新型コロナウイルス感染について、野党や朝日やTBSは非常に低い論理性で日本政府を批判しています。その中に、政府は意図的にPCR検査数を制限することによって、対策の不備を隠そうとしているという主張があります。
そこで私は、新型コロナウイルス感染を魚の油EPA製剤エパデールの研究での「死亡」から再考しました。
Effects of eicosapentaenoic acid on major coronary events in hypercholesterolaemic patients (JELIS): a randomised open-label, blinded endpoint analysis.
Lancet. 2007 Mar 31;369(9567):1090-8.
(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数★★★★★)
魚の油 EPAの製剤エパデールの研究では、悪玉コレステロールが高くスタチンという悪玉コレステロール低下薬で治療されている患者18645人が、スタチン単独の内服と、スタチン+エパデール内服群に分けられ、その後約4.6年間の「突然死、致死性心筋梗塞、非致死性心筋梗塞、不安定狭心症、風船治療やステント治療やバイパス術が必要となった」数が比較されました。
結果は、上の図にあるように、「突然死、致死性心筋梗塞、非致死性心筋梗塞、不安定狭心症、風船治療やステント治療やバイパス術が必要となった」は、スタチン単独の内服群では3.5%であったのに対して、スタチン+エパデール内服群では2.8%と効果があったと結論づけています。
しかし、論文を詳しく読んでみますと、原文では「The occurrence of coronary death or myocardial infarction was not significantly lower in the EPA group than in controls. The frequency of fetal or non-fatal myocardial infarction was not significantly reduced. In the EPA group, however, that of non-fatal coronary events (including non-fatal myocardial infarction, unstable angina, and events of angioplasty, stenting, or coronary artery bypass grafting) was significantly lower in the EPA group than in controls.」と書かれています。
すなわち、「不安定狭心症、風船治療やステント治療やバイパス術が必要となった」のはスタチン+エパデール内服群で低かったが、「突然死、致死性心筋梗塞」では差がなかったということです。効果があったのは「不安定狭心症」に対してのみです。
ところが、「突然死、致死性心筋梗塞、非致死性心筋梗塞、不安定狭心症、風船治療やステント治療やバイパス術が必要となった」全体で効果があったごとくに宣伝されています。
「不安定狭心症」という定義は医者が患者の症状をいつからととらえるかで、そうであるかそうでないのか容易に変更できますので、研究の評価項目に加えると、その研究の信頼性を著しく損なうことになります。
その反面、「死亡」は医者がどうにも操作できるものではありませんし、状況を的確に反映する有用な指標であるといえます。
3月9日午前中までの新型コロナウイルス感染による各国の死亡率をまとめてみました。数値は刻々と増加していますが、死亡率は日々変わるものではありません。
死亡数/陽性判明数=死亡率
日本 9/498=1.8%(クルーズ船を除く、クルーズ船を含めても、当然同じ死亡率です)
韓国 51/7382=0.6%
アメリカ 22/500=4.4%
フランス 19/1126=1.6%
イタリア 366/7375=4.9%
イラン 194/6566=2.9%
個人的な意見としては死亡者の平均年齢±標準偏差か、中央値(25~75%区間)も発表してほしいものです。
日本の死亡率は各国と比較しても妥当性のあることがわかります。つまり日本はPCR検査数に制限があるからといって、それにより不利益を被っているわけではないことがわかります。
むしろ全ての疑い患者にPCR検査して、軽症患者のために医院・病院の医療資源が枯渇し、重症患者が入院・治療できなくなってしまうことの方が、今後起きてくる深刻な問題です。陽性でも自宅待機(他人に感染させないことは重要です)で軽快する軽症患者数をどうこういっても今後は意義がありません(他人に感染させないことは重要です)。
「TAKARA」という企業が新型コロナウイルスを診断できる簡易キットを開発したそうですが、そのキットの感度・特異度を検証するのに厚生労働省から新型コロナウイルスの検体を分けてもらいないそうです。その理由は「まだ治療法がない現在、新型コロナウイルスと診断できた軽症の患者が医療機関に押し寄せ医療崩壊を招くのを防ぐため」だそうです。厚生労働省は珍しく正しいことを言っています。
インフルエンザのように、特有の診断法が確立されたならば新型コロナウイルスの簡易診断キットは有用になります。
土曜日は膳場貴子、日曜日は関口宏、平日は小川彩佳と星浩、この人たち、脳みそが新型コロナウイルスでおかしくなっています。
TBSの情報操作と政府批判には非常にうんざりしています。
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そこで私は、新型コロナウイルス感染を魚の油EPA製剤エパデールの研究での「死亡」から再考しました。
Effects of eicosapentaenoic acid on major coronary events in hypercholesterolaemic patients (JELIS): a randomised open-label, blinded endpoint analysis.
