桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
みんながハッピーになれるものを作りたい。

サーカスの象

2017-03-17 17:07:21 | 自閉症のtoshiya

久しぶりに息子をショートステイに預けるので、日中は家に帰らずクライミングジムで登りました。

今朝息子を通所先に送っていく電車内で、なぜか息子が不穏になって、結果私の両手は引っ掻かれ血だらけになり、頭もポカポカ殴られ、公衆の面前でバトルとなってしまいました。
さすがにこういうことが起こると、一日中気分が落ちます。

やっぱりガンガン登るしかないです。
自分の心を壊さないためにも、ひとつ打ち込める何か、しかも体を使う何かがあることはとても大事だと痛感する瞬間です。

今日はルート(トップロープ)をやる人がほとんどいなかったので、なかなか核心が崩せなかった5.11bを何度も練習して、いつもより1時間も多く登りました。
この時点で午後3時過ぎ。

息子を迎えに行かねばならないわけでもなく、早く帰らねばならない理由はないのに、買い物を済ませてカフェに入ると、次第に罪悪感みたいなものが湧いてきます。

午後5時近くになると、こんな時間に外にいていいのか?という気持ちになってきます。

客観的にみると、とっても滑稽ですよね。
でも、私は1年を通して午後5時に外出しているということは殆どないという証明でもあります。
私が何時に家に帰ろうが、やることをやっていれば誰も咎める人などいないはずなのに、自らブレーキをかけているのです。

こういう現象を「サーカスの象」といいます。
いつも脚を鎖で繋がれているサーカスの象は、鎖を外されたとしても習慣、あるいはどうせ逃げられないという心理的擦り込みのために逃げようとしない。
架空の拘束がほんとうに行動を制限するのです。

まさに私はサーカスの象だったのです。
やりたいことをやるために、私は心理的な拘束を意識的に解いていく必要があるのだと思い知りました。

私が私という人間の人生を生きられるのは、せいぜいあと30年あるかないか。

他人の視線など気にしている暇もないはずです。

自由なサバンナの象になります。