主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
真・奥武蔵グリーンラインツーリング - 熱中症もあるでよ - 第二話
まずは前回のおさらいから。
鎌北湖から峠の中腹までを往復する事になった私は、
できることはさせて頂いたということで、
気持ちを切り替えて当初の予定通り、林道をCBRで駆け上がりました。
いよいよ一つ目の峠【顔振峠】に到着です。
ここは【平九郎茶屋】さん。
オートバイ置き場がよく判らなかったのでとりあえず駐車場の隅に。
画像でも少し御覧頂けましょうか、駐車場から先の遠望が素晴らしいです。
【平九郎茶屋】は、山を登ってきたひとびとの憩いの場らしく
休日ということも手伝ってかそれなりに賑わっていました。
平時は混雑を避ける傾向にはありますが、
駐車場を利用させて頂くついでに、折角なのでなにか食べようと。
店内に入り、注文を済ませ座敷を使わせて頂くことに。
外出先では”畳の上では正座”が流儀ですので正座から跪坐という様で一息。
座敷近くの窓からは、奥武蔵エリアの山々が一望できます。
標高はそれなりですが、吹き抜ける風がなんとも心地よくいい感じ。
穏やかな気分で待つこと数分、注文したざるそばが運ばれて来ました。
敢えて味が、品質がどうのと野暮は申しませんが、
こういう場所で食べる蕎麦はやっぱり格別ですね~♪
蕎麦は決して気取って食べるものではありませんから、
ずるずるっと啜り胃袋に落とし込んで本日の朝食と致しました。
画像には灰皿が用意されていますが、私は合理的観点から煙草はやりません。
煙草カラーのバイク乗りではありますのでなんとも妙な話ですが(笑。
食べ終わるとすぐ、店を出なくてはならない気になるのは性分。
後のお客様の事もありますし長居は無用ということで席を立ちました。
店のおばちゃんは接客中にてお会計を待っていると
前のお客さんがかき氷を注文するのが見えました。
『む、これは食べるべきですな?』とまた調子づきまして。
「ちゃんと食器返しに来ますので外のオートバイの所で頂いてもいいですか?」
おばちゃんは快く了承してくれましたヽ(´▽`)ノさいこーっ!!
絶景と、吹き抜ける風と、イチゴかき氷と、RothmansCBR1000RR。
もうこれだけで一日の全てを満喫したかというような気さえしました♪
かき氷は粗い感じの”かき具合”で、これまた個人的にツボ。
ふわふわのも嫌いじゃありませんが、やっぱりシャリシャリですよね!
バイクの横で車止めに腰掛け食べること数分。
氷が冷たいシロップに変わり始める頃、なんとも清々しい気分で食べ終えました。
途中、柵に立てかけてあったチャリダーの自転車(競技用っぽくスタンドがない)が
そよ風で倒れたのを見て、本人不在なれど起こしに行ったりという出来事もありましたが
そのままだと四輪車に轢かれかねないですし、なんとなく。
かき氷と、素晴らしい景色ですっかり気分も晴れ、
おばちゃんに「ありがとうございました!美味しかったです♪」と器を返すと、
またジャケットを羽織り、一路次の【飯盛峠】へ。
飯盛峠へ向かう途中、高山不動尊の辺りで廃墟となった茶屋を見掛け
なんとなくこの世の無常を感じながら更に進みます。
ところが、あまりに気持ちのよいルートだったものですから
【飯盛峠】をスルーして【刈場坂峠】まで一気に進みました。
途中何カ所かの案内看板で、気になる場所がなくもなかったのですが、
『本日は走りに来たんだし~』などとスルスル進みました。
【刈場坂峠】から。
思わず「何コレ!チョンマゲ!?」と叫びたくなるぐらいいい景色です(古
近々”おいしくてキレそう”など脳ミソのおかしくなっちゃった表現もあるようですが、
これでは同じ穴の狢ですね(笑
遠く、山の遠近感が青の濃淡で表現されるこのような空間がとても好きです。
刈場坂峠から先は、どちらかというと眺望がひらけているというよりは
木漏れ日の中を駆け抜ける涼やかな尾根伝いの道が続きます。
【大野峠】→【高篠峠】と辿り、次は白石峠方面ではない方の道を進みました。
ここを降りると丁度、バリバリ伝説の作者による、
某四輪漫画でも有名な【定峰峠】の下に至ります。
現実にも、埼玉エリアでは有名な峠の一つなようですね。
でも飛ばしすぎに御注意ですよ^^
斯く言う私は《ツーリング先で転けるのは問題外》と心から思いますので、
限度を弁えて、鼻歌交じりの楽しい範囲でスイスイと進みます(当社比)
バリバリ伝説風に表現すると峠でコケるやつは「タコA級」なのです(笑
【定峰峠】の茶屋でまた休憩です♪
ここにはまぁ、実に多かったですよ。目を三角にした走り屋(笑)が。
・・・到着してから気づいたのですが、
リアに縛り付けて乾かしておいたタオルが吹っ飛んでおりました。
うーん、人のことはいえんのかしらん(汗
ここでもしっかり水分補給。”秩父の美味しい水”的な何かです♪
田舎の商店がそのまま峠に出現したようなお茶屋さんでは、
先程吹っ飛んでしまったタオルの代わりになるものを求めると、
Gケースの奥の方から、私物なのか売り物なのか判らないタオルを出してくれました。
でもこれが大助かり。汗が尋常ではないのでタオルがないとやってられません^^;
お店の入り口横に”氷”と書いた明らかにかき氷らしい幟があったので、
「かき氷ください!」とお願いすると、お店の方が「え???」とおかしな反応に。
どうやら【かき氷のノボリで表現したアイスモナカ】が売っていただけのようで。
画像に映っている四角っぽいのがアイスモナカです。
お願いした以上、なんとなく買わないと悪い気がしたので買ったという150円(笑
そうそう、この時お会計をしてくださったのは
どちらかというと店員さんというよりは、常連さんのような方でした。
田舎の商店によくある、客と店員の境目が曖昧な和やかなお店なのかもしれませんね^^
【定峰峠】での休憩も終え、いよいよ秩父方面へ峠を下ります。
画像は定峰峠より少し前の場所ですが、
飛ばす車(スピンターン痕がそこらじゅうにありました)やローリングも多いらしく
このような減速帯・・・というか、完全にブロックが埋めてある道も。
四輪は死にはしないでしょうが、バイクだとヘタしたら殺されますね、これ(苦笑
峠を下りきる手前、まるで”ギャラリーコーナー”のようなカーブで
向かいにある駐車場(鬼うどん屋さん?)にいるライダーさんに、
浅いバンク姿で駆け抜ける私のを凝視されたりしつつも、平地に至り東秩父へ。
東秩父村役場辺りまで降りると、いよいよ暑さも本格的になってきました。
なんぞ不思議な”萌え系”?な、おまんじゅう屋さんの看板が気になったりしつつ。
既にこの時点で暑さが大変な事になり初めていたので、
普段なら立ち寄ってノリで買うような行動も取らずそのまま進みました。
この時点で”奥武蔵グリーンライン”の目的はほぼ達成したので、
特ににゆくあてもなかったのですが、なんとなく比企郡方面に向かいました。
比企郡はむかーしちょっとした御縁があった場所なのです。
と、本日も夜が更けて参りました。
ひとまず此処までで区切りとさせて頂きますが、
まだもう少しだけ続きます。次回はいよいよ酷暑の埼玉市街地エリアです(笑