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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

梅雨の合間に、春季都大会決勝戦 -日大三高野球部2021-

2021年06月22日 | 高校野球
東京では3度目となる、緊急事態宣言発令により延期となった、高校野球春季都大会決勝戦。
決勝に進出した日大三と関東一は、東京代表として、今年は山梨県で開催される、春季関東大会に出場。
くじ引きで東京1位代表となった、三高の初戦の相手は、神奈川2位の桐光学園。
球場は富士北麓公園野球場。背景に富士山を拝める、日本一風光明媚と噂される球場である。

(C)Sports Camp Guide Yamanashi JAPAN

当然、生観戦の予定を立て、朝早く起きて、電車やタクシーで球場に駆けつける予定だったのだが、
直前になって無観客開催になってしまった。試合後に立ち寄る、吉田うどんのお店まで調べていたのに…。
なお、5月15日に行われた、試合結果は以下のとおり。
春季関東大会 2回戦 富士北麓公園野球場 
対桐光学園(神奈川)
桐光000503500→13
三高001222011→9


神奈川の強豪相手に、15安打で9得点。都大会では出なかったホームランも、林と齋藤が1本ずつ打ったらしい。
貧打呼ばわりされていた、攻撃陣の躍進は喜ばしいが、13点も取られちゃ勝てねえよな。
エース宇山ら投手陣の乱調だけでなく、手痛いエラーもあった様子。

初戦敗退は不本意だが、関東大会は5日間で4~5戦やらされるハードな日程なので、
選手にケガや疲労がないまま、東京に帰ってこられるのはよかった…
と安心した直後、三高野球部からコロナ陽性者が出たことが発覚。
ただし、陽性者はひとりだけで、周囲は全員陰性。当事者も軽症だったのは不幸中の幸い。
5月20日から6月4日(3日説もあり)まで約2週間、対外試合だけでなく練習自体も中止となり、
28日に神宮球場で予定されていた都大会決勝も、6月21日・府中球場に再延期となった。
相手に申しわけないので、もう三高の棄権=関東一の優勝でいいよ、と個人的には思ったが、
あくまで東京都高野連は決勝戦の実施、しかも有観客での開催に執着。
球児ファーストなのか、入場料金で儲けたいのかは微妙であるが。

初戦敗退の三高に対し、関東一は関東大会で準優勝とのこと。スゴいね。
そもそも、昨秋だか今春に行なった練習試合では、完封負けしたと聞いた。
公式戦でリベンジしたいところだったが、思いっきり返り討ちに遭ってしまった。まずは結果から。
春季東京都大会 決勝 府中市民球場
日大三0-5関東一



Rが0でHは2。要するに2安打完封負けである。昨秋の都大会決勝、対東海大菅生戦でも2安打1得点だったのに。
夏大会の開幕を控えた段階での惨敗に、観戦していた私もかなりのショックを受けた。
ここで順序が逆であるが、この日のスタメンを掲載。


2ヶ月前は3番を打っていた2年生の富塚に代わり、3年生の土屋がレフトで5番。
そして、背番号7の主将山岡はファーストで、背番号3の林がベンチスタート。
ただし山岡はこの日も、4番打者なのに7回表に代打を出された。いまだにスタメンが確定していないのか。
両チームともエースが先発。どちらも四球はなし。死球は宇山が2個ぶつけてしまった。
関東一の市川は、府中球場のスピード表示によると、私の見落としがない限り(以下同)、
この日の最高球速は140kmで、常時134~6km。球速以上にスピードが出ているように見えた。
140kmは3度記録したが、そのうち1球が9回二死。最後まで球威が衰えず…というか、気分よく投げさせてしまった。
一方、日大三の宇山はMAX133km(4回の1球のみ)で、常時124~6km。残念ながら、速度と同等の球威であった。
変化球でも空振りを奪えず、直球もイマイチでは、関東一には通用しない。
6回被安打9の5失点で、奪三振はわずか2個。失策も2度あったが、初回以外は毎回走者を出す苦しいピッチング。
下位打線の8番打者と9番打者に、それぞれ2打点ずつ記録されたのも痛かった。
結局登板しなかったが、私の目の前で投球練習をしていた、背番号10の岡村の方が、いい球を投げていた気がする。

打線も相変わらずフライが多く工夫なし。星が第3打席で10球粘ったが、他の打者は淡泊だった。
ベンチの指示だろうが、ほとんどの選手がミート主体の途中で止めるスイングだったのも不満。
どうせフライアウトや三振で凡退するのなら、強打の三高らしく豪快に振り切ってほしいね。
とにかく、走攻守すべての面で完敗だったのは間違いない。心配なのが、心技体のダメージだ。

大人でさえ、コロナ禍による日々の抑制や政府の対応に、不満や苛立ちを隠せないのに、
人生経験の浅い球児たちが、昨年から何度も大会の中止や活動自粛に見舞われ、
今年も2週間とはいえ、自分たちだけ再び練習中止。そりゃあ、花の精鋭・三高健児とはいえ、
「やってらんねえや!」とやけっぱちな気分になるだろうよ。
また、アスリートが2週間の休みを取り戻すには、諸説あるけど、3倍の6週間を要するとか。
もちろん、部員たちは各自で、素振りや筋トレはやっているだろうから、「完全な休み」ではないが、
内野の連係プレイなどの練習は不足のはずだし、技術面、体力面は本来の調子ではなかったはず。
と、フォローもしてみたが、昨日の決勝戦は、繰り返しになるが完敗だった。

※試合後の両チーム整列

さっきの「やってらんねえや!」は当然私の推測だが、昨日の結果を受け、
「ちくしょう、もうやるしかねえぞ!」と切り替え、一致団結して西東京大会に臨んでくれるのを願うばかりだ。

なお、その西東京大会であるが、クジ引きが19日に行われ、本日22日、使用球場と試合開始時間が決定。
第一シードの日大三は3回戦から登場。準々決勝までの4試合はすべて八王子球場で、
準決勝と決勝は、今年は神宮球場ではなく、東京ドームで行われる。
昨秋と今春の都大会は、日大三、東海大菅生、関東一、二松学舎と、ベスト4の顔ぶれは一緒だった。
この4校が、夏の東西都大会の軸となるのは間違いないが、この中でやや見劣るのは…三高だろう。
二松学舎には2連勝したが、失礼だけどあれは、向こうの采配ミスで、実力は二松学舎の方が上だと思う。
どちらの大会も準優勝とはいえ、秋大会では都立小山台に1-0、都立小岩にも5-0と、都立校に苦戦。
春の日大鶴ヶ丘戦でも、スコアこそ4-2だが、フライアウト20個という珍記録を作った。
21世紀以降、夏大会は格下に不覚を取らない(秋大会はしょっちゅう)三高だが、今年はどうかね。
ただ、ベスト8で当たりそうな第4シードの創価までは、特に手強い相手は見当たらず。クジ運はよかった模様。
初戦は7月15日10時から、相手は大東学園と明学東村山の勝者。
ここで、たぶんどの媒体でも発表されていない、明学東村山野球部の情報を。
昨年の11月、昭島球場にて、明学東村山は安田学園と練習試合を行い、9回表まで0-0の好試合!


昭島の『大山家』で食事したあと、徒歩で立川へ帰る途中、たまたま両校が試合しているのに気づいたのだ。
わかりづらいが、先攻が安田学園、高校が明学東村山。時刻は20時頃で、気温は低かった。
明学はともかく、夜遅い時間に昭島から学校のある両国方面、東京の西から東に帰る安田側は大変だね。
ほんの10秒ほど、球場外から眺めた程度なので、試合内容は不明であるが、東東京ではそこそこ強豪の安田学園と、
0-0の接戦を演じた明学東村山って、意外と侮れない相手なのでは?
9-9とかの乱打戦でなく、ロースコアの試合というのも、守備陣や投手陣の安定を示しており不気味だ。
なお、くどいけど試合を観たのはほんの数秒で、距離もあるので選手たちの顔も判別できなかったし、
「明学東村山-安田学園OB・定例交流戦」のような、おっさん同士の草野球だったらゴメン。
いずれにしても、我が母校野球部には、油断せず一戦一戦、確実に勝ち抜いてもらいたい。

昨日の試合後は、球場近くのなつかし系ラーメンチェーン『どさん娘』府中寿町店に初入店。
ちょうどアルコール提供が解禁となったので、軽くヤケ酒をあおったのち(苦笑)、シメのお食事を。
注文したのは、ラーメンにミニカレーとサラダとお新香がつく「ヤングマンセット」850円。


飲んだあとなので、正直お腹がキツかったが、西城秀樹さんのファンゆえ、つい頼んでしまった(?)。
こちらのお店については、後日改めて紹介する。 ※しました→こちらをクリック

ヤングマンといえば、全国の高校球児たち。夏の栄光を目指し、さあ立ち上がれ!
どの都道府県の大会も無事に行われることと、すべての球児たちの奮闘を願い、今回の結びとしよう。
なお、毎年書いているように、日大三と対戦するチームは、あんまり奮闘しなくていいからな(笑)。
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なぜか勝ち残った春季都大会 -日大三高野球部2021-

2021年04月29日 | 高校野球
夏大会のシード権をかけ、東西のチームが激突する、高校野球春季東京都大会
参加するのは、秋大会のブロック予選を勝ち抜いた64校。勝ち抜けなかった残りの約200校は、
例年ならば、3月中に一次予選を戦い、4月開幕の本大会を目指すのだが、今年はコロナのせいで一次予選が中止に。
秋大会で早々と敗退したチームは、春大会には出る機会すら与えられなかったのだが、
数年前までは、一次予選という名の敗者復活戦はなかったし、そもそも、昨年は春大会自体がなかったわけで。

我が母校・日大三は、今大会はすべて八王子球場での試合となり、初戦は4月3日。


球場がある冨士森公園では、まだ残っていた桜など、色とりどりの花が迎え入れてくれた。




この時勢ゆえ、部外者の私は練習試合の観戦も遠慮したため、母校野球部を観るのは昨秋以来。
常連観戦者たちと挨拶を交わし、試合前の守備練習を目にすると、「球春到来!」と気分が高まってくる。


グラウンドの選手に、激励の声をかけたいところだが、今大会も観戦中の大声や飲酒は禁止。
競輪ファンでもあり、ヤジと酒が大好物の私にとっては、つらいルールである。
初戦の相手は都立松原高校。緊急事態宣言により、公立校は部活動を禁止された影響か、守備練習不足の様相。
この試合、記録上では三高は15本安打、うち9本が長打になっているが、そのほとんどは平凡なフライ。
フライ打ち上げる→相手捕れず→グラブに触れていなのでヒット扱い→打者、その間に2塁or3塁に到達、
というプレイが何度もあり、ニセの安打と長打を重ねた結果、3回裏には13点も入ってしまった。
そんなピンチ(注:相手の)を救ったのが、キャプテンの山岡。
他の打者が出塁しまくる中、キッチリと相手内野の正面にゴロを放ち、併殺打に倒れるなど、
着実にアウトカウントを稼ぎ、試合を進行させる、接待ゴルフならぬ接待打撃を披露(苦笑)。
なお、5回表に1点を失ったが、これは接待投球ではなく実力である。しょうがねえなあ。
春季東京都大会 1回戦
日大三20-1都松原 ※5回コールド


