弱い遺伝子、悪い遺伝子を持った方

神田知事「不適切だった」遺伝子発言で陳謝　asahi.com


愛知県の神田真秋知事が２日の新規採用職員の入庁式の訓示で、障害者を「弱い遺伝子、悪い遺伝子を持った方」と表現したことについて、神田知事は３日夕、県庁で記者会見し、発言を撤回し、「障害をもった方々に不愉快な思いをかけた」と陳謝した。


埼玉県知事の「人殺し」発言騒動のニュースに隠れるかのようにあったこのニュース。
私はこっちの方が突っ込みどころがあるので選びます。

断っておきますが、言葉狩りのような不毛な揚げ足取りをするのは私の趣味ではない。

でも、これってきっと、この神田知事でなくとも大方の人の「本音」だろうなという臭いがするんですよ。

自分の周囲にも家族にも生きることに困難を感じている人（障害を持った人）がまったく居らず、学校や社会でも接点のない人なんていっぱいいらっしゃると思うので、そういう人たちが障害者は「たまたま弱い遺伝子、悪い遺伝子を持った人なんだろうな。気の毒にねえ、自分はそうでなくてよかった」と考えてしまうのも、まあ無理からぬことかもしれません。

われわれ、障害を持った子の母どうしの話でよく出るのは、配偶者の親兄弟に「うちにはそういう血筋はない」とあたかも生んだお前（お前の家系）が悪いというニュアンスの発言をされたという件。

これ、多いんですよ。
大抵似たようなことを言われている。


それはね、やっぱり社会的には弱い立場だし、生産性もないかもしれないよ。
本人たちも家族も辛いことは多いかもしれない。
でも、それって障害のある人ばっかの話じゃないっしょ？



たったそれしきのことで、人を勝手に不幸せだと決め付けんなよ。





何の波風も課題も無く人生平凡に生きられたとして、じゃあなんで人間に生まれてきたの？ってことでしょ。
事なかれの生き方ってそんなにすんばらしいですか？




自分の家系にはいないとか、そういうことおっしゃってても、残念ですねえ。

人はみんな繋がってるんですよ。


この発言をした知事殿のようなお役人とかって、きっと上からモノを見て仕事してらっさるんだろう。

こういう意識を大人になってから（頭が固くなってから）変えるのはかなり困難だ。気の毒だけど。


どうか、若い職員さんたちが柔軟な心と思いやりを持って仕事をされることを切に望みます。



体調不良でモヤモヤしてたけど、この怒りで元気が出たデスよ（笑。


あ～～～スッキリしたｗｗ