Lancet. 2007 Mar 31;369(9567):1090-8.
(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数★★★★★)
魚の油 EPAの製剤エパデールの研究では、悪玉コレステロールが高くスタチンという悪玉コレステロール低下薬で治療されている患者18645人が、スタチン単独の内服と、スタチン+エパデール内服群に分けられ、その後約4.6年間の「突然死、致死性心筋梗塞、非致死性心筋梗塞、不安定狭心症、風船治療やステント治療やバイパス術が必要となった」数が比較されました。
結果は、上の図にあるように、「突然死、致死性心筋梗塞、非致死性心筋梗塞、不安定狭心症、風船治療やステント治療やバイパス術が必要となった」は、スタチン単独の内服群では3.5%であったのに対して、スタチン+エパデール内服群では2.8%と効果があったと結論づけています。
しかし、論文を詳しく読んでみますと、原文では「The occurrence of coronary death or myocardial infarction was not significantly lower in the EPA group than in controls. The frequency of fetal or non-fatal myocardial infarction was not significantly reduced. In the EPA group, however, that of non-fatal coronary events (including non-fatal myocardial infarction, unstable angina, and events of angioplasty, stenting, or coronary artery bypass grafting) was significantly lower in the EPA group than in controls.」と書かれています。
すなわち、「不安定狭心症、風船治療やステント治療やバイパス術が必要となった」のはスタチン+エパデール内服群で低かったが、「突然死、致死性心筋梗塞」では差がなかったということです。効果があったのは「不安定狭心症」に対してのみです。
ところが、「突然死、致死性心筋梗塞、非致死性心筋梗塞、不安定狭心症、風船治療やステント治療やバイパス術が必要となった」全体で効果があったごとくに宣伝されています。
「不安定狭心症」という定義は医者が患者の症状をいつからととらえるかで、そうであるかそうでないのか容易に変更できますので、研究の評価項目に加えると、その研究の信頼性を著しく損なうことになります。
その反面、「死亡」は医者がどうにも操作できるものではありませんし、状況を的確に反映する有用な指標であるといえます。
3月9日午前中までの新型コロナウイルス感染による各国の死亡率をまとめてみました。数値は刻々と増加していますが、死亡率は日々変わるものではありません。
死亡数/陽性判明数=死亡率
日本 9/498=1.8%(クルーズ船を除く、クルーズ船を含めても、当然同じ死亡率です)
韓国 51/7382=0.6%
アメリカ 22/500=4.4%
フランス 19/1126=1.6%
イタリア 366/7375=4.9%
イラン 194/6566=2.9%
個人的な意見としては死亡者の平均年齢±標準偏差か、中央値(25~75%区間)も発表してほしいものです。
日本の死亡率は各国と比較しても妥当性のあることがわかります。つまり日本はPCR検査数に制限があるからといって、それにより不利益を被っているわけではないことがわかります。
むしろ全ての疑い患者にPCR検査して、軽症患者のために医院・病院の医療資源が枯渇し、重症患者が入院・治療できなくなってしまうことの方が、今後起きてくる深刻な問題です。陽性でも自宅待機(他人に感染させないことは重要です)で軽快する軽症患者数をどうこういっても今後は意義がありません(他人に感染させないことは重要です)。
「TAKARA」という企業が新型コロナウイルスを診断できる簡易キットを開発したそうですが、そのキットの感度・特異度を検証するのに厚生労働省から新型コロナウイルスの検体を分けてもらいないそうです。その理由は「まだ治療法がない現在、新型コロナウイルスと診断できた軽症の患者が医療機関に押し寄せ医療崩壊を招くのを防ぐため」だそうです。厚生労働省は珍しく正しいことを言っています。
インフルエンザのように、特有の診断法が確立されたならば新型コロナウイルスの簡易診断キットは有用になります。
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