昨秋大会、屈辱のスタメン落ちを経験した山岡だが、四番スタメンで復帰した春大会初戦も、結果を出せず途中交代。
まあこの試合に限っては、打線は全員、イマイチだったけどね。

2回戦は初戦から3日後。公園内の桜はだいぶ散ってしまっていた。




相手は、現東東京の堀越。かつて西東京だった時代は、何度か煮え湯を飲まされた相手だ。
最近はやや低迷しているが、今年のチームはなかなかやる、と聞いていたが、
エラーが5個も飛び出し、それがことごとく三高の得点に繋がってしまった。
堀越の四番打者は、身体がデカくて(体重100キロ超)、迫力あったんだけどね。
春季東京都大会 2回戦
日大三10-0堀越 ※6回コールド

※堀越のE(エラー)表記は4になっているが、最後のエラーが加わっておらず、5が正しい

この日の山岡は、2安打を記録したが、どちらも詰まった当たりのポテンヒット。
三高の四番ということで、外野が後方に下がっていたのも幸いしたが、3打席目には相手も気づき、外野が前進(笑)。
その打席は内野ゴロに倒れ、次の打席では、初戦同様に代打が出されてしまった。

3回戦からはベスト16で、この16校が夏の東西大会でシード=3回戦スタートになる。
相手は兄弟校の日大鶴ヶ丘。3年前の夏大会決勝でも接戦だったように、楽に勝った記憶がない。
この日も案の定、エース温存で登板させた(?)、背番号11の控え投手に、打線が翻弄され大苦戦。
8回裏までの24アウトのうち、20個がフライという奇跡を起こした! 奇跡というか失態か。
初戦ではフライも安打になったが、日鶴はそんなに甘くない。特に、6回以降の9者連続フライアウトには失望した。
ただ、「8回裏までの24アウト」ということは、9回裏は攻撃していない→つまり、勝ったのは三高である。
春季東京都大会 3回戦
日大三4-2日大鶴ヶ丘


あまりのフライの多さに腹を立てた私は、試合後に『ココイチ』で、揚げ物3種を追加した、
「フライ・バカ盛りカレー」を食べてしまった…というのは、この日記の冒頭で記述済み。


なお、山岡はこの試合ベンチスタートも、代わりに4番を務めた林に代わり、5回から出場。
安打はなかったが、最初の打席で貴重な犠牲フライを放ち、久しぶりの打点を記録した。

ここまで、ピッチャーに触れてなかったが、1回戦は背番号20栃原→11福地のリレー、
2回戦と3回戦は、今大会から1番を背負った、左腕エース宇山の完投。
迎えた4回戦は、背番号10ながら球速は宇山を上回る、サウスポー岡村が先発。
相手の明大中野八王子に、初回いきなり四球を連発も、幸運な走塁ミスがあり無失点。
その裏、三高もチャンスをつかむが、相手のミスを繰り返すかのような走塁ミスで無得点。
3回表、ライトが落球、バントで2塁に送られたところで、岡村から宇山に交代。被安打0での降板は気の毒。
その後は、センターも落球2個(記録はヒット)、まともなヒットも打たれ、いきなり3失点。
この日は妙な風が吹いたのか、両チームとも外野守備のミスがいくつか見られた。
試合は3回裏に三高がすぐ追いつき、中盤に突き放す。宇山も毎回走者を出したが、なんとか逃げ切った。
春季東京都大会 準々決勝
日大三6-3明大中野八王子


山岡は最後まで交代することなく、4打席のうち四球と2塁打がひとつずつ。
キャプテンが途中で引っ込むと、士気に影響しそうだからねえ。

迎えた準決勝は、東海大菅生-関東一に、日大三-二松学舎と、秋季大会とまったく同じ組み合わせに。
日大三は第二試合なので、この日はメシを喰ってから球場入りすることに。
食べたのは、何度か拙ブログで紹介した、八王子『壱発ラーメン』の「チャーとろラーメン」1000円。


たっぷりの刻みとろろと柔らかいチャーシューが入る、栄養満点のラーメンだ。
これを食べ終えた数時間後、我が母校も「とろろ」のように、粘り強く戦ってくれたのである。

試合前の守備練習では、いつもの三木部長が不在で、珍しく小倉監督がノックバットを握った。


私自身は初めて見た、小倉監督の試合前ノック。さすがに手慣れたもので、捕球できなかった選手には、
「どうしたぁ!」「ヘタクソコラぁ!」といった、愛のある叱咤を飛ばす。
ネット裏の観客は笑っていたが、こんな声にもいちいち「パワハラだ」と騒ぐバカもいるらしい。イヤな時代だねえ。
ちなみに、監督のノックが効いたのか、この日の三高守備陣はエラーがなかった。

試合は三高が宇山、二松学舎が秋山と、両校ともエースが先発。後述する、翌日の決勝延期も影響したか。
秋大会では7回まで無安打に抑えられたが、この日の三高打線は、序盤からヒットを重ねる。
4回には山岡のヒットを足掛かりに2点を先制。7回には彼のタイムリーも飛び出した。
山岡のタイムリーヒットは、いつ以来か思い出せないが(昨年秋のブロック予選?)、貴重な追加点となった。
三高のエース宇山も奮闘し、4回までノーヒットに抑える、前回の対戦とは真逆の展開。
5回一死の状況で三高側がタイム。どうやらセンターの星が、太陽光を気にしたらしく、サングラスを要求。
プレイ再開直後、センターへ平凡なフライが飛び、サングラスを装着した星が、絵に描いたような落球(笑)。
星は、素晴らしいファインプレイや好走塁をたびたび見せるし、打者としても優秀なのだが、
準々決勝の走塁死や落球2連発など、たまにマヌケなミスもやらかす。憎めないヤツだぜ
この回は無失点で切り抜け、3点リードで8回裏へ。7番からの下位打線だったが、いきなり三塁打、四球、四球。
その後2点を返され、なおも一死満塁のピンチで、セカンド真正面へのゴロ。
併殺でチェンジかと思いきや、セカンドの前でイレギュラーし、外野へ抜けていく。
二者が生還し、ワケがわからんうちに逆転。そういえば前回の対戦は、三高が8回裏に逆転したんだっけ。
それでも9回表、まずは先頭打者がヒットで出塁。バントで送ると、続く山岡が2本目のタイムリー。
この日の山岡は、4打数3安打2打点(四球1)の活躍。それでこそ三高のキャプテンだ。
その後二死となり、迎えたのが、私がひいきにしている六番鎌田。
今大会、何度も好守を披露しているが、打撃の方は正直イマイチ…だったのだが、この場面でレフト線への二塁打!
一塁から山岡が一気に生還し、三高逆転。さすがは鎌田。信じていたぞ(←本当か?)。
裏の守りは宇山が踏ん張り、二松学舎を返り討ち。秋大会に続き、決勝進出を決めた。
春季東京都大会 準決勝
日大三5-4二松学舎


試合後の整列


場内校歌演奏(斉唱は相変わらず禁止)


大会序盤の試合ぶりでは、まさか決勝進出できるなんて、思ってもいなかった。
ここまでホームラン0というのは珍しいが、全員で繋ぐ野球に徹すればいい。
とりあえず、フライを打ち上げず、ゴロを転がす練習をしてくれ。

第一試合で菅生を破った関東一との決勝戦は、準決勝の翌日に行なわれる予定だったが、
その日は4月25日、つまり東京では緊急事態宣言が発令されるため、しばらく延期となった。
決勝戦は、宣言が解除される、5月下旬から6月くらいに実施する予定らしい。
東京都高野連は、わざわざ延期してまで有観客開催にした理由を、
「球児たちの成長を、親御さんや大勢のお客さんに観てほしいから」と語ったそうだが、
本音は「親御さんや大勢の客からの入場料がほしいから」だろう。今大会から千円に値上げしやがって…。
高野連の強欲ぶりにあきれつつ、決勝戦も必ず応援に行く。ガンバレ三高!
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3年前の日大三-金足農を、再度振り返ってみる

2021年03月23日 | 高校野球
2年ぶりに開催されている、選抜高校野球大会。
前回の高校野球ブログでの予想が的中し、我が母校・日大三は無念の落選で出場ならず。
1月下旬の代表校発表会議(←名称テキトー)は、今年もネット中継されており、わずかな望みを託し視聴していたのだが、
関東地区担当・選考係長(←この肩書きもテキトー)の寸評が、三高批判ばかりでムカついた。
曰く、「準決勝は7回まで無安打」「決勝も8番打者の2安打のみ」「非力でバカばっかりの打線」などと言いたい放題。
3つ目のは創作だが、選出した東海大相模をたいしてホメずに、三高の欠点をダラダラ述べる、ってのはおかしいだろ。
むしろ、準決勝は7回までノーヒットでも勝ったんだし、決勝もヒット2本で1点取ったんだぞ。
試合巧者ぶりを評価し、選んでくれてもいいではないか(苦笑)。
なお、関東と同様、最後の1枠が注目された近畿地区は、奈良の天理が選ばれた。
準々決勝がコールド負けゆえ、選出への疑問や批判も多かったようだが、忘れてはいけないのが、
天理も東海大相模も、中止になった昨春の選抜大会にも出場予定だったこと。
昨年はコロナ、今年は微妙なジャッジで出場できないのは、さすがに気の毒だ。
私も、上記2校が選ばれてよかったと思っている。昨年の分まで、力いっぱい戦ってほしい(両校とも初戦は突破)。

甲子園出場を果たせなかった三高に対し、「低迷期に入った」などの厳しい意見がネットで見られる。
低迷期って…3年前の夏に全国ベスト4になったのを、もう忘れたのかよ。
敗れた準決勝だって、ドラフト1位指名された、好投手を擁する金足農相手に1-2の惜敗だし。
その試合については、拙ブログでも2年前、-今年の夏が来る前に 昨年の日大三-金足農を-で、簡単に振り返った。
負けた試合の映像は見ない主義なので、現地観戦した記憶だけで書いたのだが、
つい最近、日大三-金足農戦の動画を改めて視聴してみたところ、ブログの記述に誤りがあったことに気づいた。
5回裏の吉田投手のバント処理、あれは完全に絶対に間違いなく100%セーフである
上記のとおり、同じ意味の言葉を繰り返す、バカ丸出しの重複表現で強調してみたフォースプレイでのアウトだが、
映像で確認したら、「完全に」ではなく、「セーフじゃないかなあ…」くらいにトーンダウン。
三高ベンチがある、3塁側観客席に陣取ったのに、周囲のヤツラは相手の金足を応援していたため、
二塁塁審などの審判も含め、球場の大部分が敵に見えてしまったのかな。

