明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

三人がかりで挑むべき大盛カツカレー 西府『とんきち』

2024年04月24日 | カレー、ハヤシ
昨年の秋頃から始めた、【府中市内の個人食堂を巡るシリーズ】。今回は、西府駅からほど近い『とんきち』をリポート。
店舗は甲州街道沿いにあり、以前紹介した『ナミノアヤ』の並びだが、歩道橋に隠れており、車からは見えないかも。


こちらは、今回のタイトルにした、大盛カツカレーのお店として以前から知っており、何度か訪問したことがあったのだが、
定休日や満席、さらにはこのときみたいに夜だけ臨時休業だったりと、なかなか訪問できず。


あとで知ったのだが、上記看板が出ていた時期の前後に、店主兼シェフの旦那さんが、お亡くなりになったようだ。
その後は、神楽坂『五芳斉』と同様、奥様が料理長になり、営業しているそう。
そんな「お母さん食堂」を応援すべく、なにより噂のカツカレーに惹かれて、今年ようやく初入店。

店内は、テーブル席3つに、小上がり席がふたつ。カウンター席もあるが、現在は使用していない模様。
テーブルも小上がりも4人席だが、相席はさせない方針のようで、すぐに満席になる。
実際、提供する料理の器が大きく、場所をかなり取るので、知らない客同士の相席は気を遣うと思う。

接客担当である女性店員に、テーブル席へ案内される。厨房のお母さんシェフからも、「いらっしゃい」の声がかかる。
まずはメニューを紹介。なお、今回カテゴリーは「カレー、ハヤシ」だが、こちらはとんかつ屋さんである。


上の画像が定食類で、こちらはカレーなどご飯ものに、単品料理。


3年前の臨時休業時、外に貼ってあったメニュー表には、ハンバーグやホルモン焼きの定食があった。
価格は少し上がったが、量や質を考慮すれば、今でも破格である。
注文は、当初から決めていた、「カツカレー(ロース)」950円と、「クリームコロッケ」の単品580円。
カレーのサイズは、「ジャンボ!」や「ジャンボ!大盛」まであるが、最初なので無理せず、普通の量にしておいた。
メニューには酒類が見当たらないが、床にはビールの空き瓶が並んでいるので、頼めば出してくれそうだ。


先にクリームコロッケが登場。大きめサイズが2個で、付け合わせの生野菜もたっぷり。


横アングルも撮影。デミグラスソースに生クリーム、ピンク色のサウザンドレッシングなど色鮮やかである。


ハシで割ってさっそくひと口…おほっ、期待どおりの熱さ、そして美味しさ!


中のホワイトソースは、とろ~りではなくやや硬めで、臭みのない油でサクッと揚げてある。
カニよりも乳製品由来の旨味が強いと思っていたら、具材にとろけるチーズも入っていた。


直後にカツカレーもやってきた。大きさを表すため、割りバシを置いてみた。


他店より明らかに大きいのに、これでも普通サイズだ。
横アングルだと、カレーソースが、あふれんばかりに注がれているのがわかる。


さらに、カレーにはお揚げの入ったお味噌汁も付いてくる。


本来ならサラダもあるようだが、コロッケの野菜と重複するので省いたのだろう。野菜嫌いの私には問題なし(笑)。
食べかけとはいえ、クリームコロッケとのセットは、なかなか壮観である。満腹になる前に食べなくては。


カレーのソースから口に含むと、果物か野菜由来の甘さのあとに、辛味や酸味がやってくる。
先代シェフは、洋食経験者だったそうで、ジャンル分けすれば欧風カレーになるのだろう。


そもそも、とんかつ屋さんのカレーは、業務用に少し手を加えただけのような、平凡なものが多い印象だが、
とんきちさんは自家製で、手間がかかっているのがわかる、他では食べられない個性的なカレーだ。
無論、本職であるカツも手抜きはなく、ロース肉は柔らかく、火の通り方も申し分なし。


やや厚めのコロモは薄黄色に色づいており、溶き玉子をたくさん使用したと思われる、串カツ愛好家の私好みのコロモだ。
クリームコロッケは、元々のデミソースと卓上のとんかつ用ソース、そしてカレーにも付けて食べてみた。

