”菅原文太 没後10年“特集として昨年の11月〜 12月にかけて衛星劇場では文太さんの松竹時代の作品をOAしてくれてた時にエアチェックしといた作品ですが
TVOAでは「顔を貸せ」だけでのタイトルですが
本編では「ヤサぐれシリーズ 顔を貸せ」というかいう一応松竹さんも清水まゆみさんや松岡きっこさんらが出演してて
ちょっと70年代に東映で作られた大信田礼子さんのズベ公番長シリーズのヤッパを使わない版見たいな作品
でまぁ大阪を舞台に大阪のヤサぐれグループと東京を食いっぱぐれて大阪にまで流れてきたヤサぐれグループとの対立を軸にして
聾唖の夫婦の枕探しと
最終的には女たちをかっさらったり騙して人身売買の末に女を殺してしまった
菅原文太さんを退治するというだけの映画
おおよそ松竹のカラーに合った作品とは言えず、まぁ女優の松竹って言うくらい女優さんそれも大部屋女優さんを借り集めて
男優の芯になるのがトッポいキャラの高宮敬二さんだが
おおよそ彼のキャラではなく
そして”菅原文太没後10年“と特集を組む作品とは言えないような
当時いかに外様で俳優としては冷遇されていたかがわかる文太さんの出演映画でした
まぁ最初にも書いたように松竹のカラーでもなく、かと言って高宮敬二と菅原文太が出演してるものの新東宝でも作るのをためつようなプロットで
ヤサぐれグループって言うズベ公グループの立ち位置自体もしのぎにしても対立理由にしても全て中途半端でして
サイドストーリー的に入れられてる松岡きっこさんの聾唖っぷりが目立ってよかったって言うくらいの作品だった
TVOAに際してもヤサぐれシリーズが抜けてるってことは会社の方針ではシリーズ化を目論んでいたもののあまりの非道さにこの一本で打ち切りにしたんでしょうね
ある意味菅原文太のフィルモグラフィーを語るにしても黒歴史的な作品にはいるんでしょうね
1966年製作、日本映画、松竹作品
湯浅浪男監督作品
出演:高宮敬二、清水まゆみ、初名美香、市川瑛子、松岡きっこ、不動明子、滝まり子、光映子、豊原路子、稲垣猛、菅原文太