もうひとつ、記述ミスがあったのだが、その前に1冊の本を紹介。
ノンフィクションライターの中村計さんによる、「金足農業、燃ゆ」(文藝春秋発行)だ。
  ※アマゾンからパクった画像

高校野球をテーマにした著書を、多数発表しておられる中村さんだが、どの作品も綿密な取材がベースにあるのが特徴。
取材対象チームの生徒や監督・コーチだけでなく、OBや他校のライバルなど、あらゆる関係者の声を拾い上げる。
登場人物たちへの敬意も感じられるし、高校野球関連のライターの中では、一番信用できる方だと思っている。
代表作は「甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実」。私のおススメは「勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇」。
少年少女向けだが、山﨑福也投手(現オリックス・バファローズ)について記した「世の中への扉 甲子園がくれた命」も、
日大三高野球部のファンなら要チェックだろう。ちなみに私は、大嫌いな早実関連以外の著書は、だいたい読んだ。

さっき挙げた「金足農業、燃ゆ」も当然、金足農野球部関係者に、徹底取材した様子がうかがえる。
彼らの快進撃に対し、【東北の公立農業高校に通う、純朴でマジメな地元出身球児たちの奮闘】という、
世間が抱いた印象を裏切るように、吉田投手らレギュラーメンバーの赤裸々な姿が描かれている。
彼ら(というか、彼ら3年生の代)は劣等感とは無縁な、常に自信満々で大胆不敵な連中だったようで、例を挙げると、
○監督やコーチには常に反発 ○相手校を徹底的にヤジる ○試合前の挨拶では必ず相手をにらみつける
○味方でもエラーしたら罵倒する ○ピンチに伝令で出てきた後輩にギャグをやらせる
牽制球を受けた一塁手は、帰塁した走者に強烈なタッチをする


個人的に好きな言葉ではないが、いわゆる「ヤンチャ」な選手の集まりであることが理解できるが、
最後に他より大きめの字で記した、走者への過剰なタッチ、これは見過ごせない行為である。
実際、準決勝で小倉監督は、「一塁手のタッチが強すぎる!」と、主将に命じて審判へ意見を述べさせたらしい。
我々の座席からは、ベンチ内の監督の表情は見えなかったが、そういえば、日置が球審になにかを告げに行った記憶がある。
中村さんは当然、三高の小倉監督にも取材しており、当時はベンチで怒り心頭だったらしく、
「肩を叩かれると脱臼しちゃう。必要以上に強いタッチは危険」なため、審判に意見(抗議)したそうだ。
「そんなの、負けてるチームの難クセじゃねえか」と思う方もいるだろうが、一塁手のタッチについては、
同じチームの吉田投手ですら「手がもげるくらいのタッチ」、捕手の菊池も「ほぼ殴ってる感じ」と語っている。
当の本人も「昔、相手の一塁手に叩かれて。叩かれたくないからリードしなくなった。あれいいな」と、
否定するどころか、強いタッチをしていたことを認めた。あまつさえ、抗議した小倉監督に対しても、
「抗議したあと、吉田の牽制が増えたでしょ。文句あるなら自分じゃなく吉田に言えばいいのに」と、
悪びれず応えている。さすがの中村さんも「問題の本質が根本的にわかっていないようだ」とあきれていた。
この選手は地区大会でも、打者として一塁に駆け抜けるとき、相手一塁手の足を踏む前科があるらしい。
多少態度が悪いのはともかく、ケガの恐れがあるプレイを故意に行なうのはダメだろう。
観戦中は熱くなっているし、そもそも三高の選手しか見ていないから、そんな行為があったなんて気づかなかったよ。
先述のブログで私は、(金足は)「死球や体当たりなどの悪辣な行為は皆無で、最後まで全員がフェアプレイを貫いた」
と絶賛したのだが、残念ながら結果的に記述ミスだったようだ。チクショー、負けたことが余計に悔しくなった。

とはいえ、「金足農業、燃ゆ」では、三高に好意的なコメントも複数見受けられた。
○金足の元監督である三浦氏が、日大三の冬合宿を見学したときの感想
「金足も練習してるって言われてたけど、まだまだ足りねぇなと思った。しかも、三高の選手はいい顔して練習してる」
書籍では、金足の猛特訓についても描かれていたが、三高の冬合宿はさらに内容が濃いとは。なんで勝てないんだ?
○3回戦の横浜戦で逆転3ランを放った、6番打者の高橋がバントを失敗した際
「広沢からバントすんの、無理です。速いし、背が高いから角度がすごい」
この日先発した廣澤(正式名)は、190センチ超の長身投手。速く角度がすごい、と認めてくれたのは嬉しい。
○全試合で4番打者を任され、三高戦でもタイムリーを放った打川
「甲子園で対戦した投手では、三高の河村がナンバー1。スピードはそうでもないけど、キレがすごく、手元で伸びてくる」
優勝した大阪桐蔭からプロ入りした柿木とか、大勢の好投手の中で、三高の河村を最高評価してもらえるとは光栄だ。
憎たらしいヤツラだが、三高のことも少しは認めてくれたようなので、早実のように恨み続けるのはよそう。
最近の金足は、一昨年の9月以降勝ち星がないように、三高以上に苦しい戦いが続いている様子だが、
再び甲子園で対戦できることを願っているよ。もちろん、今度は必ず三高が勝つ!

昨日、1都3県の緊急事態宣言が解除された。あさって25日には、春季都大会の抽選が行われる。
2回勝ってベスト16に進出すれば、夏の大会のシード権がもらえる。
昨秋大会準優勝の日大三は、例年どおりならトーナメント表の右下に入るはず(優勝した東海大菅生が左上)。
どうか、序盤からいきなり、強いところと当たりませんように…(祈)。

昨日、都大会の会場となる(春季大会はなし)、市営立川球場の近くを散歩してみた。


六分咲き程度の桜の合間から、スコアボードが見えた。


待ちに待った球春が、東京にもまもなく到来。ガンバレ高校球児たち! 
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2021年選抜高校野球、関東6校目の代表は!?

2021年01月26日 | 高校野球
今春の選抜高校野球・甲子園大会に出場する32校は、3日後の1月29日、選抜選考委員会で決定される。
今年もまた、東北の2校目や近畿の6校目、そして、私が住む関東・東京地区の6校目も、議論の的となっている。
関東・東京は4年前も、同じように6校目が微妙で、しかも、我が母校日大三が、その候補となっていた。
当時のブログに書いたように、私自身は三高より神奈川の慶応が優位と見たのだが、
私の周囲や事情通の方々は、三高支持派が圧倒的多数で、慶応支持派は、私と東スポぐらいだった記憶がある。

結局、三高が選ばれ、甲子園初戦では準優勝した履正社と対戦し、8回まで同点の接戦を展開した。

※ただし、ご覧のように9回表にズタボロにされた

それから7年前の春も、日大三と神奈川・桐蔭学園で争ったが、三高が選出。
このときは、現オリックス・バファローズの山﨑福也らの活躍もあり準優勝。選考委員会の判断は正しかったわけだ。

私は、基本的にネガティブ思考なので、上記の過去2回とも、三高は選抜されないだろう、と考えていた。
その方が、落選したときのショックが少ないし、反対に選出時の喜びが大きいからね。
ただし、今年のケースは、今度こそ三高は苦しいだろうと、本気で覚悟している。
根拠のない数値であるが、三高が選ばれる可能性は、私の感覚では2010年が30%、2017年は40%程度とすると、
今年は10%くらいではないか、と考えている。以下でその理由を説明していこう。

まずは関東・東京の6枠の顔ぶれを紹介。
当確なのは、関東大会優勝の健大高崎(群馬)と、準優勝の常総学院(茨城)、東京大会優勝の東海大菅生
関東大会ベスト4の専大松戸(千葉)東海大甲府(山梨)は、準決勝でコールド負け。
過去の例ではピンチなのだが、ベスト8で敗れたチームも、健大高崎や常総学院に完敗したため、例年どおり当確。
残る1枠は、関東ベスト8敗退校で、唯一接戦だった東海大相模(神奈川)と、
東京大会準優勝、OBも優秀な日大三との比較となる。余計な修飾語をつけて申しわけない。

こんな時勢ゆえ、事情通たちとの会合もなく、情報が入ってこないため、ネットでいろんな意見を集めてみた。
赤色が東海大相模支持派で、青色が日大三支持派の意見。◎二重丸は、私個人が重要と感じたファクターである。
一応、対比意見となるよう、順番に並べてみた。

〇関東大会、相模は東海大甲府相手に1-2の接戦。9回一死までリードしていた
◎相模と接戦を演じた東海大甲府が、次の準決勝で0-10の惨敗
◎日大三は東京大会決勝で1-6の完敗。ヒットもわずか2本
〇東京大会決勝は最後5点差が付いたが、7回表終了時は1-2の接戦
〇神奈川から選出ゼロは、地域バランスがよろしくない
〇ここ3年間は関東5校・東京1校の選出。東京の4年連続1校選出は、昭和20年代以降なし
◎例年、選考では守備力が重要視される。パスボール多発、決勝で致命的なエラーの三高は対象外
〇三高守備陣はファインプレイ多く、守りのレベルは(一部を除き)決して低くない
〇三高は準決勝も貧打で苦戦。東京大会のレベルに疑問
〇コールド試合多発で、決勝戦は計5失策。関東大会のレベルこそ疑問
〇チーム打率と防御率、どちらも三高より相模が上
〇レベルが違う、別々の大会に参加したチームの数値は比較にならぬ
上記以外の意見では、
〇相模のエース石田はプロ注目の投手。三高にはそこまでの逸材はいない
〇菅生に甲府、さらに相模まで出しては、東海大付属ばかりでバランス悪い

私自身は、東京大会より先に終了した関東大会の結果を踏まえ、
相模を破った甲府が次戦コールド負けゆえ、6校目は関東ではなく東京! と確信。
いざ決勝進出が決まった際も、仮に敗れても、ボロ負けさえしなければ…と楽観視していたくらいだ。
まさか、本当にボロ負けをくらうとは思っておらず、落胆は大きかった。
おまけに、準決勝と決勝でのバッテリーミス連発と、決勝のタイムリーエラーは、やっぱり悪印象だろう。
あえてぶり返すけど、7回裏のファーストゴロを、ちゃんとバックホームしていればなあ…。
無念ではあるが、拙ブログでは【関東・東京、6校目は東海大相模】と予想しておく。

最後はいつものように、飲み食いの画像を。
お店は、以前も紹介した、飲めるラーメン店(?)の立川『味源』。訪問したのは今から2週間ほど前。
緊急事態宣言を受け、2月7日までは、営業時間を11時~20時に短縮している


まずは、ビール+餃子+おつまみ(味玉)の「ドリンクセット」600円に、100円おつまみ2品と「特製もつ煮込み」200円。


びんビール中瓶に餃子5個、ミニサイズだけど牛皿、鳥皿、煮込みに味玉。これだけ注文しても合計1000円である。
おつまみ豊富ゆえ、もちろんビールお替わり。シメには、いつもの「極太濃厚和風つけ麺」ではなく、
「とんこつつけ麺」750円をチョイス。つけダレには背脂がたっぷり入っている。


