主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
オートバイにできる がんばろう!日本 -その2-
前回の続き。
時間軸はまだ7/2AM、オープニングセレモニーの途中です。
でも、その前にちょっと余談。
ワタクシ、只今顔が凄いことになっております(笑
腕は例年のバイク焼けに拠る順応で、普通に黒くなっているだけですが
顔に関しては、ライダー的にフルフェイスメットが基本装備となりますので
この週末ほど直射日光に曝された事は、ここ10年はありませんでした。
自ずと、月曜は激しい日焼けにてヒリヒリ。
『よもやこのまま黒くシミとして残るだけなのでは?』と年齢相応の不安もありましたが
火曜日の本日、朝起きると顔中の皮が浮いておりました(苦笑
まだ剥がれる皮があってよかったというべきか、
他人様の前に出るのが躊躇われて困るというべきか。
「男の癖に日焼け止めなんぞ塗るか!」という昭和生まれなのでなんともかんとも。
さて、復活を高らかに告げる【 がんばろう!日本 】人文字のあと。
続いてやってきたのは、世界のモータースポーツ史に燦然と輝く名車達でした。
知らなくても解る。なんか凄いのが沢山鎮座しています。
今更ながらセレモニーのプログラムを確認すると
【オートバイ】
◆ホンダ RC181(1967年)
◆ホンダ NSR500(1984年)
◆ホンダ VTR1000SPW
◆ホンダ RS125R
【F1】
◆ホンダ RA272(1965年)
◆ホンダ RA300(1967年)
◆マクラーレン ホンダMP4/6(1991年)
なんという・・・!!
大袈裟でもなんでもなく、一生に一度お目にかかれるかどうかという組み合わせ。
流石にモータースポーツ(観戦)に疎い私でもこれは判るというほどの名車ばかりです。
それも”飾ってあるだけ”ではなく、
HONDAの誇る”CollectionHall”所蔵の完全なる【動態保存(=実際走る)】ですから
まさに眼福というものですよね。
四輪はさておいて、オートバイをずらっと見てゆくと・・・
(グランドスタンドのかなり上から撮っているので、画像が不鮮明で申し訳ありません)
『こっ!!これはっ!!!?スペンサーのNSR!?』
スペンサーのNSR500が走る。胸が高鳴らないわけはありません。
意識はすっかりNSRにありましたが、他にも目を遣ると。
VTR1000SPWとRS125ですね。
VTR1000SPは一頃本気で欲しいバイクではありましたが、終ぞ手が届きませんでした。
私のも含めたCBR1000RRはどちらかというと間に合わせのイメージ先行商品ですが、
VTR1000SP系はやはり別格ですよね。絶対的な速さではなく存在自体がかっこいい!
パッと見では想像がつきませんが、
NSR500の技術イメージが一番色濃く反映されたバイクだからかもしれません。
名車に見とれているうちに、あっという間にデモ走行が始まりました。
世界を戦ったHONDA初期の名機、RCに始まり第一期F1のRA272も走ります。
そしていよいよお待ちかね、スペンサーNSRの走行。
『お金を払えば見られる』という類では決してない瞬間が訪れます。
『押しがけじゃないんだな(笑』とは思いましたが、
タイヤに押しつける形のエンジンスターターでエンジンに火が入ります。
ライダーは恐らくTADYこと岡田選手。後年のNSRでもWGPを戦った名ライダーです。
パドック裏を抜けてホームストレートをスロットルオープンで駆けるNSR。
流石に全開の音には聞こえませんでしたが、2stV4エンジンの迫力は充分です。
なんなのでしょうね、この背筋に走るゾクゾクする感触は!
2st500ccGPマシンは、ライダーとしての私の永遠の憧れでもあります。
パドック側の現役レース関係者の視線集中度合いも半端じゃありません(笑
ストレートエンドから裏手を周り、
また最終コーナーから当初のポジションに戻ります。
因みにこのNSR500。
過去何度かお話している【 RACERS 】にも勿論特集されていたバイクであり、
”Vol.8”をお持ちの方は御覧になってみてください。
”NV0A”とされているNSR500がこれに該当します。
NSRの興奮も冷めやらぬまま、次から次へと走行は続きます。
RA300かな?F1。
そして8耐で強さを誇った記憶もそう古くないVTR1000SPW。
故、加藤大治郎選手の活躍が思い起こされます。
そういえば、去る7/4は大ちゃんの誕生日だったのですよね。ゼッケン74。
ある世代の方にはこれもタマランのでは。
HONDAのF1が特に強く、レースシーンも華やかだった時代のF1マシン。
【マクラーレンホンダ】といえば最強の名前の一つでした。
形式は【MP4/6】だそうです。
ツインリンクもてぎのストレートを駆け抜けるマクラーレンホンダ。
私自身、当時はそこまでF1に興味がありませんでしたが、
『なるほど、これがHONDAサウンドってやつか』と納得するに充分のエンジン音であり、
フェラーリのそれをもっと気高く、そして強さ(=性能)を帯びさせたような音色でした。
テレビ放送からは決して聴こえて来ない類の音ですが、
1990年当時の人々はサーキットに足を運び、この音色に心を振るわせたのでしょうね。
と、歴史の名車の走行をもって、オープニングセレモニーもこれで一段落。
先述のリストにあったレーサーの走行が終わると、
ライダー&ドライバーのインタビュータイムでした。
余談ですが、RAをドライブした宮城光さんがエンストしたりというハプニングも(笑
イマドキのF1やらMotoGPマシンは素人でも”走らせられる”とはよく言いますが
1960年代のF1マシンともなると、エキスパートでも難しい部分があるのでしょうね。
勿論イマドキのものも”走らせられる”のと”速く走れる”のには次元の違いが存在しますが。
名車に続き、宮城選手、岡田選手、上田選手などという凄い方のお話も聞け
昼前のオープニングタイムだというのに、
直前まで既に暑さで辟易していた気分が少し軽くなりました。
そろそろタイムスケジュール的には、
次のST600クラスの予選が始まる筈ですが・・・
それでは今回の日記はこの辺りで。まだまだもうちょっと続きます。