ふくいんちょのつぶやき

山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長Kazuyoshiの
日常を通してのつぶやき

酸蝕症

2010-11-11 07:49:03 | 歯について
 酸蝕症(さんしょくしょう)ご存知でしょうか?



 極端に歯の厚みが薄くなっていたり、減っていたりと、日々の診察の中で見かけることがあります。

 
 
 


 虫歯菌が出す酸によって歯が溶ける虫歯と違い、酸蝕(さんしょく)というのは
 酸性の食べ物や、飲み物を摂取し、長時間歯に触れることで起こります。


 たとえば飲み物でいえばコーラ、スポーツ飲料水、健康飲料、

 食べ物だと柑橘系のもの、レモン、グレープフルーツ等など


 私たちの日常にあふれているものによってです
  

 普段、お口の中は唾液の働きによって中性(約ph7)に保たれていますが

 酸性の食べ物飲み物を摂取することでお口の中が酸性に傾き、歯の表面のエナメル質
 が溶け始めます。これを脱灰。 歯の白濁

 
 そして唾液の成分と働きにより溶けた部分は修復されます。これが再石灰化。

                              再石灰化とは 

  
 通常、この脱灰→再石灰化→脱灰→再石灰化のバランスが保たれているのですが、

 このバランスが崩れ、酸の影響を過剰に受けるようになったときに起こりえるのです。
 
 
 
 
 こんな方に多いようです。

 
 
 ・食後はグレープフルーツなどの柑橘系のくだものをとる習慣がある。
 ・柑橘系のジュースをよく飲んでいる。
 ・健康のため黒酢をよく飲んでいる。
 ・コーラを頻繁に飲む
 ・スポーツの水分補給に頻繁に飲んでいる。 

 
 
 そして、これらを飲食したあとは歯の表面が酸によって溶け柔らかい状態なので、すぐ歯を
 磨くとより歯によくないようです。磨く場合は、これらを飲食した後に水やお茶ですすぎぎ、
 30分ほど時間をおき、お口の中が中性の状態に戻ってから磨く方がいいとされています。

 
 
 歯ぎしりがあると、酸蝕症を進行させる一つの要因ともなるようです。



 また、職業的原因なものが原因で、酸を使用する現場で働いている人にみられることもあるようです。

 
 まずは原因の除去を!
 山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiでした。

 
 
コメント
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