桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
みんながハッピーになれるものを作りたい。

私がいなくなったあと

2009-11-29 23:08:00 | 自閉症のtoshiya

昨日、私はまたひとつ年を取りました。

家族がお花やケーキを用意してくれ、美味しい懐石料理もいただき、とっても幸せな一日でした。

この年になると手放しに誕生日が嬉しい!ということはあまりないけれど、平凡ながらも穏やかな暮らしが出来ていることはしみじみ嬉しいと思います。

年齢を重ねたついでに思うのは、私が死んでしまった後に残されるトシヤのこと。

これはもう気になる子どもを持つ親なら宿命というか、いつもそういう思いを抱えながら生きているのは当然かと思うのですが、昨年来ずっと体調が悪くなることが多かったりしてついついこの先どうなるんだろう?と、健康な時にはほとんど考えなかったようなことを考えてしまうことが増えました。

そういうことをつらつら思っていたひと月ほど前、偶然にも見つけたパンフレットで「成年後見制度を考えるシンポジウム」が開催されることを知り、さっそく予約を入れて今日の午後、新横浜のラポールまで相方と一緒に出かけてきました。

ここでは小難しい説明は省きますが、要は認知症高齢者や知的障害などのある人が安心して生活できるように、法的に権限を与えられた後見人が本人に代わってお金の管理や身上監護を行う制度です。

そのためにはどういう手続きが必要なのかとか、問題点は何かとか、実際に後見人制度を利用している親御さんや、ご自身が後見人となっている方々の生の声を聞くことが出来てほんとに参考になってよかったと思います。

うちはまだ私もとりあえずは元気だし動けるのですけど、法的に成人を迎えたトシヤにはぼちぼちそういうことも準備していかねばならないと思っています。

重い障害のある子どもを残していくことは気が狂うほど切ないことです。

それでも自然の摂理には抗えません。

そういう身を切るような辛ささえ乗り越えていかねばならないのが人間なんですね。

100%安心な準備は叶わないだろうと思いますが、感情論ではなく整然とした準備をしておいてやるのは私の最大のミッションであることは間違いなさそうです。