@最後までまるで犯罪者の影すら見えない「姿なき犯罪者」を女性活動家と軍人が捜査、探索するミステリー小説だ。2つの殺人と2つの犯罪に対する犯罪者を特定する証拠も事実も発見出来ない中でネルは選挙活動を展開しながらの捜査に一途の共有するヒント「昔の恨み」を発見する。 人は恨まれても忘れる、また憎まれていることを知らない人もいるが、恨む人は決して忘れない、そんな中で本人にとっては人生を狂わされたことへの恨みが犯罪となった小説である。
『姿なき殺人』ギリアン・リンスコット
「概要」第一次世界大戦終結直後の1918年、英国。婦人参政権が初めて認められた議員選挙に、女性人権活動家のネル・ブレイが立候補した。だが、有力候補が謎の爆死を遂げ、ネルを含む他の候補にも次々と魔の手が迫る。血塗られた選挙戦の結末と事件の意外な真相とは?
ー有力な立候補者の一人が自宅の広場で花火による爆発事故で亡くなる。やがて妻が殺害したのはもう一人の立候補者だと主張。通常花火で人を殺傷する事にはならないが花火には爆発力を高める鉄製ものが入っていたことを志望した体内から発見したことで事件と確認された。
ーある早朝、夫を亡くした妻から借りた車が爆発。ネルの選挙事務所の一部とポスター等が損失する事件が起こるが、これも証拠不十分で犯人が捕まらず。
ーその前に選挙に立候補しているもう一方でも家のガラスが割られお酒が盗まれるという事件があったが、同じ結果となっていた。
ー軍隊からの暴走者を捕まえに来た軍人が何者かに殺され、カカシのように吊るされていた。 そこから犯人像が「元軍人」で行方不明となっている人物が浮上するが実像が全くない。それは戦争が始まった時に二人の若者が軍隊入りし一人は戦死、一人は行方不明となっており、その行方不明となっている元軍人を追跡しに来た・・・
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