麺がすぐにくっついてしまったので(苦笑)、麺ごとつけダレにドボンと落とし、ラーメンのようにして食べた。


今回、味源を再び紹介した理由は、こちらの麺には、ブランド小麦粉「春よ恋」を使用しているらしいから。
春よ恋→春よ来い→母校に春のセンバツ出場の吉報よ来い、という願いを込めて…しょーもないね。
ちなみに、私のバカ舌では、「春よ恋」と他の小麦粉との違いなんて、全然わからないのだが。

東海大相模と日大三、どちらも劣らぬ名門校であり、観客動員力もそこそこあると思われる。
有観客開催を前提としている高野連としては、どちらも出したいだろうなあ。出せばいいのに。出せよ。
未練がましく、三高出場にわずかな望みを託し、拙稿を終えるとする。
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2ヶ月前の秋季都大会を振り返る -日大三高野球部2021-

2021年01月17日 | 高校野球
今月の13日、「春の選抜高校野球、とりあえず有観客で開催決定」のニュースが報じられた。
緊急事態宣言発令中ゆえ、昨春のように大会直前で「やっぱり中止」となる可能性も否定はできないが、
高校野球ファンとしてはとりあえず、2ヶ月先の大会を楽しみに待つことにする。
その前に今回は、2ヶ月前に行われた秋季東京都大会における、母校日大三の戦いを振り返る。
2ヶ月書くのが遅れた理由はもちろん、三高がコテンパンに負けたからである。

前回の高校野球ブログー球場で観戦できる喜び-では、秋季都大会の予選から本大会の準々決勝までをつづった。
コロナ禍ゆえ、序盤戦では「観戦できるだけで喜ばしかった」はずなのに、いざベスト4まで残ってしまうと、
「ここまで来たら選抜甲子園出場だ。勝て、勝つんだ三高!」と、結果を求めてしまう私。

準決勝の舞台は、私自身は19年夏大会の桜美林戦以来となる神宮球場。入口には消毒液が設置してある。


消毒を済ませた先では検温も実施。だが、普段はあるはずの入場券売り場がなく、わざわざ引き返し、正面窓口で改めて券を購入。
東京都高野連よ、入口に「入場券売場はあちら」の看板を出しておけよ!
客入りはこの程度。さすがに八王子球場よりは多いが、例年よりは少なめである。


この日の相手は、プロ注目の左腕エース・秋山を擁する、東東京の強豪・二松学舎。
早稲田実業や佼成学園など、実力校を破っての勝ち上がりで、これまで三高が戦ってきた相手よりも、だいぶ手強い模様。
ただ、日大三のピッチャー宇山も高レベルの左腕ゆえ、攻撃陣の奮起次第では勝機もじゅうぶん。
準々決勝とその前の3回戦では、ともに12残塁を記録。先述の拙ブログでも、残塁の多さに苦言を呈したものだが、
準決勝での残塁はごくわずか。さすがは三高、キッチリ立て直してきた…というのはウソ。
残塁どころか出塁自体が少なく、ひょっとしたら三高野球部史上初、
7回までノーヒットに抑えられる始末!

※8回裏、スコアの下に待望の初ヒット=「1」の数字が点灯

上記画像を見てのとおり、4回には死球と暴投で進めた走者を犠牲フライで還し、1点を奪った。
三高の宇山は、3回に1失点、6回には3連続四球で無死満塁の大ピンチを迎えたが、なんとか無失点で切り抜けた。
得点は1-1、三高ノーヒットアリランで迎えた8回裏、初安打はピッチャーの宇山であった。
その後、2番齋藤のタイムリーで勝ち越し。さらに後続も連打を浴びせ、さらにもう1点を追加。
3-1でいよいよ最終回。2点リードなら大丈夫だろう、と思った途端、二松の先頭打者が三塁打を放つ。
次打者も四球で無死一、三塁。ここで二松は代打に、初戦でも代打逆転サヨナラ3ランを放っている柴田を起用。
三高ここで、痛恨のバッテリーミス。走者がそれぞれ進み、3-2となりなおも無死二塁。
ここで二松は柴田を下げ、代打の代打を起用。強打よりバントを選択したが、バントできず三振。
相手の作戦ミス(?)で、三高に流れが来るかと思いきや、次打者のときにも暴投、そして四球。
一死一、三塁とピンチを広げたところで、宇山は降板。代わってマウンドに上がったのが、左腕の岡村。
背番号1を背負っているが、負傷の影響でここまで出番はなく、この場面が秋大会どころか2020年の公式戦初登板。
一見、大胆起用にも思えるが、実際はただのヤケクソであろう。
観戦者の不安とは裏腹に、岡村自身はピンチに臆することなく、速球でストライクを奪い打者を追い込む。
球速は、宇山が常時130~135キロ台だったのに対し、岡村は137~139キロ。左腕では速い方だ。
ここで視点を変えて、相手側の立場になって考えてみると、この岡村の存在は、
〇今大会初登板 〇最終回の大事な場面で登場 〇背番号は1 〇先発の宇山よりも球が速い
→ちょっと不気味であり、ヤケクソ登板とは思わず、秘密兵器と認識したのではないか。
秘密兵器に恐れをなした(?)二松ベンチは、ツーストライクと追い込まれた打者に、スクイズのサイン。
これがキャッチャーフライとなり二死。次打者もセカンドフライに倒れ、3-2で試合終了。
日大三、宇山の好投と岡村の好リリーフで接戦を制す!


試合後、三高のベンチメンバーが整列し、球場には校歌が流れる。


今大会は大声禁止ゆえ、校歌斉唱は禁止。スコアボードにも「校歌演奏」と表示された。


残塁は4に減ったがヒット数も4。とにかく打てず、「よく勝てたもんだ」と感心。
決勝の相手は、三高の前の試合、準決勝第一試合で関東一との名門対決を制した東海大菅生。
試合は翌日。相手も同条件とはいえ、今大会ここまでほぼ一人で投げてきた、宇山の疲労が心配であった。

勝てば選抜が当確、惜敗でもたぶん当確となる、秋季東京都大会決勝戦。
結果は完敗となり、3年ぶり21回目の春甲子園出場は、苦しくなった。
以下でスコアと、敗戦試合ゆえ、内容はごく簡単に記載する。

秋季都大会決勝戦
対東海大菅生戦(神宮球場)
三000010000→1
菅11000040×→6


三高の先発は、前日にリリーフした岡村だったが、2回途中2失点で降板。
2番手登板の宇山も、前日より球威が落ちており、毎回のようにピンチを迎える。
それでも守備陣がファインプレイを連発し、追加点を許さず。守りで盛り立てるのが、今年のチームの特長だ。
5回表、キャッチャー安田のチーム初ヒットがタイムリーになり、1点を返す。
1-2で迎えた7回裏、一死満塁からバッテリーミスで失点。
なおも一死二、三塁。前進守備の三高内野陣に対し、菅生打者はファースト真正面の平凡なゴロ。
飛び出した菅生の三塁走者も、アウトを覚悟しながらもホームに向かったが、
ファーストは捕球後、なぜかバックホームをためらい、その直後、一塁側の菅生ベンチに大きく逸れる悪送球。
「ああ、オレのとこに打球が来ちまった。どうしよう。ああそうだ、ホームに投げなきゃ。でも、もう遅いか…」
といった、心の揺れがボールの握りに影響したと思われる、見事なボーンヘッドであった。
ここ数年、「こいつら野球知ってんのか?」と疑いたくなる凡ミスが目立つ三高だが、
今年のチームもまた、大事な場面で信じられないタイムリーエラーが飛び出し、敗戦を喫してしまった。
もっとも、打線も2安打(2本とも安田)しか打てなかったため、このエラーだけが敗因ではない。

個人的に気になったのが、この日のスタメン。
さっきも触れた前回の高校野球ブログでは、「当たっていない、4番で主将の山岡の爆発に期待」
と記したが、準決勝ではなんと8番に降格、決勝ではとうとう、スタメンからはずされてしまった。
代わりに出場したのは、それまでの試合でも特に良績のなかった1年生。当然、決勝戦でもいいところナシ。
結局山岡は、この試合で出番を与えられず。前日最終回のリリーフ以上に、不可解な選手起用であった。
7回裏のファーストのミスを、背番号3の彼は、どんな思いでベンチから眺めていたのだろうか。

試合終了後はとっとと帰りたかったのだが、一緒に観戦した友人の希望もあり、やむなく表彰式まで居座ってしまった。
試合後は両チームが整列。


それを眺める日大三高・小倉監督と三木部長。


初めて見たけど、準優勝チームの表彰と、


記念撮影もあるようだ。知らなかった。


敗戦のショックでピンボケ(注:いつものこと)したため、選手たちの表情はよくわからないが、
負けたあとの記念撮影だし、まさか笑顔なんて浮かべてないだろうな。
この悔しさをバネに、冬場は猛練習し、春の都大会でシード権を獲得し、
夏の西東京大会で、菅生にリベンジを果たし、堂々と甲子園に乗り込んでもらいたい

なお、選抜大会に出場する32校は、昨秋の各地区の大会成績を基に、1月29日に決定・発表される。
残念ながら三高は選ばれないだろうが、甲子園に遠征する時間を練習に充てる、と割り切ればいいではないか。
とりあえず、打撃陣は全員、毎日素振り1万回だな。本当にやってたりして。

【おまけ】
神宮球場から出たあと、五輪モニュメントと、まだ壊されず残っていた神宮第二球場を撮影。


選抜高校野球も心配だが、東京オリンピックは、無事に開催されるのだろうか…。
コメント (3)
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球場で観戦できる喜び -日大三高野球部2021-

2020年11月09日 | 高校野球
夏の西東京大会、母校日大三は準々決勝で敗退。
最後のミーティング(当該日記後半部参照)を終えたら、落ち込んでる間もなく、
1~2年生部員による、2021年度チームが発足。
9月には秋季東京都大会予選が開幕し、来春のセンバツ甲子園出場を賭けた戦いが始まる。

その前に、8月の夏休み期間中には、全国各地の強豪チームと練習試合を行う。
例年ならば私も、母校グラウンドへ足を運び、新チームを激励(ヤジの割合多し)しながら戦力を確認するのだが、
この時勢ゆえ、練習試合の観戦は断念。選手情報をほとんど知らぬまま、都大会・ブロック予選を迎えることとなった。
ただし、ブロック予選は、各校のグラウンドで、あるいは近隣の野球場を借りて実施されるのだが、
一般客どころか父兄も入場不可の無観客開催となり、試合の結果は、東京都高野連のHPで確認するしかなかった。

