「伴奏者さんがちょっとね・・・・。」
実技試験の講評の中で、Y先生は非常に気になることをおっしゃいました。
「S先生は流石だね。 実に素晴らしい伴奏だった。
S先生はピアノ楽譜だけを見て弾いていらっしゃるんじゃないんだよ。
オーケストラのことまでしっかり勉強して、
全体を十分理解した上で伴奏されているんだよ。
コンチェルトだからね、それはとても大切なことなんだよ。」
S先生は、絶対的存在の伴奏専門の先生です。
この方にお願いする先生・学生はとても多く、
今回の試験でも、多くの学生の伴奏を務めていらっしゃいました。
チィコフスキーのコンチェルトでも、8人のうち数人の伴奏をされていました。
娘は驚き、娘からその話を聞いた私は呆然としました。
深い。深すぎる。
ピアノ一台でオーケストラの役割を果たす・・・
これまで何度も合わせ練習や、本番を聴いて来て、
素人の私でも、伴奏がどんなに難しく、どんなに大切な存在であるか、
それなりにわかっていて、伴奏者さんには常に尊敬の念を抱いていました。
K先生にも、Y先生にも、優秀な伴奏者さんとして認められていて、
実際、大学院を首席で卒業、さらに今年度からは、伴奏専門の教員(難関)
にまで採用されました。
それほどの実力を持つKさんであっても、
まだまだ勉強して行かなければいけないことがたくさんあるのですね。
お若いのですから、それは当たり前過ぎるほど当たり前のことでした。
これから経験を重ねて、いろんなことに気付き、さらに広く深く勉強をし、
もっともっと立派な伴奏者さんに成長していくのでしょう。
たこパ。
この写真の時は、ハンバーグとオムライスです。
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