古布で小物を作る ・ 暇を見つけては読書

古布を利用して袋物やテーブルウエアなどを作って楽しんでいます。
合間には読書したり、お出かけしたり・・・・

「あやし」 「あんじゅう」・・・宮部みゆき 著

2014-11-01 | 読書
この2冊は、
三島屋変調百物語と呼ばれるシリーズの第1作目と2作目です。


婚約者を使用人(ともちょっと違うのですが・・・)に殺され
その使用人は自死。

そういう辛い目にあった「おちか」が主人公です。



彼女は、辛い思い出がある川崎宿の生家を離れて、
江戸で袋物屋を経営する叔父宅に身を寄せることに・・・



そして、叔父夫婦が留守の間に、
叔父の囲碁相手から不思議なお話を聞くのですが、


人の話を聞くことで、おちかが立ち直るきっかけになれそうに感じた
叔父は「おちか」の為に口入れ屋に触れを出して
奇妙な体験をした人々のお話を「おちか」が聞く場を設けることに。



人を食べる屋敷の話や、曼珠沙華のあいだからのぞく亡霊などなど。
怖いけれど、江戸時代ならではのお話がたくさん。


話を聞くことで、おちかの閉ざされた心は次第に開かれていくのです・・・



第3作目もあるそうなので、楽しみに読もうと思っております。



現代物、時代物を問わず、シリアスななかにも救いがあり、
しかもほろりとさせられる場面も多い、ミヤベワールド。
新しい作品を読むのが毎回楽しみです。






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