ブロック予選 1回戦 日大三30-0帝京大高 ※5回コールド
初回に11点、2回に10点取り、記念すべき新チームの初公式戦は圧勝。
ブロック予選 決勝 日大三5-0都立小岩
5回終了時で0-0。初戦に点を取りすぎて腹イッパイだったのか、都立校相手に意外な苦戦。
とりあえずはブロック予選を突破し、勝ち抜いた64校による本大会進出が決定。
なお、本大会は条件付きながら、一般客の観戦も可能となった。
私自身は、昨年秋大会準々決勝、神宮第二球場最後の試合となった、帝京戦以来の生観戦になる。
観戦の条件とは、○入場は5千人が上限 ○マスク着用 ○球場入口で検温、アルコール消毒 ○連絡用アドレスの登録
さらに○鳴り物での応援禁止 ○大声での声援も禁止 ○おまけに飲酒までも禁止だと。
最後のふたつ、大声=ヤジと飲酒が禁止というのは、まるで「お前は来るな」と勧告されたようで不愉快である。
まあ、私もそれほど非常識な人間ではない(と思う)ので、上記条件を守り、おとなしく観戦することにした。

1回戦は諸事情により観戦に行けず、またまた高野連HPで試合経過を追っていた。
秋季東京都大会1回戦 日大三13-3明法


いきなりの3失点はけしからんが、その裏打線が爆発し、主導権を握ったのがよかった。
2回戦は私も生観戦すべく、1年ぶりとなる八王子球場へ。
外野側に場所を移した、球場入口で消毒し、検温も済ませ場内に入る。


ヘタクソな写真で申しわけないが、「ああ…やっぱり球場はいいなあ」と感嘆。
バックネット裏の席に陣取り、試合中はヤジはもちろん大声も出さず(多少ボヤく程度)、拍手を送ったのみ。
この日の先発は、1年生の矢後。初めて見たけど、なかなかいいピッチャーであった。


「なかなかいい」理由は、ボールが先行しなかったこと、変化球でもストライクが取れたこと、
そしてひとりもランナーを出さなかったこと。5回とはいえ完全試合は立派だ。
打線は9安打で3塁打が3本。盗塁も何度か成功させるなど、足を使った攻めが目立った。
結果は10-0と文句のない快勝。やはり私が観戦していると、選手も気合が入るようだ(?)。
2回戦 日大三10-0都立千歳丘


こちらは試合後の挨拶。三高はやはり、体格のいい選手が多い。


試合後は、生ビール販売員のように、背中にアルコールを背負った係員が、場内を消毒していた。ご苦労様です。


母校の快勝はもちろん嬉しいが、それよりも、球場で試合を生観戦できる喜びがそれを上回ったよ。

次の3回戦は、昨年秋も敗れた帝京との再戦が濃厚であった。
帝京も別の球場で、三高と同じ時間帯に2回戦に臨んでおり、観戦仲間が途中経過を何度も確認していた。
仲間「帝京、1点先制された」。私「おっ、いいね。楽に勝ち上がられてはたまらないからね」。
仲間「帝京、追加点を奪われた」。私「ヒヒヒ、そのまま負けてもいいぞ」。
仲間「試合終了。帝京は都立小山台に0-10の5回コールド負け」。私「なんだそりゃ!?」
試合巧者の前田監督が率いる、東京屈指の強豪である帝京との対戦はもちろんイヤだが、
その帝京を10-0で破った都立校なんて、もっとイヤな相手である。

一抹の不安を抱えたまま迎えた3回戦。入場時に偶然、小倉監督も一緒になったので「監督、今日もお願いします!」と挨拶。
監督は「ああどうも」と軽く会釈すると、すぐに準備運動をしている選手たちの方に向かい、指示を出していた。
どんなに風体の冴えない人間でも、決して無視せず応対する小倉監督を、私は尊敬してやまない。

※囲みの中が小倉監督

この日の三高は、背番号10だが実質エースの宇山が先発。都立小山台も、帝京を5回無失点に抑えたエースが登板。
初回からチャンスは作るものの得点できない三高。一方の小山台も、序盤の好機をつぶし、互いにゼロ行進。
5回裏二死から、相手の2連続エラーのあと、6番川島のタイムリーで三高が先制。
だがその後は、小山台のファインプレイや三高の凡打(苦笑)が重なり、追加点を奪えず。
元々、部員も父兄も大勢いる小山台側スタンドの方が、応援人数は多かったのだが、
球場全体の雰囲気もやはり、判官びいきで都立の小山台をあと押しするムードだった。
1点差で迎えた7回表、小山台は3番からの好打順。ここで三高守備陣に、ビッグプレイが出たのである。
吹奏楽や声援は不可能でも、大きな拍手でプレッシャーをかける小山台スタンドに対し、黙々と投げ続ける宇山。
そんな宇山のストライクに対し、ショートの鎌田が「ナイスピー!」と激励。さらにその直後、周囲の内野陣に対し、
「声出して(い)こうぜ!」と発破をかける。そのひと言を、私は何年も待ち望んでいた!

3年前、エース櫻井(現:ベイスターズ)の孤軍奮闘に、内野陣が声を出さないことを嘆いて以来(詳細はこちら)、
ピンチや劣勢の時に沈黙してしまう、選手たちの姿勢に、私は常々不満を抱いてきた。
声を出して投手や味方を鼓舞することなんて、そんなに難しいことではないだろう。
当たり前のことを当たり前にやる。そしてそれを周囲にもうながす。鎌田よ、よくぞやってくれた。
実際その後は、「ナイスボール!」「こっちこーい!」「おりゃー!」などと、内野陣の声掛けが活発に。
「こっちこーい」って叫んだ某選手には、「お前、ちゃんと捕れるのかよ」とツッコミたかったが、それは言わぬが花(笑)。
結局この回は、クリーンアップを三者連続三振に仕留め、勝利を一気に手繰り寄せる。
最終回も逆転のランナーを出すピンチを招いたが、奮起した宇山が相手4番から再度三振を奪い、なんとか逃げ切った。
3回戦 日大三1-0都立小山台


残塁12はいただけないが、帝京に大勝した相手を破ったのだから文句はいえまい。
対都立戦の連勝記録を163(たぶん)に伸ばし、準々決勝に進出。相手は系列校の日大豊山だ。
鎌田のビッグプレイに感動した3回戦に、文字数を費やしてしまったので(笑)、こちらは手短に。
準々決勝 日大三6-2日大豊山


2点を先制された直後、鎌田の走者一掃3塁打で逆転。その後も得点を重ね主導権を奪った。
鎌田はショートの守備でも何度か好プレイを見せ、チームの危機を救ってくれた。
彼の写真を載せてやりたいが、見つからないので、代用画像を掲載しておく。
 
※日本スポーツ新聞社「週刊ゴング増刊号 世界最強タッグ戦名勝負100」より

プロレスファン、しかもだいぶ昔のマニアしかわからないボケで申しわけない。
カマタ、いや鎌田の攻守にわたる援護を受け、この日もエース宇山が完投勝利。
打線は6点を奪ったものの、またまた残塁12。2試合連続ふたケタ残塁はいかんね。
4番でキャプテンの山岡が、私の目の前では無安打なのも心配。2回戦の3塁打も、実際は相手外野手の落球だし。
いい当たりは飛ばしているので、準決勝以降の爆発を期待している。

この日の試合後は、八王子球場から八王子駅まで歩き、北口にある『麺屋土竜(もぐら)』でランチ。
注文したのは、お店の名前がついた「土竜つけ麺」1000円。 ※「ライス」40円も追加


麺の上には味玉、チャーシューの他、大きな人参、玉ねぎ、サツマイモ、モヤシ、キャベツ、紫キャベツ、青菜など、
色とりどりの野菜を盛りつけた、「映える」メニューである。実は野菜嫌いの私であるが、全部残さずたいらげたよ。
次の準決勝は14日土曜日、神宮球場にて。相手は東東京の強豪・二松学舎だ。
三高野球部の諸君も私を見習い、ランナーを残さず、キッチリ生還させてほしいものである。
繰り返しになるが、球場で観戦できる喜びを決勝戦でも、そして来春の甲子園でも味わいたい。ガンバレ三高!
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日大三高野球部2020 完結編 夏季東京都大会

2020年09月01日 | 高校野球
もう9月になったので、今夏の母校野球部の戦いぶりを振り返ってみることにする。
今年のチームは、例年と比較し圧倒的に試合経験が少なく、当然私自身も、彼らを見る・知る機会が少なかった。
なので、選手個々の性格や本当の実力などを知ることなく、夏大会を迎えてしまった。
そのため、本稿では感情の赴くまま、見当違いかもしれない批判をつづったことを、最初にお詫びしておく。

7月18日に開幕予定だった、夏の東西東京大会。
雨天が続き、日程がだいぶズレたため、第3シード日大三の初戦も、28日となった。
球場には、控え部員と3年生部員の家族2名、あとは取材陣のみ入場可で、一般客は観戦できず。
この試合は、地元のケーブルTV中継(11チャンネル)での応援となった。

夏季東京都大会 西東京2回戦 (八王子市民球場)
日大三8-1都市大等々力 ※7回コールド


春季都大会は中止となり、三高グラウンドでの練習試合も公開されず(試合自体もほとんどなかった)、
日大三の試合を観るのは、昨秋に神宮第二球場で行われた、帝京戦以来となる。
テレビ画面での観戦ゆえ、選手たちの気合や雰囲気が伝わりづらいのは承知しつつも、
三高野球部、昨年からたいして成長してないね
フライアウトの多さ、残塁の多さ、3-0(昔の表記だと0-3)など打者有利なカウントからの凡打。
盗塁はそこそこ成功させたけど、例年と同様、どうせ強豪校相手では走らないだろう(←予想的中)。
守備はたいしたことないのに、打線がこのザマでは…。おかげで試合中は、
「フライばっか打ち上げてんじゃねえよ」「1点取られてんじゃねえよ」「7回までやってんじゃねえよ」などと、
TVに向かって愚痴りながら、金宮のウーロン割をがぶ飲み。


試合終了後は、すっかり酔いが回りバタンキュー。平日の昼間に仕事もせず寝てしまう自分の生活行動も含め、
先が思いやられる初戦となった。

地元ケーブルTVの中継は八王子球場の試合のみ。次戦の舞台は府中球場ゆえ、試合観戦ができず、
東京都高野連のHPで、経過を見守るのみであった。

3回戦 (府中市民球場)
日大三9-2都立富士森 ※7回コールド


東京都高野連の途中経過を、見たことがある方ならわかると思うが、
イニングスコアは、その回の攻撃が終了してから表示される。たとえば下記の表記、 
冨士森1010
日大三012
この状態が長く続いていると、「おっ、4回裏は大量得点が入っているな」と期待できる。
反対に、相手の攻撃時間が長く、更新ボタンを何度押しても点数が表示されない場合は、心臓の鼓動が早くなる。
テレビ中継のない秋季大会では、過去に何度かショック死しそうになった(?)。
この試合、ホームランが2本出たのは評価したいが、相変わらず失点しているのが気がかり。
3戦目は再び八王子球場となり、ケーブルTVで観戦。

