いわき・うぶすな広場だより

セカンドライフの生き方を書いています。

217年前・いわきの4月行事・・・寛政十一年農家年中行事から。

2016-04-07 08:04:44 | なるほど歴史塾

いわき市生涯学習プラザに
飾られていました生け花から。

雨のいわきのお天気ですが、
217年前のいわき・4月の行事とは。

長谷川さんの「寛政十一年 農家年中行事」
      (現代訳は「なるほど歴史塾」で。)
から

一.四月一日は、綿ぬきという。
 今日より布子を脱ぎ、あわせを着る。
 時節不相応の衣装は、女房の恥である。
 まず、刈敷(かりしき)の支度は
 仕事着・襦袢・夏帯・タスキ・火打巾着・フンドシ・キャハンなどは、
 使う前の月に揃えておくように心掛けなければいけない。

 ※衣替え(ころもがえ):現代は6月1日に行うのが例である。

  男は、植え物・播く物・麦の跡のこと。
   天気・不天気・土の乾き・しめりなどの土の加減を
 よくよく考えるべきで、
   中でも、生姜(しょうが)、蒟蒻(こんにゃく)、茸(つく)藷(いも)、木綿などは、
 特別に念を入れなければいけない。
 次に、
  藍(あい)の植え付け、肥料のほどこし方、
 また、大豆、小豆(あずき)、大角(なた)豆(まめ)、粟、
   ヒエの播きつけ、瓜、
 茄子(なす)、煙草(たばこ)の植え付けなどは、
   刈敷の前に済ませておくべきだ。

 刈敷は、騎刈(のりかり)・挽刈(びきかり)・薙刈(なぐりかり)、
 抱山(かかしやま)・散(さん)野(や)の入合(いりあ)野(い)の柴の刈り出し、
 荷送(におくり)、間配(まくはい)散らし、朝返し、
  小返しなどを気魂次第で働いた跡を
 めざましくなるようにすることだ。

一.七日は、
 平、子鍬倉大明神のお祭りで町方の屋台で、
 狂言、手踊りの出し物がある。
 面白いことだが、数日の見物は、
  家業の妨げになるので、心得なければならない。

一.四月八日は、
 潅仏(お釈迦様の誕生日)といって、
  諸寺院において、法要があります。
 また、処々の鎮守・うぶすなの祭礼があり、
  貴賤、老若、参詣するけれど、正直者はまれである。
 不正直者が参詣しても無益のことだ。

 一休の狂歌に
 (参拝する者の心が曲がっていては、利益はなく罰が当たります。)
 又、古歌に
 ( 心に実の道があるならば、祈らずとも神が守ってくれます。)
 (菅原道真)
 天照大神のご託宣には、
 正直は一旦の依怙にあらずといえども終(つい)に日月の憐れみを蒙出る。
 謀計は眼前の利潤をなすといえども終(つい)に神明の罰を蒙る。
 右の信託に背く故に、生霊、死霊、呪調伏、此罰、彼罰、祟り(たたり)、
 怨霊を取り除いても、
 又、祟り(たたり)があたるのは、自分の作った罪の報いなのである。
 或る書物に、積善の家に余慶があり、積悪の家に余霊(たたり)があると。
 この心得を考え、悪事をつつしむことがたいせつだ。

一.今月のきまった行いとしては、
 田畑の手入れ、これは、日月が草木国土を照らして、
 野菜のひきわけ、鍬目を入れ、
 厩(むまや)糞(こい)、掃溜(はきため)、毟(むしり)草(くさ)のつけ運び、
 畔のふちなどまでよく刈込をして五月を待つべきだ。

4月の衣替え・農作業・行事の事が
細かく書かれ
宗教心があふれ出ていることに驚かされます。

日めくりカレンダーより
☆人生の優先順位のとおりに
 今日、生きてる?
   
東京都 主婦の方

時々振り返りたい言葉です。

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