@丸山眞男の言う、政治家を含め我が国の天皇ですら「無責任体系」が明治・大正・昭和へと続いている、と言う。奇しくも、平成、令和においても誰一人「責任ある判断、行動、決断ができない」国へと継続しており、「集団的『流れ』に任せた無責任主義」が悲しいかな横行していると感じる、のは私だけだろうか。
『11人の考える日本人』片山杜秀
「概要」吉田松陰は国防のために、幕府を倒した? すべてをお金で説明する福沢諭吉が今も読まれる理由とは? 趙進化論者、北一輝は天皇のカリスマに賭けた? 小林秀雄はひとつのことしか言っていない? 日本が抱えた難問に答えを出した「考える日本人」。これだけ押さえれば近代日本がわかる。
ー吉田松陰
水戸光圀の水戸学と楠木正成や朱舜水(天皇への忠義)
松下村塾は次世代の育成の為(教育で国を守る)
幕藩体制解体と四民平等=義務教育と国民皆兵(武士の特権を解体)
ー福澤諭吉
商人の魂(お金思想が中心)政治よりも経済が上(税を国家論とした)
慶應義塾で「授業料」を定め人間が人間の仕事をして金を取るを提言した
働き次第によっては貧富の差が生まれるのは当然、だから学問を収めよと
ー和辻哲郎
大正教養主義(人格をみる:特に夏目漱石の門下生)による日露戦争後の世代
知的遊戯、観念遊戯の明け暮れる生活の中での大正バブル世代
欧州(ロシア、ドイツ等)の政治思想家(ニーチェ、ロダンなど)人間社会
ー小林秀雄
保守主義(マルクス主義への反発)><本居宣長
理屈、理論、理性で人間を理解できない(わからないままを直視、目を逸らさない)
理屈を越えて直観を正しく認識する、更にスピードを重視する(新しきを知る方法)
「科学は人間の広大な経験を極めて小さい狭い道に押し込めた」
ー柳田國男
日本民俗学の祖(農業改革ー中規模農業こそ必要だ:小作農を開放し他の産業へ)
蚕農業を助けるための救助金等は無駄であり未来はないと断言
「不条理に耐えていく知恵」が必須、特に日本農業
ー丸山眞男
戦後の民主主義の創設者「日本の思想」(日本近代化の歪みを指摘)
日本は「無責任体系」の国と化した(東條英機の天皇の御光で実行した天皇への忠誠)
天皇の責任はヒトラーと違った「国民の象徴」としたが責任ある判断をしていない
歴史的に責任を持って日本を動かすことはできた人材がいないのが日本主義
強い責任主体を持ち、強い意志を持って目指すべき判断ができない民主主義国
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