札幌のクリスチャン鍼灸師

札幌市中央区山鼻地域、石山通沿い側で、脈診流による経絡治療専門の鍼灸院をしています。

敗戦記念日に思う

2009-08-15 09:05:51 | 時事ネタ・その他社会
これは思い付きで書いていますので、纏まりがなかったりしている事を、お許し下さい。
今日8月15日は、日本の64回目の「敗戦記念日ですね。
一般には「終戦記念日」と呼ばれていますが、私としては良い意味でも悪い意味でも「敗戦記念日」と言うようにしています。
日本の戦争問題について、「侵略戦争」だとか「侵略戦争ではない」などと、両者いろいろ議論があります。
どちらにもそれぞれ言い分がありますが、私としては、両方の側面があり、白黒付ける事は無理な話だと考えています。
誤解して欲しくないのですが、私はどのような理由があれ、戦争には絶対反対です。
一言では説明出来ませんが、正義の戦争など在るはずもありません。
「日本はアジアに対して良い事をした」とかという右寄りの人達に対しては、戦争で被害に合われた人達の痛みを理解していないように思えますし、彼らはそのような事には触れたがらないどころか、そのような事実を無かった事にしてしまうかのような発言も聞かれます。
確かに日本の残虐さに対して、誇張もあるかとは思います。
数年前札幌に住む中国人の人と話をした時に、「結局敗戦国は全て悪者にされてしまうんだよ・・・」などと、彼が言っていた事を思い出しますが、よくも彼は中国人として思い切った事を言ったものだと、私は感心しました。
歴史観は色々な側面があり、見る方向により違ってくると思います。
日・中・韓をはじめ、アジア各国の歴史学者による共同検証が不可欠だと思いますが、これが政治や外交が絡むと、なかなか理想どおりには行かないのでしょうね。
ここまで書いて、さらに私が感じる当時のアジアを含む世界情勢について書くと、人によっては私は右翼だと思われかねないので、思い付きで簡単に書く事は難しいです。
そう思われないためにももう一つ・・・・。
右翼的な人達、つまり日本の戦争責任を否定する人達は、当時の「治安維持法」に関して、これまで少しでも触れているようには、どうしても私は思えません。
むしろ、当時の「治安維持法」に関して話題にならないようにしているようにさえ思えます。
その点を突くのも興味深いところです。
と、思い付きで「敗戦記念日」に向けて、素人の勝手な考えを書いてみました。
念のためにもう一度かきますが、どんな理由があれ、戦争は絶対すべきではないし、正義の戦争などありえません。
基本的には多くの人がそう思っている事とは思いますが、それが分かっていても、マスコミの報道などに惑わされて、つい戦争を支持してしまうなんて事も、けして珍しい事でもないし、それは私自身も肝に銘じたいと思っています。
私は当初から反対してはいましたが、9.11以降のアフガン戦争・イラク戦争など、今も続いている事です。
近年の北朝鮮問題に関しても、一つ間違えれば、日本の軍備拡張を支持してしまいかねない事もあるかと思います。
実際「日本の核武装」という話も聞こえてきます。
冷静によく考えたいものです。

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迷惑な電話

2009-08-14 08:48:59 | 悪徳商法
「悪徳商法」のカテゴリーに入れてしまいましたが、実際は「悪徳商法」というほどの事ではなく、「非常識」の類です。
数日前の事、営業時間中に電話が着ました。
電話を取ると、
「私○○県の○○といいまして、・・・・・素焼きの壷で熟成させた焼酎いかがですか?」
との事でした
鍼灸院の営業中に酒売りの電話とは、ちょっとこの人非常識ではないでしょうか???
チラシを送ってくるとか、その程度なら理解出来ます。
あっ、ファックスは紙が無駄になるので、迷惑極まりないですが・・・・・。
さすがに私としても強い口調で、「今忙しいです」と言って、電話を切りました。
今は電話代が安くなったとはいえ、札幌から遠い南国から酒の宣伝電話とは、よっぽど鍼灸師は大酒飲みと思われているのでしょうか???(笑)
 さて、多くの人達は盆休みというところでしょうか?
当院では先月研究会出席のために臨時休院を取りましたので、特に盆休みなしでやっております。
16日日曜日は定休ですが、それ以外の日でしたら営業していますので、治療希望の方々やその他お問い合わせなどありましたら、お気軽にどうぞ。

