これまで、karagura56さんのブログ「浅きを去って深きにつく」から、友岡さんの言葉を拾ってきました。
同じブログには、友岡さんのセミナーや講演の記録も残っています。
「浅きを去って深きにつく」karagura56さんのブログ
友岡雅弥氏講演1 常勝大阪(December 3, 2007)
読みやすいように、まとめられるものは整理して再構成しました。
明らかな誤字脱字は訂正しました。
友岡さんがまだ創価学会に幻想を抱いていたころの講演ですから、多少割り引いて読む方がいいかもしれません。
■友岡 雅弥氏(東洋哲学研究所・研究員)の講演内容(要約)
■日付/H6.6.12
■会合名/不明
■ 「野田まさあき」という日本で最高の精神分析学者がいてて、最近「宗教病理学」という本を出版したんです。
20数年間、日本の宗教をやっておかしくなった人をずーと観てきたんです。
前書きには、『日本の宗教は皆おかしい。』とある。
何故か?
『どの宗教も、悩みがあるとそれは霊のたたりと言う』と言うんです。
宗教によって、それは背後霊とか水子とか先祖の霊の祟りて言うのはあるけど、とにかく共通するのは霊の祟り。
『ご先祖様の霊が、なんとかで悩んでいるから、おまえは肩が重い』とかね。
この霊の祟りという宗教に一年以上入っているとどうしようもない。
それはどういうことかっと言うと、例えば人間関係に悩んで、職場点々としてる人がいてて、おがみやさんの所へ行く。
『あなたの京都にある先祖の墓が斜めになってて、先祖が怒っている』。
先祖が怒こるかい。大切な、大切な自分の子供でしょ!
ちょっと自分の墓がいがんだぐらいで怒れへんでしょ。おかしい話ですわ。
そういうふうに全部先祖とか霊魂のせいと言う。
聞いている方も『おおー』と納得するんですね。
ほんで、それは実は人間関係がうまいこといけへんていうのは、ぶっきらぼうに物言ってしまうとか、自分の事しか考えへんとかね、この人の心の中に原因があるわけですね。
それを外に原因があると言われるとね、確かにその瞬間は治ったような気になるわけです。
これ「インプリンティング(思い込み)」て言うんです。
その瞬間はうまいこといくような気になっている。病気も治ることもあるんですよ。
しかし根本の原因は直ってないわけでしょ。
例えば人に対してぶっきらぼうやとかね。だからまた同じ事を起こすわけです。そしたらまた祈祷師の所に行かなあかん。
しかも再発のたびに重くなっちゃうんですよ。
やればやる程自分の悩みを解決する能力を無くしていく。
そこへいくと学会は違うて、その本には、はっきり書いてある。
学会は「ロゴスの宗教」。
言葉ではっきり説明する。
『君が会社でうまい事いけへんのは、何年間も付き合ってるけど、そういうときに君は言葉が乱暴や。これを次の会社で・・』、
原因をその人の中にちゃんと見つけてあげる。
こう日本で最高の精神分析学者は学会だけ違うて書いている。
【解説】
野田まさあきの『宗教病理学』という本は、アマゾンで検索しても見当たりませんでした。
野田正彰の『泡だつ妄想共同体』(1993/5)ならありますね。
図書館で借りて、読んでみたいと思います。
獅子風蓮