札幌のクリスチャン鍼灸師

札幌市中央区山鼻地域、石山通沿い側で、脈診流による経絡治療専門の鍼灸院をしています。

東京でのセミナー(国際交流編)

2009-08-01 18:07:15 | 国際交流
 前回の続きです。
 二日目19時から「国際交流」と題して、海外支部員と鍼実技を通じての交流をしました。
私の班には、オーストラリアの男性が加わりました。
私としても普段から英語を話している訳でもないので、いきなり専門的な事を彼に伝えたり、または彼から話されても、最初はなかなかうまく行きませんでした。
日本人の海外支部員や、日本語を話す外国人の海外支部員が、各班を回って通訳していたりもしましたが、私としてはなるべく通訳に頼らないようにしたいと思いつつも、うまく行きませんでした。
普段使っていないだけに、東洋医学に関する英語の専門用語がなかなか思い出せないという事が、やはり大きかったようです。
また、国際基準では、つぼの名前を番号で表します。
例えば、腎経の「復溜(フクリュウ)」だと、腎経の七番目のつぼという事で「KI7」、つまり「kidney seven」というように、英語で表現します。
それが全く慣れていないだけに、けっこう戸惑いました。
それどころか、最初はつぼの事を言っている事すら気付きませんでした。
しかし、最後の方になってからは、それなりに分かってきたところもありました。
彼が肝経の「太衝(タイショウ)でいいのか?」という意味で、「Liver three?」と聞いた時、私もつい「Yeah, liver three is OK.」みたいな事を言ったかと思います。
そして、講師に「タイショウでいいですね?」と聞き返したりして、通訳もどきをしました。(笑)
また、私が全盲であるだけに、彼が今何をしようとしているのか見えていないと、何を言ったらいいのか分からなかったりするもので、他の人達に「彼が今何をしているのか説明してくれた方が、僕としても彼に伝え易いのでお願いします」と言う事もありました。
そんな事で思うようにうまく話せず、正直なところ少々悔しかったです。(笑)
その時間が終わった時に、少し彼と雑談をしました。
雑談ならそれなりに会話がスムーズに出来ました。
その中で気付いた事として、オーストラリア英語の特徴でした。
もちろんこれまでもオーストラリアの人達と話した事がありますが、地域によるのかどうか、やはり同じオーストラリア人でも発音が違ったりします。
彼が「日本に日曜日の夜来た」とか「金曜日の夜帰る」などと言った時、「night」を「ナイト」ではなく「ノイト」と発音していました。
始めにそれなりに日常的な会話を少ししていたならば、彼の発音の特徴がつかめて話し易かったのではと思いました。
それはそれとして、私が北海道から来た事、札幌に住んでいる事を言うと、彼は札幌の事を知ってました。
彼の友達がビール職人だとかで、その友達が札幌に以前住んでいたのか今も住んでいるのか、次のプログラムの関係で会場を移動しなければならず、話が中途半端になってしまいました。
残念・・・・・。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京でのセミナー(学術編)

2009-08-01 17:45:59 | 医療・健康
 東京から帰ってきてから、雑用やら何やらで、日が経ってしまいました。
それはそれとして、幾つかに分けて書いてみます。
 私が所属する東洋はり医学会主催「第十九回経絡大学技術講座」と題するセミナーが7月26日27日に、「東洋はり医学会創立五十周年記念大会」が28日に、東京都港区のホテルパシフィック東京を会場に行われました。
国内から300人以上、海外からも30人以上参加の、本会の大イベントです。
札幌支部からは18人中、11人の支部員が参加しました。
その中から印象的だったものを、専門的にならない程度に書いてみます。
まずは「学術編」です。
 一日目17時からの研究発表では、個人発表として、
1.「ウラナイテイの臨床応用」
食中毒・悪阻・乗り物酔いなどの特効穴である「ウラナイテイ」という足の裏のつぼの臨床応用を、北九州支部の澤田ハツエ氏が発表されてました。
2.「肺癌患者の健康管理」
放射線治療と化学療法を三ヶ月受けた後やく一年八ヶ月、現在も鍼灸治療継続中の症例を、岐阜支部の前田浩二氏が発表されてました。
3.「食欲調節」
「過剰な食欲を抑えたい」と言う、鬱病を発祥して一年余りの患者に対する要望に答えられるのは経絡治療の他に無いという事で治療に当たられたという症例を、東海支部の大林直弘氏が発表されてました。
4.「逆子に関する私的考察」
不妊治療をはじめとして、妊娠中の不具合などで来院される患者が多く見られるとの事。その中から逆子について、新潟支部の斉藤義昭氏が発表されてました。
5.「片手の無い患者の治療から学んだ事」
母斑症で片手を切除した患者。経絡治療では両手首の脈を診るのですが、片手の脈のみに拘るのではなく、東洋医学の診察法である四診法の基本的な事を意識したという治験を、札幌支部の黒沼一也、つまりこの私が発表しました。
 なお、海外支部員に向けてのセミナーは、27日から別に設けられていましたので、この研究発表の場には、日本語を話す海外支部員しかいなかったと思います。
にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
「お小遣い稼ぎならGetMoney!」


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする