昨日、野沢尚さんが書いた「リミット」を読み終わりました。
誘拐事件を担当する婦人警官が、捜査中に同じ犯人に自分の子供を誘拐され、警官の立場を離れて自ら子供をとりもどそうとする話です。警察小説としても暗黒小説としても読め、どんでん返しもあります。
筋立てがとてもよく練られていて、読みやすく、ラストへむかってすべての伏線がきれいに収束していきます。
ちょっと説明的な部分が多いような気がするのと主人公の婦警の活躍ぶりがあまりに超人的なのが現実離れしている感じがしましたが、まあ十分許容範囲で、安心して(?)ハラハラドキドキできます。私の読書時間はほとんど通勤の電車の中ですが、混みあって不快な電車内の環境を忘れさせてくれました。
ただ、(贅沢を言うと)あまりによくできすぎているというのか、破綻がなさすぎるというのか、スマートすぎるというのか、ミステリ教室の教科書みたいな感じで、作者の思い入れみたいなのがあまり表にでてこないように思いました。例えていうとビニールハウスで大事に栽培された均整のとれた花みたいなものかなあ。ぶかっこうでも野性的なむきだしの美しさみたいなものも欲しいような気がします。
誘拐事件を担当する婦人警官が、捜査中に同じ犯人に自分の子供を誘拐され、警官の立場を離れて自ら子供をとりもどそうとする話です。警察小説としても暗黒小説としても読め、どんでん返しもあります。
筋立てがとてもよく練られていて、読みやすく、ラストへむかってすべての伏線がきれいに収束していきます。
ちょっと説明的な部分が多いような気がするのと主人公の婦警の活躍ぶりがあまりに超人的なのが現実離れしている感じがしましたが、まあ十分許容範囲で、安心して(?)ハラハラドキドキできます。私の読書時間はほとんど通勤の電車の中ですが、混みあって不快な電車内の環境を忘れさせてくれました。
ただ、(贅沢を言うと)あまりによくできすぎているというのか、破綻がなさすぎるというのか、スマートすぎるというのか、ミステリ教室の教科書みたいな感じで、作者の思い入れみたいなのがあまり表にでてこないように思いました。例えていうとビニールハウスで大事に栽培された均整のとれた花みたいなものかなあ。ぶかっこうでも野性的なむきだしの美しさみたいなものも欲しいような気がします。