獅子風蓮のつぶやきブログ

日記風に、日々感じたこと、思ったことを不定期につぶやいていきます。

友岡雅弥氏講演:常勝大阪(9)

2023-10-07 01:11:55 | 友岡雅弥

これまで、karagura56さんのブログ「浅きを去って深きにつく」から、友岡さんの言葉を拾ってきました。
同じブログには、友岡さんのセミナーや講演の記録も残っています。

「浅きを去って深きにつく」karagura56さんのブログ
友岡雅弥氏講演1  常勝大阪(December 3, 2007)

読みやすいように、まとめられるものは整理して再構成しました。
明らかな誤字脱字は訂正しました。

友岡さんがまだ創価学会に幻想を抱いていたころの講演ですから、多少割り引いて読む方がいいかもしれません。

 


■友岡 雅弥氏(東洋哲学研究所・研究員)の講演内容(要約)
■日付/H6.6.12
■会合名/不明


しかしその前。

戦国時代には無かったんですけど、鎌倉時代にも戒名ていうのがあったんです。

 

名前は同じやけど全く違うものがあったんです。

今の戒名は死んでから付けるけど、本来の戒名は「受戒名(入信の時に付ける名前)」だったんです。

だからちゃんとした坊さんであれば、入信の時か不退転の決意に立ったときに自分の信徒に名前を付けた。

これを「受戒名」「戒名」または「法名」と呼んでいました。

 

で実は日蓮大聖人がその「戒名」をつける人としてはNo.1やったんです。

生きてる人にですよ、もちろん。

なんで人に名前あんのにわざわざまた付けるんや?

 

実はその当時、日本の人口の約半分には名前が無かったんです。

鎌倉時代には。女性には名前が無かったんですわ。

例えば一つ前の平安時代、「源氏物語」や「枕草子」書いたあんな大文学者でさえ名前が無いんですわ。

本人名前が無いんです。

しゃあないから、お父さんの役職の名前で「紫式部太夫」「清少納言」を使ったんです。

あったのは北条政子ぐらいのトップです。

 

男性も、その身分に応じてはっきり名前が違う。

武士・貴族以外は苗字が無い。

下の名前にしても属している階級によって付けていい名前と付けたらあかん名前がはっきりしている。

 

ある意味でいうたら今は名前が両親の愛情を表します。

普通は名前が愛情を表して、戒名がむしろ差別。

 

昔は名前が差別特に女性には名前が無かった。

だから当時の鎌倉時代の戸籍を見たら面白いですよ。

「何とか次郎」て人がおって、奥さんおったら、「女」て書いてある。子供が三人おるんですよ。

「何とか三郎」男の子には名前がある。あと2人には「女」「女」なんです。

んで横に「牛一頭」「馬二頭」て書いてある。

人間として扱ってもらってないんですよ、女性は。

 

大聖人は『男女は嫌うべからず』。こういう時にはっきり宣言したんですから。

こういうふうな、差別の中の人に、最高の名前をやったのが本来の仏教の戒名なんです。
 


夫に先立たれて極貧の中、子供を育ててる女の人がいた。

まだ幼いその女の子2人を手を引いて、着の身着のままで3週間歩いて野宿して、鎌倉から佐渡まで来た。

その当時、狼も山賊も出る、お金は全然無し、ぼろぼろ、雨にも打たれたでしょね、

『絶対大聖人のもとに行くんや』ってやって来た、その一人の無名の...ほんまに名前が無いんですよ、その女の人に日蓮の「日」、妙法蓮華経の「妙」をとって、「日妙聖人」という名前をあげたんですね。

無名の人に最高の名前をあげた。

しかも大聖人は流罪で来てたのでお金が無いのに、大切にしていた本を売って、そのお金で帰りの旅費のお金を工面してあげた。

お金をあげて、無名の人に最高の名前をやった。

これが大聖人の戒名です。

 

他にも「妙法比丘」とか「妙日尼」とか「比丘」とか「尼」と付けても別に坊さん違うんです、普通の女の人です。

その人に『あなたは出家と同じくらい立派ですよ』と、ぼんぼん付けるんですよ。

 

ある貧しい家に生まれた名前の無い女の子に「乙御前(りっぱな御前という意味)」と、こういう名前をつけた。

こういう御前とか上人とかは、鎌倉幕府や天皇が貴族や坊さんの偉い人に付ける役職の名前だった。

 

それを貧しき名前もない人にぶわーとやるわけですよ。これで鎌倉幕府からまた睨まれてしまった。

『あの日蓮は我々が立派な人にやってる名前をあんな下々の者にやっている。』と。

今の日本では戒名は死んでから坊さんにお金をやって、差別の名前をつけてもらって、ありがたがてるんですね。

『葬式で戒名を付けて引導を渡せば成仏する。』てね。

 

ほなアメリカ人にも戒名付けるんかって言うねん。

一年後、『一周忌で塔婆を立てましょう。そしたら塔婆の功徳で故人が成仏されますよ』。

三周忌には『三周忌には塔婆を立てなさい。塔婆の功徳で故人が成仏』。

今度は十回忌、『十回忌か。塔婆を立てなさい。』。十三回忌にも三十三回忌にも。

何度も成仏させるな。(笑)

一周忌の時に気が付いてなあかんかったんですね。

あんた葬式の時に『戒名で成仏する。』言うてたやないかー。

三十三回忌?三十三年間何やってたんやあんたわ。日本の僧侶は商売上手。人を救うのは下手。

 

今の日本の仏教はどれほど生きている人を馬鹿にしてるか。

『葬式には僧侶が必要です』。違う、『僧侶の生活には、葬式が必要です』。

 


解説

「日妙聖人」……これが大聖人の戒名です。

ある貧しい家に生まれた名前の無い女の子に「乙御前(りっぱな御前という意味)」と、こういう名前をつけた。

いい話ですね。

 

 

獅子風蓮