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東洋はり医学会創立五十周年記念大会

2009-08-05 05:51:59 | 医療・健康
前回の続きです。
東京でのセミナー、つまり「第19会経絡大学技術講座」の次の日28日は、東洋はり医学会創立五十周年記念大会でした。
国内から300人以上、海外からも30人以上参加という事でした。
札幌支部からは18人中、11人の支部員が参加しました。
まず、9時30分~10時、「記念式典「、10時~11時30分、柳下会長による「記念講演」でした。
もちろん、英語による通訳付きです。
そして、11時45分~12時45分、海外支部員の発表です。
1. Karin Hilsdale Rodes氏(シアトル支部員)による治験発表「過食と不安感」。
15歳で麻薬中毒・アルコール中毒になった、現在19歳の女性に対する治療で、アメリカ社会の現実を見るようでして、今後日本にもこのような社会問題がないとも限らない、そう思わされました。
2. Monika Habicht氏(シドニー支部長)による治験発表「肩の痛み」。
63歳の女性に対する治療でしたが、症状からして「五十肩」のように感じました。
それをなぜ「五十肩」としなかったのかは分かりません。
ちなみに、英語で五十肩の事を「frozen shoulder」と言います。
「凍った肩」とでも訳しましょうか。
また、「肩関節周囲炎」は、「periarthritis scapulo-humerialis」です。
3. Stephen Birch(海外総支部長)による発表「東洋はりリサーチ」。
氏はアメリカ人で東洋はり医学会の海外支部員でもある日本人を妻に持ち、今はオランダに在住しています。
本会初の海外支部であるボストン支部設立に貢献しました。
東洋はり医学会の鍼灸術は弱刺激で、多くの場合接触鍼ですから、それを科学的に証明しようとしてもなかなか認められがたく、おおくの場合「プラシーボ効果」として扱われてしまうという事を、言っておられました。
残念な事です。
ちなみに、氏の日本語は完璧なようですが、今回は氏のおくさんが通訳されてました。
 13時~15時30分、記念祝賀会でした。
数人の来賓の方々も見えられてました。
2009.7.9に書いたように、↓
http://pub.ne.jp/shinqroom/?entry_id=2271634
↑7月5日にお会いした日本経絡治療学界↓
http://www.tjmed.com/
↑会長岡田明三先生も来られていまして、来賓席に伺いして挨拶してきましたが、私の事を覚えていて下さいました。
先生からの祝辞の中で、
「細かいところで違いはあるものの、東洋はり医学会と日本経絡治療学界は親戚のようなもので・・・・」
と言っておられたのが印象的でした。
また、
「このように外国からも来られている人がいるように、欧米に経絡治療を広めたのが東洋はり医学会の業績です・・・」
などとも言っておられました。
一つある来賓の方の祝辞の中で気になった事として、「按摩・鍼・灸は日本では伝統的に盲人が行ってきて・・・・・」などと何度も繰り返していた事でした。
東洋はり医学会は「按摩・マッサージ」の研究会ではないのですから、何度も「按摩・按摩」と言っておられるのには、正直抵抗を感じました。
 このように、「第19回経絡大学技術講座」、そして「東洋はり医学会創立五十周年記念大会」が三日間に渡って行われました。
初代会長故福島弘道先生がよく口にしておられた、「経絡治療を世界の果てまで広めよう」でしたか、このように海外からの参加者がおられるように、本会の業績を鍼灸業界に知らせる良い機会であった事だと、私個人としては思っています。
我々会員としましても、日々の臨床の上で、また、経絡治療の普及啓蒙に勤めなければならないと、改めて心に秘めた次第です。
また、私個人としても、自分としても物足りない内容とは思いつつも、一日目の研究発表の場でそれなりの話が出来た事は、良い経験でした。

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コメント (3)
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東京でのセミナー(国際交流編)

