明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

名店の隣もやっぱり名店 一橋学園『むぎきり』

2021年05月02日 | そば、うどん
自家製チャーシューが抜群にウマく、月イチでお持ち帰りを購入している、一橋学園の『なにや』さん。


自宅で楽しむだけでなく、お土産に持参しても喜ばれること間違いなし。 


購入後は、お店でそのまま食事したり、近所の『うどんや 武』さんで食べることもあるが、
以前から気になっていたのが、店舗のすぐ隣にある『むぎきり』というお店。
なにやさんとは、店主同士が兄弟なのだが、こちらは手打ちうどんのお店。
毎回、店の前に行列ができていたり、完売で早じまいしていたりと、なかなか入店する機会に恵まれず。
今年ようやく、初訪問することができたが、店内はやはり混雑していた。

少し待ってから、テーブル席に案内される。最近は夜の営業をやめ、メニューも少し絞った模様。


上記以外にも、日替わりメニューや春巻などもある。私はまず、「ビール」550円と「春巻」480円を注文。
厨房では店主らしき男性が、うどんの打ち・茹で・調理などを担当。結構若い方なので、二代目だろう。
運ばれてきたビール中瓶を飲んでいると、春巻が揚がった。


中身は当然熱々ではあるが、片栗粉使用のドロッとしたタイプではないため、口内ヤケドの心配がない。


丁寧に作られているのがわかる一品で、蕎麦前ならぬ「うどん前」に最適であった。
シメのうどんは、「天ぷら」(エビ1本と野菜)1400円を、温かい(かけ)で注文。
この日、周囲の客のほとんどが「野菜天」(野菜5品)950円の冷やし(もり)を頼んでいた。
野菜嫌いの私としては、エビちゃんくらいは居てもらわないとさみしいので。
私が座った席の前には、お運び用の「木製お盆」が並んでいた。老舗っぽくていいね。


そのお盆に乗せられた、お目当ての「天ぷら」うどんが到着。


写真を撮っていたら、厨房のおばちゃんが「反対よ」と、ホール担当のおばちゃんに指示を出し、
そのおばちゃんがやってきて、「さっき左右反対に置いちゃった。ごめんねえ」と、お盆の左右を入れ替える。


私の場合、あとでうどん単品と天ぷら盛り合わせを、それぞれ単独で撮影するので、


左右逆でも気にしないのだが、お店側としては、正しい配置で撮影してほしいのだろう。


いずれにしても、「ちょっとアンタ、左右逆じゃないのよ!」などと、無知な私を叱ることなく、
「反対でごめんねえ」と、やんわりと指摘してくれた、店員さんの真心に感謝したい。
ところで、配膳作法では、うどんが左側でもいい気がするのだが…手前じゃなかったからかな?

肝心の味だが、うどんは平べったい形状で、ちゃんとコシがあるのになめらか。のど越しも最高。


武蔵野でも讃岐でもないが、私の好みに合ったうどんで、とにかくウマい!
しかもこのうどん、丼内にたっぷり入っており、食べ切るのに時間を要した。
東日本らしい濃口ツユとも好相性で、このうどんなら「もり」も、絶対にウマいはずだ。

天ぷらは、ししとう2本、大葉、レンコン、かぼちゃ、舞茸にメインの海老。「野菜天」+海老という構成か。
海老自体もなかなか大きく、ご覧のように、丼には収まり切らないレベル。


この海老天なら、野菜天より450円高いだけの価値があるよ…と納得しながらメニューを再確認したところ、
「天ぷら~~1400円から」の「から」の文字に気付いた。


愛想ヨシのおばちゃんやマジメそうな店主が、ぼったくるとは思えず、心配はしていなかったが、
その下の「特天ぷら 大エビ2本と野菜 2000円から」というメニューも気になる。
私が食べた海老天もじゅうぶん「大エビ」なのに、暫定600円プラスということは、さらにデカくなるのか。
次回は特天ぷら…イヤ、まずは冷たいもりうどんだろう、と再訪を誓いお会計。
わざわざ店主が厨房から出て、お会計をしてくれたので、「とても美味しいうどんでした」と告げて退散。
あ、「天ぷら」うどんのお代は、メニュー表示とおり1400円だったよ(笑)。

店を出ると、入口ドアに「本日売り切れ」を知らせる看板が出ていた。


時刻は12時45分。11時30分開店なので、営業時間は1時間15分。次回はもっと早く来よう。
それにしても、『なにや』さんという名店の隣に、もうひとつ名店があるとは驚きだ。
この近隣に住んでる方が、本当にうらやましいよ。

