@知識が陳腐化し、価値観が多様化する時代に必然とするものは歴史を学ぶことで教養を身につけること、とある。人生、経営などにも過去の失敗・成功例を知っているだけでもリスクを最小限にできる可能性が高い。また、現代歴史的な地域、建物などを知ることでその時代に生きた生き様を感じることもできる。
『教養としての歴史小説』今村翔吾
「概要」歴史小説の主人公は、過去の歴史を案内してくれる水先案内人のようなもの。面白い・好きな案内人を見つけられれば、歴史の世界にどっぷりつかり、そこから人生に必要なさまざまなものを吸収できる。水先案内人が魅力的かどうかは、歴史小説家の腕次第。つまり、自分にあった作家の作品を読むことが、歴史から教養を身につける最良の手段といえる。
ー今は社会の変化が激しく、一度身につけた知識やスキルが簡単に陳腐化する時代であり、価値観が多様化している時代、教養を高めるには最も有力な手段は歴史に学ぶこと
過去を遡ることでむしろ人間を幅広く描くことが可能なジャンルである
歴史小説は、過去の失敗事例を数多く提示している
「歴史小説」史実を元に書かれた小説
「時代小説」フィクション性がよりつとく生きた人との関を描く小説
歴史を知っていれば人生のリスクをあらかじめ回避できる
歴史を知ることで人生を考え、何を残すかを思考する
究極の時短術(経営に活かす知識:人材活用など)
引き際を学ぶ・承継に学ぶ(武田信玄・織田信長・真田太平記/家康・島津・伊達)
「名将言行録」(リーダーシップ)
現代に通じるテーマを感じることができる
歴史の場所・地名・方言・食など現代にもつながる発見がある
池波正太郎の教え 「生きたお金を使うこと」(チップ・志を与える)
ー読んでみたい本(本書で紹介・推薦している書籍)
・小川哲「地図と拳」
・筒井康隆「大いなる助走」
・冲方丁「天地明察」
・和田竜「村上海賊の娘」
・城山三郎「雄気堂々」
・今村翔吾「塞王が楯」
・池波正太郎「真田太平記」
・藤沢周平「溟い海」「たそがれ清兵衛」「義民が駆ける」
・山本周五郎「樅ノ木は残った」
・井上清「敦煌」
・遠藤周作「沈黙」「男の一生」
・城山三郎「大義の末」
・浅田次郎「一刀斎夢録」「一路」
・海音寺吾郎「悪人列伝」
・北方謙三「チンギス紀」
・山本兼一「火天の城」
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