10月5日の今日は、トシヤの誕生日です。
25歳になりました。
長かったような短かったような四半世紀です。
急な怒りに任せたパニックや自傷など、まだまだ気を揉むことの多い毎日ですが、体が丈夫で大した病気をせずにいてくれることは、とても有難いし幸せなことです。
世間の人たちは、トシヤのような子供がいることを「厄介なものを背負い込んで気の毒だ。かわいそうだ」と思っているかもしれませんが、私は嘘でもなんでもなく、自分が哀れと考えたことは皆無です。
なぜなら、私は自分のいのちに意味を与えられたから。
これまでの25年を振り返ってみていたのですが、トシヤがいなかったらあの大切な友人にも、この大事な人にも出会っていなかったんだなあと思うと、ほんとうに私にとっては大事な宝石なのだと改めて気が付いたのです。
何が出来るからとか出来ないからとか、そういう些末なことではなく、存在そのものがこの世で(あるいは宇宙で)一番大事です。
実は昨日、以前から読んでみたかった渡辺和子氏の「置かれた場所で咲きなさい」という本を買いました。
その中に「あなたが大切だと誰かにいってもらえるだけで、生きてゆける」という言葉があって、著者は「あなたが大切」ということを相手の心に届けることがいかに大事かを述べておられます。
私はトシヤにそれをちゃんと伝えられているのかどうか、今はまだわかりません。
私もトシヤも笑顔で生きる時間が多くなっていけば、それは概ね伝わっているということになるのかなと思います。
置かれた場所で咲きなさい | |
渡辺 和子 | |
幻冬舎 |