4回戦 (八王子市民球場)
日大三8-1都立武蔵村山 ※7回コールド


3戦連続コールド勝ちとなったが、ここまでは失礼だが勝って当然の相手ばかりである。
5回で終わらせる力量差はあるはずなのに、5回終了時は2-0であった。
気になったのは、キャプテンの渡辺を含め、試合中笑っているヤツが多かったこと。
もちろん、笑顔は禁止されていないし、「常に笑顔でプレイ」というポリシーの野球部も存在する。
「今年は例年とは状況が違う。勝負を度外視しプレイを楽しもう!」という考えのチームがあっても否定はしない。
ただし、私の知る限り日大三はそういうチームではないはずだ!
ミスは仕方ないが、照れ隠しにヘラヘラ笑うなんて、みっともないし許せない行為である。
もし私が現場にいたら、「渡辺、ナニ笑ってんだバカ野郎!」などと、絶対にヤジっていた。
バカ野郎は余計だろうが、これは競輪ファンの口癖(?)なのでカンベンしてほしい。
渡辺は大会前、スポーツ報知のインタビューで「一生懸命プレイすることで、感謝の気持ちを届けたい」
と応えていただけに、なおさらガッカリである。
試合後も納得できなかった私は、SNSに「次あたり、負けるんじゃないかね」と書き込んだが、
困ったことに予想が的中してしまうのである。競輪はちっとも当たらないのに…。

4戦目の準々決勝も、府中球場の試合だったが、「バーチャル高校野球」というサイトで生中継してくれた。
ただし、普段の中継とは違い、下記画像のようにバックネット裏側からの映像となった。


ちなみに、昔のプロ野球中継も、このアングルだったらしいよ。
この日の相手は佼成学園。最近10年間で5回対戦し三高が5勝。しかもそのうち3回は、最終回に逆転しての勝利。
おそらく、西東京でもっとも「打倒三高」に燃えているチームなのではないかね。
こちらがスタメン。これまでは3年生だけで戦っていたが、この試合は2年生の星が2番ライトで出場。


後述するTBSのドキュメント番組で「3年生だけで戦った三高」と報じていたが、それは誤りor捏造である。
試合内容については触れないが、敗因は三高の守備陣にあることは間違いない。
なんでもないショートゴロが、反応遅く内野安打になったり、盗塁はオールセーフだったり。
なによりムカついたのが、キャッチャーのパスボール連発。
3年前のエース櫻井(現ベイスターズ)のときもパスボールが多かったが、あれは彼の変化球が鋭すぎたから。
今年のキャッチャーは、直球でもポロポロこぼしてるんだもん。そりゃあ盗塁もされまくるよ。
同点で迎えた9回表。簡単に二死となり、迎えるバッターは…さっき名前が出た、前の試合でヘラヘラ笑ってたヤツ。
ここで点を取らないと、次の回からはタイブレークとなる。絶対に得点が必要な場面にもかかわらず、
バッターは簡単に打ち上げ、平凡なレフトフライ。もちろん、一塁へは全力疾走ではなかった。
タイブレークってのは、要するにPK合戦みたいなもので、実力より運の要素が強いものである。
そんな丁半バクチに持ち込まれる前に、勝負を決めようという姿勢が見られなかったのは、実に残念であった。
「ダメだこいつら。もう負けちまえ」
母校野球部にこんな感情を抱いたのは、夏の大会では初めてかもしれない。

その裏の攻撃、例のごとくキャッチャーは投球をこぼし、ランナーは0-2のカウントから難なく盗塁成功。
動画で見たキャッチャーの表情は、反省するどころか不貞腐れているように見えた。悪いのはお前だろ!
その後は案の定、サヨナラヒットを打たれ、日大三高野球部2020、ここに終戦

※撮影し忘れたので、高野連のHP画像を掲載

8月3日 準々決勝 対佼成学園(府中市民球場)
三010000100→2
佼001000101X→3


佼成側の勝因として、初回からよく声が出ていたことが挙げられる。
最終回の攻撃でも、途切れることなく大声を発しており、その気迫がサヨナラ勝ちを呼び込んだのかもしれない。
今大会は、飛沫の関係で大声はNGなのかもしれないが、三高側と比べると、声のボリュームは歴然であった。
勝利が決まった瞬間の佼成ナインは、先輩たちが果たせなかった「打倒三高」を成し遂げたことで大喜び。
三高ファンとしてはありがたい反応だが、今年の日大三、そんなに喜ぶほどのチームじゃなかったよ。
去年の敗戦もムカついたが、今年は輪をかけて腹が立ったね。

数日後、さっきも書いたがTBSの「バース・デイ」という番組で、今夏の三高野球部の様子をリポートしていた。
さらにその翌日、テレ朝でも「2020 君だけの甲子園」という高校野球の特番を放映。私は両方とも視聴してしまった。
テレ朝の方は、日大三の敗戦後、つまり現チームにとって「最後のミーティング風景」を報じていた。
うつむく選手たちに、ねぎらいの言葉をかける小倉監督、それを聞いて感極まり涙する選手に、もらい泣きする監督…


「熱闘! 甲子園」で何度も報じられている、おなじみの場面なのに、私も毎回もらい泣き
うう…監督泣かないでくれ…あと、選手たちよ、いろいろ文句いってスマンかった…。
それまで、選手のプレイにどれだけ不満を抱いていても、この映像を見るとすべてを忘れてしまうのだ。
繰り返すが、三高野球部2020の皆さん、いろいろ失礼なことを書いて申し訳なかった
特に、一瞬とはいえ「負けちまえ」と思ってしまったことは、猛省している。
本当は、あと数試合、皆さんの試合を観たかった
コロナ禍という例年にはない苦労に見舞われ、決して恵まれた高校野球生活ではなかったかもしれないが、
三高魂を胸に、今後も素晴らしい野球人生を歩んでほしい。そういう私も、三高魂で人生頑張らなくては…。

「日大三高野球部2021」につづく
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2020年高校野球、夏の東京大会が開幕

2020年07月17日 | 高校野球
甲子園大会こそ中止となったが、各都道府県で独自の大会を実施している高校野球。
東京でも明日7月18日から、夏季大会が東西同時に開幕する。
球場で観戦できるのは控え部員と3年生部員の家族、あとは取材陣やプロ・大学のスカウトだけで、
我々一般人は、残念ながら入場できないが、ケーブルTVなどで中継があるので、そちらを視聴しようと思う。
普段は12時過ぎまで寝ている私だが、明日からは早起きしなくてはな。

今回は特別な大会ということで、普段と違うルールで行われることを、ついさっき知った。
非常事態ゆえ仕方ないのかもしれんが、中には納得できない特別ルールもある。
7月16日の「朝日新聞デジタル」で、大会実施にあたり、主な注意点を紹介する(都高野連要項などから)。
という記事があった(青字が記事部分、以下同)ので、以下に掲載する。
ちなみに、「都高野連要項」は私自身も確認したかったのだが、HPでは見当たらなかった。

○ゲームは2時間20分を超えて新しいイニングに入らない
(四回終了12―8 試合時間2時間21分の場合 試合終了)
(七回終了5―5 試合時間2時間21分の場合、八回からタイブレーク)

○タイブレークは無死一、二塁から攻撃

○けがなどの治療は試合時間から除外

○決勝、東西決戦はコールド、時間制限はなし。
同点の場合は延長十三回以降タイブレーク

○投手の球数制限を導入する(1週間で500球)

○申告敬遠を実施

○審判は3回戦まで原則3人制とする

○大会延期は最長8月14日まで。天候不良で順延になっても14日で終了


冒頭からとんでもないことが発表されており、ビックリした。
「2時間20分で次のイニングに入らず」←なんじゃこりゃ! 
昔のプロ野球も、3時間~4時間など、時間によって以降のイニングを打ち切るルールはあったが、
それは9回が終了した以降のことであり、例で挙げている4回で終了なんて、とんでもない!
そもそも、2時間20分という時間の根拠はなんだ。2時間21分だと熱中症になりやすいデータでもあるのか。

時間で制限してしまうと、以下のような後味の悪いケースが生じるかもしれない。
たとえば、8回表終了で後攻(裏)のチームが1点リードしているとする。
試合時間は2時間10分経過。最終回の相手の攻撃は、この試合で大当たりの主軸打者に回る。
このような場合、裏のチームはどうするか。さらに点差をつけるべく果敢に攻めるか、
それとも、タイムを取ったり打席をはずすなどの遅延行為で、10分経過=試合終了を待つか
後者を選択するチームが、出ない可能性がないとはいえない。
守っている側だって、ピッチャーが間(ま)を取ったり、牽制球を何度も投げたりと、時間を稼ぐ方法はいくらでもある。
上記で述べた行為が、わざとではなかったとしても、時間制限により僅差で敗れたチームは、納得できないだろうし、
明徳義塾が星稜の松井を敬遠したときのように、マスコミが騒ぐことも考えられる。それでは勝者チームが気の毒だ。
ちなみに私も、我が母校日大三が相手の遅延行為で敗れたら、絶対に大騒ぎするだろう(苦笑)。

とにかく私は、コールド以外での9回以前の打ち切りは断固反対!
大会消化のため、どうしても時間制限が必要でも、せめて3時間はやらせてあげてほしい。
まあ、こんな読者の少ないブログでわめいても、世間や高野連には響かないだろうが。
あと、こんな読者の少ないブログに、わざわざ批判コメントを送ってくるバカもいるけど、
私は一切聞く耳を持たないし、時間のムダだからやめとけ。
本当はタイブレークも申告敬遠も反対なんだけど、2時間20分制の方に怒りの矛先が向いてしまい、どうでもよくなっちゃった。
とにかく、先行逃げ切り型、守備型より攻撃重視のチームの方が有利なのは間違いない。
おっ、日大三はどっちも当てはまるな。その分、終盤で接戦に持ち込まれると弱いけどね。

もうひとつ心配なのが、朝日デジタルの記事では触れてなかったが、
○緊急事態宣言が再び発令されたら、その時点で大会は中止
という規則があったはず。最近、東京では感染者が増えているため、予断は許さない。
「以前と違い、重症者は少ねえんだから大騒ぎするなよ」という私の意見は、世間受けが悪そうだな。
↑なので、ブログ設定では最も小さい字にしておく。見づらくてゴメン。

さてここからは、我が母校日大三の展望について記してみる。
例年なら春季大会と練習試合で、昨冬からの成長ぶりを確認していたものだが、
今年は春季大会が中止、練習試合も大半が実施されずで、実は昨年の秋季大会で、
神宮第二球場で帝京に負けて以来(※詳細はこちら)、三高野球部の試合をまったく見ていない。
実は、先週の日曜、三高グラウンドをのぞいてこようと思っていた。
どこかのチームと練習試合をやっているかもしれないし、試合はなくても、練習くらい見ておきたかったので。
ただ、天気予報は雨だし、そもそも今の時勢では、部外者が学校敷地内に入るのはよろしくないだろうし、
なにより、同日は競輪の大レース(サマーナイトフェスティバル)があったため、三高行きは断念。ちなみに競輪は負けたぞ。

