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知能指数の低下で歴史が繰り返す『知能低下の人類史』

2022-01-18 07:44:12 | 歴史から学ぶ
@現代、世界の知能指数が低下、それは知能の高い人々が子孫を残さない出生率を操作し始めた(独身生活・自己満足・利他主義・福祉国家など)、とある。その要因は記憶力、言語力、創造力の低下と利己主義的な環境、である。 「知能は遺伝子が80%」とある説を信じるならば日本の少子高齢化など解決するには、社会的地位位の高い人々、高教育者等が遺伝子を残し、高所得者の人々が支援するという役割があるということかもしれない。もちろん社会問題は移民等で数字合わせができるが「高知能国家」にはできない
『知能低下の人類史』エドワード・ダットン
産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が著しく低下しつつある。それは、近い未来に現在の文明が急速に崩壊することを意味している。英国の若き研究者が、進化理論、遺伝学、心理学、統計学、科学哲学等を駆使して、知能盛衰の問題をダイナミックに説く。
ービクトリア時代から現代までに、人々の反応速度は0.8標準偏差(IQで10ポイント以上)も低下しているという報告(ウドリー・オブ・メニューによる)、片や「社会階層による知能の遺伝的な差は存在しない」という。
ー「知能の遺伝」
    80%は遺伝的要因による
    社会経済的地位、教育水準、高所得、健康などは知能と強く関連する「相関関係」にある    
ー「知能テスト」
    言語的、数値的(数学的)、空間的(幾何的)な能力 (WAIS IV)
    *アインシュタインは数学的に秀でていたが言語的な能力は低かった。また方向音痴で自宅まで帰れないことがあった
    IQ: 中心値は人口の68%が85~115の間
        人口の95%が70~130の間に入る
        人口の14%が115~130、または85~70の間に入る
        人口の2%が130~145、または55~70の間に入る    
        70より低ければ学習障害を引き起こす
ー「利子率」
    「知能の高い人ほど、未来への投資から得られる見返りは少なくても良い」
        (産業革命まで利子率が上がったが、その後低落する現象を生み出す)
    知性「認識率と計算能力」が高い人ほど子供を作らない(g因子の減退)
        (頭が良い人に子供が少ない時代・例:産業革命)
    子供の教育には時間がかかり、それが出生率を下げる=認知能力の遺伝子喪失
    社会が安定すると政治が腐敗し始めるが殺人率が減る
    子供を持ちたいという願望は知能が低い人々(知能が高い人ほど子供がない)
        (移民によって出生率は増える=社会福祉の充実)
ー「知能と性格(人格)」ビックファイブ(心理学者:ハンス・アイゼンク
    外向<>内向性
    感情的な安定性<>神経症的不安
    誠実さ(真面目さ)<>衝動性
    協調性<>非協調性
    開放性・知性<>閉鎖性・道具主義
    「天才は極めて知能が高いが、真面目さ、誠実さや協調性はかなり低い。それが高い創造性と結びついたときには精神病的という人格特性と関連する」(天才にとって不可欠)
    *ニュートンは幼少期はほとんど一人で過ごし友人は少なく、他人に合わせるという努力をほとんどしなかった。学校ではラテン語を学んだだけであとは独学
    「一人当たりのイノベーション数は1450~1870年にピークとなった」
        (石器時代から2004年までの比較)
    「1455年から1850年にかけて人間の知能が上昇しその後低下」
        (産業革命の夜明けまで知能は上昇した)
ー知能低下の理由
    歴史の周期(衰退・一定・繰り返し)
        ストレスは出生率を高める(ストレスを感じない人は宗教心が低い)
        社会生活にゆとり・快適になると福祉国家では子供の数を操作
    1990年以降創造性が急速に低下(知能の低下)
        (芸術やエンタテーメントなどの現実)
    時間因子としてg・h因子が減退(ウドリー効果)
        記憶の劣化・難易度の高い言葉の使用頻度低下・イノベーション率低下
        複雑な問題の解決能力の低下・利他主義を表す言葉の使用頻度増


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