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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

九十歳。何がめでたい

2025-01-10 05:05:05 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうと言う企画で視聴した作品。
なんと草笛充子さんの“生誕90年メモリアル作品”と言うことで
日本映画界初ではないでしょうか90歳の現役女優さんが劇中でも90歳の役を演じてる作品
この作品には実は原作があって現役作家である佐藤愛子さん(現在102歳で現役作家)のエッセイ集『九十歳。何がめでたい』(2016年刊)と『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』(2021年刊)からその中のエピソードを題材として大島里美が脚本化して前田哲監督が90歳でこれまた現役の女優さん草笛光子さんを迎えてのある種コメディ作品
 
サイドストーリーとして草笛光子さん演じる佐藤愛子さんを再び脚光を浴びさせる編集者として唐沢寿明さんの生き方と家庭を持ってきてコチラをドラマとして描き
草笛さん演じる佐藤愛子さんはある意味狂言回しっていう
ちょっとしたツイスト劇でもあったのね
 
先にコメディって書きましたが、現代の高齢化日本の現状と離婚家庭の多さって言うことを警鐘的に描いてもいるのでクスっても笑えない作品でしょうか
佐藤愛子さんの日本の事象を論じたエッセイはそのまま使われており
これも事実であるし佐藤愛子さんの本音でもあるんですが
あくまで個人の意見でありそこで語られる諸問題って言うのは解決できるものでもあるものの
時代的には解決できそうにもないものもあったりで
 
佐藤愛子さんも認知症にならずに100歳超えてまだまだ現役作家さんとして矍鑠として生きておられてるし
そんな佐藤愛子さんを演じた草笛光子さんもこれまた90歳の現役女優さんとしてその矍鑠たる演技を見せつけて
人生100年時代を反映させてる作品でして
高齢化時代っていうものと認知症っていうものとか高齢化社会における負の要素をまるっきり省いて作られた作品だった
 
2024年製作、日本映画、「九十歳。何がめでたい」製作委員会作品、松竹配給
佐藤愛子原作、大島里美脚本、前田哲監督作品
出演:草笛光子、唐沢寿明、藤間爽子、片岡千之助、中島瑠菜、オダギリジョー、清水ミチコ、LiLiCo、宮野真守、石田ひかり、三谷幸喜、木村多江、真矢ミキ
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