かしく思い出しました。
近所を歩くとき必ず立ち寄るポイントはいくつかあって
この季節はしみ出た樹液が醗酵している木。
時間により異なる生き物が活動しているのを見るのが楽しみです。
ピカピカのルリタテハや
ヒカゲチョウ
コクワガタのメスかな?
シロテンハナムグリたちも。
スズメバチの仲間がいる時は距離をとるようにしています。
近所で樹液レストランができている木はクヌギ、コナラ、シラカシ、
アメリカスズカケノキ、ムクゲなどで生き物が多いのはクヌギです。
ここでもナラ枯れ病がまん延していて
カシノナガキクイムシが大繁殖。
穿孔クズが根元に降り積もったこのコナラを見上げると
全てが灰色・・・枯れています。
ここ数年クヌギ、コナラ、カシ等の大木がのきなみ被害を受けていて
管理団体が対策してくれているようですが、とうとうこんな若い木まで。
このクヌギの大木はもう何年も前に地面から1mほどの高さで伐られ
大きな樹洞ができています。
上の洞を覗き込みライトを照らすと
なんと大きなウスバカミキリが!
さらに奥には巨大なゲジが潜んでいて思わずひるみます。
この木の別の洞に生えていた硬そうなキノコをよく見ると
赤っぽい小さな甲虫たちがきていました。
大きさ8mmほどのこちらはキノコを食べるモンキゴミムシダマシ
体長4mmほど、赤茶色の体に黄色い点をつけたこの虫は何だろう?
色々検索して、やっとキノコアカマルエンマムシだとわかりました。
キノコを食べているのではなく、キノコを食べている昆虫の幼虫
を食べているのだそう。肉食なのですね。
一本の木にどれほどの生き物が依存し息づいているのか。
まとわりつく蚊とメマトイを払いながら奥深い世界を想いました。
Hさんは壮大な風景を描かれました。
「晩秋富士夕景」 パステル画 F6
沈む夕日が辺りを華やかに彩り富士の端麗な姿をくっきり浮かび
上がらせています。空を映す芦ノ湖、錦に染まる山、黒々とした
森すべてが響き合う輝かしい光景を生き生きと表現されました。
近づいてみました。
強い濃色を大胆に使うことで光の流れと美しさが際立ちました。
一色入れる毎に画面から離れ、確かめる作業を繰り返して変化を
感じ取り、真に迫りながら神々しいまでの世界を創り上げました。
精力的に大作に取り組み光溢れる優美な作品を描き続けておられる
Hさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
“作品集”の中のHさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。
家のことでせわしなくしている間に8月になってしまいました。
生き物が躍動する素敵な季節なのに歩くのはいつも夕暮れ。
池周りを飛びまわるギンヤンマを眺めていたら
水中からぽこっとカイツブリが出てきました。
しかも遠くでピヨッ ピヨッと鳴き声がする!
薄暗いなか目をこらすと・・
カイツブリのヒナが泳いできました~♪
大きさは親鳥より少し小さいくらいですが体色がまるで違います。
子供らしくちょろちょろ動き回ってなかなかピントが合いません。
無事に大きくなれますように!
水辺にはウシガエル
ピカピカのコオニヤンマも♪
咲き残りのアキノタムラソウにいたのはササキリ幼虫
ハエドクソウの花盛りはこれから
涼をもとめてめったに行かない小道に入ると
若いトラさんに会えました♪
お腹を冷やしているのかな?
水辺の風は心地よいけれど立ち止まれば汗が噴き出します。