前回のREAL-CAD試験(コレステロール低下薬 リバロは1mgがいいか4mgがいいか?)の続きです。
上の図はインターネットでダウンロードできるものですが、リバロは1mgよりも4mg投与すると、一番割合が高いのはLDLコレステロールすなわち悪玉コレステロールの低下ですが、HDLコレステロールすなわち善玉コレステロールも1~2%上がって良い効果が認められています。さらに割合は低いですがCRPといって炎症を示すマーカーも有意に改善されています。
この臨床研究の効果は悪玉コレステロールが低下したためなのか、善玉コレステロールが上昇したためなのか、炎症が改善したためなのか、今回発表された結果からだけでは解析することができません。将来サブ解析の結果が発表されるでしょうから、それを待たねばなりません。
約4年間で「心臓血管死」「心筋梗塞」「脳梗塞」の発症率が1%低下したわけですから、1年間のnumber needed to treat(NNT)は400、すなわちこのような二次予防(一度心筋梗塞や狭心症を発症した人)は、リバロを1年間、1mg/日ではなくて4mg/日内服すると400人に1人の割合で恩恵が得られるということです。恩恵が得られる人の割合は大きくありません。
さて、今回発表されたサブ解析の結果ですが、上の右の図にあるように、65歳以上ではリバロを1mg/日ではなくて4mg/日内服する効果は得られていません。同様に「BMIが25以上の太った人」には効果がありますが、25未満の方には効果はありませんでした。「糖尿病のある方」には効果がありましたが、「糖尿病のない方」には効果がありませんでした。「男性」では効果がありましたが「女性」には効果がありませんでした。
それでは、「糖尿病のない方」で「BMIが25以上の太った」「男性」はどうか?などとさらなる細分化の結果はまだ発表されていませんが、ここから見えてきたのは、「太った男性で65歳未満の糖尿病患者」にはリバロを1mg/日ではなくて4mg/日内服するのがよいだろうということです。
そして、他のコレステロール低下薬には善玉コレステロールを改善させる効果はありませんので、今回の結果がリバロ以外の悪玉コレステロール低下薬に応用できるとは限りません。
↓なるほどなぁ~と思われた方!ここをポチッ、応援よろしくお願いいたします。
「ブログランキング」
上の図はインターネットでダウンロードできるものですが、リバロは1mgよりも4mg投与すると、一番割合が高いのはLDLコレステロールすなわち悪玉コレステロールの低下ですが、HDLコレステロールすなわち善玉コレステロールも1~2%上がって良い効果が認められています。さらに割合は低いですがCRPといって炎症を示すマーカーも有意に改善されています。
この臨床研究の効果は悪玉コレステロールが低下したためなのか、善玉コレステロールが上昇したためなのか、炎症が改善したためなのか、今回発表された結果からだけでは解析することができません。将来サブ解析の結果が発表されるでしょうから、それを待たねばなりません。
約4年間で「心臓血管死」「心筋梗塞」「脳梗塞」の発症率が1%低下したわけですから、1年間のnumber needed to treat(NNT)は400、すなわちこのような二次予防(一度心筋梗塞や狭心症を発症した人)は、リバロを1年間、1mg/日ではなくて4mg/日内服すると400人に1人の割合で恩恵が得られるということです。恩恵が得られる人の割合は大きくありません。
さて、今回発表されたサブ解析の結果ですが、上の右の図にあるように、65歳以上ではリバロを1mg/日ではなくて4mg/日内服する効果は得られていません。同様に「BMIが25以上の太った人」には効果がありますが、25未満の方には効果はありませんでした。「糖尿病のある方」には効果がありましたが、「糖尿病のない方」には効果がありませんでした。「男性」では効果がありましたが「女性」には効果がありませんでした。
それでは、「糖尿病のない方」で「BMIが25以上の太った」「男性」はどうか?などとさらなる細分化の結果はまだ発表されていませんが、ここから見えてきたのは、「太った男性で65歳未満の糖尿病患者」にはリバロを1mg/日ではなくて4mg/日内服するのがよいだろうということです。
そして、他のコレステロール低下薬には善玉コレステロールを改善させる効果はありませんので、今回の結果がリバロ以外の悪玉コレステロール低下薬に応用できるとは限りません。
↓なるほどなぁ~と思われた方!ここをポチッ、応援よろしくお願いいたします。
「ブログランキング」