練習試合、少しはやったと思われるけど、例年と比べると、今年は明らかに実戦不足だ。
もちろん、紅白戦などはこなしているだろうが、身内同士の対戦と対外試合は、エライ違いだからなあ。
日大三は番狂わせ、いわゆる「ジャイアントキリング」をくらうケースが少なく、
都立高校相手では、昨秋の大会で連勝を160にまで伸ばしており、もう半世紀以上、負けていないはず。
都立より明らかに弱い私立に敗れたケースも多々あるのだが(笑)、誇っていい記録であろう。
練習環境や指導者・部員の質、熱心に応援するOBの存在(一部ロクデナシもいるが…)など、
理由はいろいろあるだろうが、そのうちのひとつが練習試合の相手のレベルである。
三高ほどの強豪になれば、相手も当然、ある程度実力のあるチームとしか試合をしない。
まれに普通の高校とも試合を行うが、その場合は相手は一軍で、三高は二軍・三軍である(当然、相手の了承も得ている)。
普段から強豪校の豪腕投手や強打者たちの、すさまじい投球や打球を経験しているのは、三高部員の財産である。
今大会はその財産=練習試合がほとんどなかったため、アドバンテージが少ない。
これはウチだけでなく、他の強豪私立も同様。波乱の結末が多く見られるかもしれない。

ただ、日大三は投手陣のコマが揃っているため、それほど見苦しい戦いはしない、と楽観視している。
その一方、昨秋の時点では攻撃陣はイマイチ繋がらず、主軸の連中は、どうもここ一番で頼りない。
例年とおり、守備でもマヌケなミスは多いし、足を使った攻撃も、ほとんど見られなかった。
心技体、すべてで成長待ちだったが、年が明けて、どの程度レベルアップしたのかねえ。

ひとつプラス材料を。例年、三高グラウンドで行われる練習試合には、西東京のライバルチームの偵察隊が来ていた。
別にルール違反ではないし、三高側も偵察を送っているかもしれないが、明らかに分析・対策が足りない
昨年の夏、桜美林に敗れた(※これも、詳細はこちら)のも、対策の差が出たと、いまだに悔やんでいる。
実質、偵察がほぼ不可能だった今年は、ウチの弱点などは明るみになっていないはず。
データなしのぶつかり合いなら、元々は実力上位の日大三が勝つ! …はずだ。

そして、今夏の大会、三高にとって最大の追い風がある。それは、
クジ運がよかったことだ。
どのくらいよかったかといえば、↑文字を最大にしてしまうくらい。
先述したように、今年は都立などの格下校に不覚を取る心配もあるのだが、トーナメントの組み合わせを見た限り、
準々決勝進出は間違いない。個人的には準決勝まで大丈夫だと思っている。
球場スタンドからの、私の叱咤激励の声がないのは不安だろうが(←むしろ好都合や)。

ここまで写真がなかったので、せっかくなので1枚だけ、ゲン担ぎのカツカレー画像を。
数年前に訪れた、日大三と同じ町田市にある、人気カレー店の『アサノ』
名物は、某雑誌で日本一と称された、「リッチなカツカレー」1450円。商品名もいいね!


高座豚を使用したカツと、玉ねぎを数時間炒め、野菜や肉もたっぷり入ったカレーとの相性は最高。
先代は頑固な方だったようだが、今の店主は温厚で、お店の雰囲気も良好。長い行列に並んだ価値はあったよ。
母校野球部の諸君も日本一…ではなく、東京一と称されるよう、この夏は頑張ってほしい。カツんだ三高!
無論、日大三だけでなく、参加するすべての高校の選手の奮闘と、大会が途中で中止とならないことを強く願う。
ガンバレ高校球児たち! 栄冠は君に輝く!
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夏の甲子園を潰した犯人

2020年05月22日 | 高校野球
昨日5月20日、全国高校野球選手権大会、いわゆる「夏の甲子園」の中止が発表された。
「春の甲子園」=選抜高校野球大会に続く中止に、選手たちはさぞ、嘆き悲しんでいることだろう。
なにしろ、部外者の私でさえ、昨夜は悔しくて眠れなかったからね。ほんの9時間しか(←じゅうぶん寝てるだろ)
…という、つまらないボケに対し自分自身で突っ込む、いつものパターンではなく、
残念ながら、青字部分は創作で、昨夜は本当に眠れぬ夜を過ごしてしまった。
ひと晩たっても、まだ悔しさは収まらず。ついでに、最近は自宅でほとんど酒を飲んでなかったのに、
昨夜から缶ビールやキンミヤ焼酎を、ちょくちょく飲んでいる。このトシでグレちまった(笑)。笑いごとじゃないけど。
以下で、ブログタイトルにある、甲子園を潰した犯人への恨みつらみをつづっていくが、
いかんせん酔っているので、支離滅裂かつ、自分勝手な内容になっているだろうが、ガマンして読んでほしい。

私は、春の選抜大会でさえ、「観客を入れて開催すべし」と主張していたくらい世論とズレていたのだが、
この頃(3月上旬)は、「春はダメでも、さすがに夏はやるだろう」と考えていた方が、私以外にも大勢いたはず。
その後、新型コロナウイルスの感染者が増え、緊急事態宣言が発令され、高校は軒並み休校となり、
甲子園だけでなく、各県で開催される春季大会も中止に追い込まれた(沖縄だけ開幕していたが、準決勝で中止に)。
おかげで、高校野球関係のニュースは、一時期だいぶ減ったのだが、
たまに目にしたニュースに対し、「高校野球なんかやってる場合か」「夏も中止にすべきでしょう」といった、
否定的な意見を、わざわざ投稿してくるバカが多数いたことに、立腹すると同時に驚かされた。
元来、高校野球は、確かに一部アンチもいただろうが、嫌いな人の割合は、それほど多くなかったはず。
こいつらは、なぜここまで高校野球を憎むんだろう。非合法な野球トバクでヤラれたのか!?

前回の高校野球ブログ(上記ピンク色の「観客を入れて~」の部分をクリックすべし)と一部重複しているが、
アンチの意見は、だいたい以下の通り。
1 学業が遅れているのに、甲子園どころではない
2 部活動自粛により、今年はみな練習不足ゆえ、ケガなどの事故が怖い
3 全国から人が集まるので、球児の感染、または球児からの拡散が心配
4 そもそも、高校の部活動は不要不急のはず
5 大会の運営に必要な、医療関係者の派遣が難しい
6 他の高校生のスポーツ大会は中止。野球だけ特別扱いするな

この他、明確な反対意見ではないが、「残念だけど、中止はまぬがれない。これに懲りず今後の人生頑張ってほしい」という、
なんの慰めにもならない、偽善者丸出しの投稿も多く見られ、極めて不愉快だったことを記載しておく。

またまた前回の繰り返しになるが、1から順に反論していく。
1 学業が遅れているのに、甲子園どころではない

学業の遅れは、野球部の連中には関係ない。あいつらは、野球で大学(あるいは会社)に入るからいいの。
もちろん、学業に専念したい球児あるいはチームは、今年は無理に大会に出場しなくてもいい。
そもそも、1の意見を述べたヤツは、高校時代、ちゃんと勉強してたのかよ
自慢じゃないが、私はもちろん勉強はしなかった。いまだに三単現のSがわからねえよ(←それは中学レベルでは…)。

2 部活動自粛により、今年はみな練習不足ゆえ、ケガなどの事故が怖い

これを言い出したらキリがない。冬場は雪でグラウンドが凍る北海道は、昔から練習量のハンデと戦ってきたわけだし。
全体的に練習不足は事実だが、野球部なんてどんな高校でも、運動神経抜群で体力に自信がある連中がほとんど。
部員不足で、帰宅部のウラナリ君(←死語)をメンバーに入れたチーム以外は、事故・大ケガの心配はまずないだろう。
むしろ、今年は審判講習会なども中止になっているため、ダメ審判のミスジャッジの方が怖い

3 全国から人が集まるので、球児の感染、または球児からの拡散が心配

まずは下記グラフを見ていただきたい。「東洋経済オンライン」で紹介された、年齢別感染者の人数だ。
※表記のように、データは5月7日現在

10代以下の感染者の少なさに、驚かされるでしょ。実際のページの10代グラフをクリックすると、
「10代:356名 死亡:0 重傷者:1 軽傷・無症状・確認中:355名」と表示される。
ちなみに20代を含めても死者は0。重傷者すら6名(20代が4、10代未満が1)だ。
若者ってのは、大人以上にはしゃぎ、騒ぎ、大声を出し、じゃれ合いまとわりついているはず。
飛沫もバンバン飛ぶだろうし、間違いなく濃厚接触者のはずなのに、この感染者の少なさ。要するに、
【日本の若者はコロナにかからない。かかってもまず重症化しない】といえるだろう。
球児が地元や家族にウイルスを持ち帰る可能性だが、その辺は帰郷前にしっかり検査すればいいし、
感染しにくい10代の甲子園遠征より、毎日仕事に出かけているオッサンの方が、危険度は高いのではないか。

4 そもそも、高校の部活動は不要不急のはず

世間的には、高校生の部活は不要不急なのかもしれない。ただ、関西大学の発表によると、
今回の甲子園中止による経済損失は672億円超とのこと。
球児への不平不満をネットに書き込んでいる輩は、これほどの大金を動かし、日本経済に貢献できているのか。
あと、これは科学的根拠のない個人的な意見だが、高齢者の方々は男女問わず、高校野球や相撲の中継をよく観ている。
外出を自粛され、パソコンやスマホも見ない、人生の先輩たちにとって、今ではテレビが唯一の娯楽だったりする。
昨秋に高齢の父親を亡くし、やはり高齢の母親と同居している私には、高校野球中継は不要とは思えぬ。

5 大会運営に必要な、医療関係者の派遣が難しい

上記は素人の投稿ではなく、5月21日に報じられた、高知・明徳義塾の馬淵史郎監督へのインタビュー記事での発言だ。
甲子園だけでなく、地方予選の球場にも医師が待機するのだが、現時点では派遣している余裕がないようだ。
高校野球ファンを自称していながら、医療関係者の協力については、気づいてなかった。反省。
馬淵監督が記事中でおっしゃった通り、現在は医療危機の心配があるが、夏頃には患者も少なくなっているはず。
球場数を減らし、その分試合数を増やすことで、医師の派遣人数を減らすことは不可能だろうか。

6 他の高校生のスポーツ大会は中止。野球だけ特別扱いするな

この意見が一番多かった。全国高等学校体育連盟、いわゆる高体連が4月下旬にはインターハイの中止を決めたため、
「なぜ野球だけ、高野連だけ特別されるのか」という批判が異様に増えた。私がまず疑問に感じたのが、
高野連を叩く前に、開催を早々と取りやめた高体連に不満はないのか、ということ。
即決も大事だが、最後まで開催の可能性を追求し、努力を惜しまない方が、高校生ファーストではないのか。
あ、今の高校生ファーストってのは、東京五輪の「アスリートファースト」のパクりね。
もちろん、インターハイの方が(競技によっては)予選開始が早いため、早急な決断もやむを得ないのだが。
ただ、甲子園中止決定の報を受け、コメントを求められた高体連の関係者が、
「もし開催したら“なぜ野球だけ”と選手から不満が出るからね」と語っていたのにはムカついた。
こいつらも普段から「野球だけ特別かよ…」と妬み、劣等感を抱いているのではないか。