有言実行、前回より早めに訪問したが、相変わらずお店は大繁盛。
入口付近の待ち客用イスに座っていると、店主が厨房から店外に出て、「売り切れ」看板を出した。
時刻は12時15分。この日は45分で売り切れか!
今回の注文は「つけめん(温肉汁)」800円に、「温泉たまご」120円をトッピング。
先に玉子ちゃんがやってきた。柚子らしき柑橘類の欠片がちょこんと乗っている。


数分後、切り立て、茹で立て、締め立てのうどんが、温かい肉汁と一緒に登場。


冷水で締められたうどんは、大きな器にたっぷりと盛られている。


相変わらず踊るような歯触りとのど越しで、量は多いけどスルスルと胃に収まっていく。
かけのツユと同様、濃口醤油ベースのつけ汁には、野菜やシイタケ、そしてお肉の旨味が溶け出していた。

※温玉も仲間入り

写真はないが、玉子をうどんに絡めたりして、ペロリとたいらげ「ごちそうさまです」。
この日は、前回のおばちゃんより若い女性店員(店主の奥様?)が接客担当だったのだが、
私の会計時だけ、またまた厨房から店主が出てきた。食い逃げされないよう警戒しているのか(泣)。
「今日もおいしかったです」と話しかけ、最近のだいたいの売り切れ時間をたずねたところ、
「今日みたいに早い日ばかりではないですが、仕込みを抑えているので…」と、店主自身も不本意な様子。
品切れや早期売り切れは、客にとっては残念だが、食材ロスを出すわけにもいかないからね。
むぎきりさんだけでなく、コロナ禍のせいで客入りが読めず、仕込み量に苦労しているお店は多い。

3度目の訪問時は、13時を過ぎていたが運よく入店できた。店主が語ったように、日によって差があるようだ。
ただし、その後すぐに売り切れ看板が出され、結果的に私がその日最後の客となった。
お目当ての「カレーうどん」が売り切れていたので、「もり」600円の大盛+200円をオーダー。


ウマいから喰えるだろう、と楽観視していたが、いざ目の当たりにすると、ちょっとピンチと思わせる麺の量。


前回よりもデカい、すり鉢状の器に、例の絶品うどんがビッシリ詰まっている。
冷たいつけ汁は、小麦の甘味を感じるうどんと対照的な濃い出汁。こちらも、やや大きめの容器なので食べやすい。
しっかり味わいたいのだが、満腹中枢が働く前に、一気に啜っていくしかない。
ウマい、おいしい、絶品、最高…と心の中で称賛しつつ食べ進めたが、なかなか減らない。


上記画像は、半分以上食べた状態なのだが、水切りザルなどの上げ底がないのを、わかってもらえたであろうか。
ここからラストスパートをかけ、最後の1本まで余すことなく食べ切る。
満腹感を満足感が大幅に上回る、素晴らしいランチであった。帰路、歩くのがツラかったが(苦笑)。
会計時、またまた店主に「大盛は普通の倍くらいありますか?」とたずねたら、
「倍…まではいかないです」とのこと。「それでも多くて大変でした」と返答したら、
「他のお店が少ないんですよ」と、誇らしげに断言。
やや食が細くなったが、今でも大食漢かつ熱血漢(?)を自負する私としては、こういうお店は大好きだ。
美味しいうどんを腹イッパイ啜りたくなったら、第一候補はむぎきりさんだな。
問題は、最速で45分という短すぎる営業時間だ…。

先日、東京では3度目となる緊急事態宣言が発令された。本日5月2日、なにやさんに買い物に行き、
ついでに隣の様子も確認したら、臨時休業となっていた。


コロナが収束すれば、むぎきりさんも仕込みを増やし、夜営業も再開してくれるだろうし、
いつかは、なにやさんとのハシゴ酒&ハシゴ麺にも挑戦したいよ。
いずれにしても、隣り合ったこの2軒とは、末永いお付き合いになりそうだ。



むぎきり
東京都小平市学園西町1-26-26
西武多摩湖線一橋学園駅から徒歩約2分 JRなら新小平駅から徒歩約18分
営業時間 11時半~14時半、17時~19時半 
5月11日まで休業、その後もしばらくは昼営業のみだと思われます
定休日 木、ほか不定休あり 売り切れ店じまいあり
※昼の繁忙時は、電話には出ない模様

※隣の『なにや』さんも、当分は11時半~14時と、昼のみ営業です
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