2009-08-01 18:07:15 | 国際交流
 前回の続きです。
 二日目19時から「国際交流」と題して、海外支部員と鍼実技を通じての交流をしました。
私の班には、オーストラリアの男性が加わりました。
私としても普段から英語を話している訳でもないので、いきなり専門的な事を彼に伝えたり、または彼から話されても、最初はなかなかうまく行きませんでした。
日本人の海外支部員や、日本語を話す外国人の海外支部員が、各班を回って通訳していたりもしましたが、私としてはなるべく通訳に頼らないようにしたいと思いつつも、うまく行きませんでした。
普段使っていないだけに、東洋医学に関する英語の専門用語がなかなか思い出せないという事が、やはり大きかったようです。
また、国際基準では、つぼの名前を番号で表します。
例えば、腎経の「復溜(フクリュウ)」だと、腎経の七番目のつぼという事で「KI7」、つまり「kidney seven」というように、英語で表現します。
それが全く慣れていないだけに、けっこう戸惑いました。
それどころか、最初はつぼの事を言っている事すら気付きませんでした。
しかし、最後の方になってからは、それなりに分かってきたところもありました。
彼が肝経の「太衝(タイショウ)でいいのか?」という意味で、「Liver three?」と聞いた時、私もつい「Yeah, liver three is OK.」みたいな事を言ったかと思います。
そして、講師に「タイショウでいいですね?」と聞き返したりして、通訳もどきをしました。(笑)
また、私が全盲であるだけに、彼が今何をしようとしているのか見えていないと、何を言ったらいいのか分からなかったりするもので、他の人達に「彼が今何をしているのか説明してくれた方が、僕としても彼に伝え易いのでお願いします」と言う事もありました。
そんな事で思うようにうまく話せず、正直なところ少々悔しかったです。(笑)
その時間が終わった時に、少し彼と雑談をしました。
雑談ならそれなりに会話がスムーズに出来ました。
その中で気付いた事として、オーストラリア英語の特徴でした。
もちろんこれまでもオーストラリアの人達と話した事がありますが、地域によるのかどうか、やはり同じオーストラリア人でも発音が違ったりします。
彼が「日本に日曜日の夜来た」とか「金曜日の夜帰る」などと言った時、「night」を「ナイト」ではなく「ノイト」と発音していました。
始めにそれなりに日常的な会話を少ししていたならば、彼の発音の特徴がつかめて話し易かったのではと思いました。
それはそれとして、私が北海道から来た事、札幌に住んでいる事を言うと、彼は札幌の事を知ってました。
彼の友達がビール職人だとかで、その友達が札幌に以前住んでいたのか今も住んでいるのか、次のプログラムの関係で会場を移動しなければならず、話が中途半端になってしまいました。
残念・・・・・。

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東京でのセミナー(学術編)

2009-08-01 17:45:59 | 医療・健康
 東京から帰ってきてから、雑用やら何やらで、日が経ってしまいました。
それはそれとして、幾つかに分けて書いてみます。
 私が所属する東洋はり医学会主催「第十九回経絡大学技術講座」と題するセミナーが7月26日27日に、「東洋はり医学会創立五十周年記念大会」が28日に、東京都港区のホテルパシフィック東京を会場に行われました。
国内から300人以上、海外からも30人以上参加の、本会の大イベントです。
札幌支部からは18人中、11人の支部員が参加しました。
その中から印象的だったものを、専門的にならない程度に書いてみます。
まずは「学術編」です。
 一日目17時からの研究発表では、個人発表として、
1.「ウラナイテイの臨床応用」
食中毒・悪阻・乗り物酔いなどの特効穴である「ウラナイテイ」という足の裏のつぼの臨床応用を、北九州支部の澤田ハツエ氏が発表されてました。
2.「肺癌患者の健康管理」
放射線治療と化学療法を三ヶ月受けた後やく一年八ヶ月、現在も鍼灸治療継続中の症例を、岐阜支部の前田浩二氏が発表されてました。
3.「食欲調節」
「過剰な食欲を抑えたい」と言う、鬱病を発祥して一年余りの患者に対する要望に答えられるのは経絡治療の他に無いという事で治療に当たられたという症例を、東海支部の大林直弘氏が発表されてました。
4.「逆子に関する私的考察」
不妊治療をはじめとして、妊娠中の不具合などで来院される患者が多く見られるとの事。その中から逆子について、新潟支部の斉藤義昭氏が発表されてました。
5.「片手の無い患者の治療から学んだ事」
母斑症で片手を切除した患者。経絡治療では両手首の脈を診るのですが、片手の脈のみに拘るのではなく、東洋医学の診察法である四診法の基本的な事を意識したという治験を、札幌支部の黒沼一也、つまりこの私が発表しました。
 なお、海外支部員に向けてのセミナーは、27日から別に設けられていましたので、この研究発表の場には、日本語を話す海外支部員しかいなかったと思います。
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