もうひとつ、「なぜ高校野球だけ特別なの」と問われたら、「昔からそうだから仕方ない」と返答するしかない。
「不公平だ、差別だ、けしからん!」と憤慨する方もいると思うが、世の中とは不公平なものである
上記のように怒っている方に問いたい。あなたは差別をしたことないのか、と。
どんな女性でも、合コンに行ったら、ろくに女性と目を合わせられない挙動不審な男=私より、愛想のいい男を選ぶだろう。
書いてて自分が情けなくなるが、そんなときだって私は、女性に「差別だ!」などと抗議したことはないぞ。
男性だって、フーゾクに行けば、入店直後の写真指名でブスではなく美人を選ぶだろう。それだって立派な差別だぜ。
なお、どっちを選んでもブスが出てくるケースもあるが、ハナシが逸れるので、これ以上は語らない(←最初から語るな)。
そもそも、高体連と高野連は、字面こそ似ているが、まったく異なる団体なので、比較するのがおかしい。
甲子園の野球だけ、NHKでの全試合中継があったりと、以前から不公平感はあったと思うが、
文句は高野連ではなく、力不足の高体連や、過度な報道をしているマスコミにいってほしい。
ましてや球児を恨むなんて、とんだ見当違いだ。
以上、高校野球を愛するがゆえ、否定派の文句について、ひとつひとつ反論してみたつもりだが、
納得してもらえただろうか…してもらえねえよな。私もアンチの意見なんて聞く耳もたねえし。

私個人は、今年の甲子園が中止になった最大の理由は、コロナでも学業の遅れでもなく、
世間の反対意見及び重圧に、高野連が屈したからだと考えている。
私が見たのはネットニュースの投稿欄だけだが、ツイッターなどのSNSでも、中止を求める意見が多かったと聞く。
ちりも積もれば山となる。「球児ファースト」とは思えない、高野連の判断は非常に残念だ。
…と、ダラダラと書きなぐっているうちに(途中酔って寝ちゃった)、日付が変わってしまった。
なので、文中の「昨日」「昨夜」は、正しくは「一昨日」「一昨日の夜」となる。

最後に、高校野球を強く否定し、内に秘めるだけでなく、世間に持論を発し同意を求めた方々、
言い換えれば、ブログタイトルにある「夏の甲子園を潰した犯人」たちに問いたい。
みなさんは、なぜ反対意見をわざわざ世に発信したのか。高校野球が日常生活に与える不安や損失は、ほぼ皆無なのに。
コロナ収束のために、甲子園は阻止すべきだと思ったのか。野球の特別扱いに不満があったのか。
中には、投稿への「いいね」や「そう思う」欲しさとか、自粛生活への不満を球児にぶつけただけ、といった、
単純な動機のヤツもいるのではないか。絶対にいるだろう。

おめでとうございます。みなさんのおかげで甲子園は中止となり、大勢の球児たちが泣くハメになりました。
これで満足なのか? お前らは。
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センバツ高校野球、なんとしても開催すべし!

2020年03月04日 | 高校野球
まずは今朝5時半頃に配信された、「スポニチアネックス」の記事を一部抜粋して紹介。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、日本高野連はきょう4日午後2時から、大阪市内で第92回選抜高校野球大会(19日から13日間、甲子園)の運営委員会と緊急理事会を開き、開催の可否を協議する。通常開催は困難と判断し、無観客での開催か中止のどちらかの方向性を出す。どちらの決定がなされても選抜大会では史上初となる。
上記を受けたのが下記の一文。 
無観客か中止か…。センバツの行方は、この二者択一に絞られ、(中略)最終的な方向性が決まる。

この駄文を書き始めたのが14時30分。そのうち、ニュース速報が流れるかもしれないので、テレビをつけておく。
ただいま、フジテレビの「グッデイ!」では、「トイレットペーパー品薄デマ」を流した人間について伝えている。
デマを流す人間が悪いのは当然だが、うのみにして大騒ぎする人間もどうかと思う。
東日本大震災のときも、怪しげな情報が錯綜したのを、もう忘れちゃったのかね。
とりあえず、みなさん、もっと落ち着きなさいよ。

批判を承知で告白するが、コロナウイルスが話題に上がって以降の私は、以前と変わらぬ生活を続けている。
最近ようやく、飲食店に入った直後や帰宅時に、手を洗うようになったくらいだ。
職業:フリージャーナリスト(要するに無職)ゆえ、どこかへ出勤する必要はないのだが、
自宅にこもることなく、外で太陽の光を浴び、ウォーキングをする。ストーキングは、最近はしていない(←余計なコトを言うな)。
不用意な外出は避けるべし? 冗談じゃねえよ。目に見えないウイルスにビビってられるか。
私が非常識なのではなく、世間が騒ぎすぎなんだよ。さっきも書いたけど、みんな、落ち着けって。
感染者や死者の数が、万が一にも現在より大幅に増えたときは、ようやく私も生活態度を改め、
「以前、見通しを誤ったブログを書いてしまったことをお詫びします」と謝罪し、今回のブログを削除するよ。

だいたい、致死率はともかくとして、風邪やインフルエンザなどの患者も少なくはないし、
死者の数だけなら、自殺者(年間2万人!)や交通事故の方が断然多いのに、そっちはなぜ対策をしないのだ。
プロ野球オープン戦、競馬競輪など公営競技の無観客開催、マラソンやコンサートなど大規模イベントの中止、
さらには感染率が低いとされる、子供たちが通う学校の休校…どれもこれもやりすぎだ!
まあ、高齢者だらけの競輪場だけは、入場禁止も致し方ないかな。おかげで車券を買えず、最近カネが減らないぞ(笑)。

さて、ここで冒頭の高校野球の話題に戻る。「無観客開催」か「中止」、なぜこの二択なんだ!?
私の希望は「観客を入れた通常開催」or「やむを得ず延期」の二択だ。
忘れてはいけないのが、高校野球の試合ってのは、ベンチ入りしたレギュラーの選手たちだけでなく、
スタンドで応援している控え部員やマネージャーも一緒に戦っているわけで。
もちろん、大舞台に備えて練習してきた、吹奏楽部やチアガールなどの応援団たちも一緒だ。
つまり、無観客試合というのは、サッカー(11人)→フットサル(5人)、ラグビー(15人)→7人制ラグビーのように、
例年の高校野球とは、似て非なる競技…それこそソフトボールや三角ベースに変更するようなものなのだ。

最初に紹介したスポニチアネックスについて、ネットには様々な意見が寄せられているが、大半が「中止すべき」だ。
いくつかの意見を紹介すると、
1 「学校が休校なんだから部活も」
2 「他の高校生のスポーツ大会も中止。野球だけ特別扱いするな」
3 「そもそも高校野球は教育の一環のはず」
4 「球児が感染したら、あるいは球児から拡散したら、どう責任とる」
5 「球児たちには気の毒だが、仕方がない」
上の5つが主な意見。どいつもこいつも正論語ったつもりでいやがる(推測、でも当たってるはず)のが気に喰わねえ。
だいたいこいつらは、野球なんてやったことのない、球児の気持ちもわからない部外者ばかりだろう(推測、以下同上)。

1への反論
さっきも書いたけど、子供同士の感染率は低いのだから、休校にしたのが間違い。
また、政府の休校要請が出されたのは3月2日で、期間は「2週間くらい」だった。3月19日開幕の選抜は期間外だ。
2への反論
膨大な死者・被災者を出し、放射能の危険性も訴えられた、9年前の東日本大震災時も野球は開催された。
被災地東北からも批判は少なかったはずだし、歴史も人気もある高校野球は「特別」なのだから仕方がない。
3への反論
なにを今さら…。高校野球が教育とは無関係で、立派なスポーツビジネスであることなんて、
「パチンコは換金できる」「ソープランドでは性行為が行われている」と同様、ガキでも知っている常識である。
4への反論
いま現在、球児たちが全員、室内にこもっておとなしくしているとは思えない。おそらく、何度か外へ出て、
ランニングなど軽い運動をしているはず。甲子園遠征によって感染する確率は、地元にいても変わらない。
5への反論
本当にそう思うなら黙っていろ。誰も頼んでないのに薄っぺらい投稿をするな。てめえは食べロガーか。

結局、上記の「中止しろ」という投稿をしているヤツらは、マスクを買えなかったり、外出を控えさせられたり、
不自由な日常を送っているうっ憤を、球児に晴らしているだけではないか。「オレも苦しい、だから球児も苦しめ」ってね。
そういう負の感情の蔓延こそ、コロナウイルスよりタチが悪い!

とはいえ、上記の私の反論も説得力は薄いし、社会情勢を考慮すれば、今大会の通常開催は正直苦しいと思う。
ただし、無観客開催はさっき書いたように、高校野球の本来の姿とはかけ離れているため、避けてほしい。
希望はやはり「やむを得ず延期」。実施時期はズバリ、夏休み期間、つまり夏の甲子園との合同開催だ。
春の選抜甲子園の出場校は32、夏の選手権大会出場校は49。併せて81校でトーナメントをやるのだ。
もちろん、夏の予選も例年通り行う。中には、春に続き夏でも出場権を獲得するチームも出るだろう。
それが11チームなら81-11=70校。朝7時プレイボールで1日5試合やれば、例年よりちょっと長い程度だ。
優勝したチームには、夏の深紅の優勝旗はもちろん、春の紫紺の優勝旗も贈られる。

※2011年夏、深紅の優勝旗を掲げて行進する日大三・畔上主将

私の知る限り、まだ誰も提案していない、「春夏合同・最大81校での大会」案、どうかなあ?

9年前の東日本大震災時は、開幕5日前の18日17時59分に、NHKでニュース速報を知らせるチャイムが鳴り、
【選抜高校野球、開催決定】と報じられ、無事23日に大会を迎えた。
現在16時30分。まだ詳細は発表されないが、結論はもう少しだけ、先延ばしにしてもいいのでは?
いずれにしても、全員が納得できることはまず不可能。ならば部外者は黙って、関係者の決定に従おうではないか…
あ、そもそも私も部外者だった(苦笑)。

※拙ブログは、高校野球の開催と同様に、
新型コロナウイルス問題の早期終息も当然願っております


追記1 3月4日 18時15分に「無観客試合を前提に準備 開催中止も視野」との緊急ニュースあり
追記2 3月11日 やはり開催中止。出場予定だった球児たちの悲しみは、計り知れない
私の提案、春夏合同開催=32+49=81校の大会はダメかい!?
追記3 3月11日20時 元阪神タイガースの赤星憲広氏が、私の持論とほぼ同意見を提案
追記4 3月12日4時 元読売ジャイアンツで元甲子園球児の江川卓氏も、合同開催を提案 どうなる!?
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