※カツにもソースをかけた

店員さんの「コレもお使いください」の助言に従い、途中でチリペッパーも加えてみた。


女性店員は外国の方で、日本語は不慣れなようだが、仕事は真面目にこなしていた。
途中、空いたコップに冷水を注いでくれたのだが、カレーソースと同様、たっぷりと継ぎ足してくれたのがおかしかった。


量だけでなく味も良い、カツカレーとコロッケを食べ終え、「ごちそうさまでした」。
当然満腹になったが、苦しさよりも美味しいものを食べた喜びが上回り、お会計も安く大満足である。
ここのカツカレー950円がどれだけ安いか、比較のためカレーチェーン『CoCo壱番屋』で換算すると、
カレー591円+ご飯推定量450グラムで165円+味噌汁110円(注:店舗限定)+手仕込みとんかつ502円+ヤサイサラダ140円で1508円になる。
そんなロースカツカレーをとんきちさんは、3年前まで670円で提供していた。儲けが出ていたのか心配である。
次回は、隣の小上がり席で若者客が食べていた、ワンランク上のサイズにしようと決意し、この日は退散。

初入店から1ヶ月以上空いた先日、コンディションが整ったので再訪問し、「ジャンボ!カツカレー(ロース)」1350円に挑戦。
まずは、ハムが2枚入ったサラダ、味噌汁、漬物などのサイドメニュー一式が登場。


味噌汁椀との比較で、サラダの大きさはわかってもらえるはず。
ちなみに、この日の味噌汁は、前回よりダシが効いており、抜群に美味しかった。
先客の常連風じいさんは、味噌汁をお替わりしていたが、あれは無料サービスなのだろうか。
数分後、大きな楕円形のお皿に盛られた、ジャンボ!カツカレーが登場。


前回のカレー画像を再掲するが、ハシとの比較で、お皿の大きさを理解してもらえるだろうか。


とあるネット記事によると、同じサイズのチキンカツカレーが、総重量1700グラムだそうで、ロースもそれに近い量だと思われる。
ただ、カレーソースは皿全体にかかっているが、ご飯は中央部のみなので、なんとかイケそうだ。


ご飯:カレーを1:2くらいの割合でスプーンに乗せ、飲むように啜っていく。ご飯の量は650~700グラムくらいか。
合間に味噌汁・サラダを挟み、前回より大きく感じたロースカツも噛みしめていく。
途中、現店主の女将さんから、「ご飯足りなかったから足しますよ」と、まさかの提案を受ける。
「だ、大丈夫です」と遠慮しておいたが、「コイツは残さず食べそうだ」と認めてもらえたのならば光栄である、
とはいえ、クリームコロッケがなかった分、今回の方が余裕があったのも事実。
前回は試さなかった、カツ+醤油もやってみた。カレーが甘口なので、意外と合っているかも。


到着から約20分後、見事ジャンボ!カツカレーの攻略に成功! 


「ジャンボ!」を乗り越えたのならば、次は当然、「ジャンボ!大盛」に挑戦したいところだが、
店員さんが見せてくれた大盛用のお皿は、通常の倍くらいあるジャンボよりさらにデカい。
許可をもらい、私が食べ終えたお皿と、楕円形でなく完全な円形の大盛用皿を並べて撮影したのだが…
遠近法を無視し、奥に置いてしまったため、あまり差がなく見えるではないか。ああ、オレのバカ!


ここで店員さんが、「大盛はご飯4合ね」と教えてくれた。約1300グラムとは、やはりジャンボの倍量だ。
「次回頼んでみる?」という問いかけには、「あ、いや…無理です」とギブアップ宣言し、お店をあとにした。

ご飯が1300グラムということは、総重量2キロ超えは必至。興味はあるが、残すのは申しわけない。
以前紹介した、甲子園球場近くの『大力食堂』さんは、名物だった大盛カツ丼の提供をやめた。
理由は、「写真だけ撮って残して帰る客ばかりでイヤになったから」だ。店主がそう語っている映像を見たけど、本当に無念そうだった。
すでに、とんきちさんの食べログにも、「2回頼んで2回とも残した」というバカの投稿があった。2回目は「少なめ」で頼めよ!
頑張っているお母さん店主と店員さんが悲しむことのないよう、興味本位で注文し、残して帰るような迷惑客には来ないでほしい。

私が「ジャンボ!大盛カツカレー」を頼む場合は、友人とふたりで訪問…イヤ、3人は必要だな。
「とんきち」と聞けば、「ちんぺい」「かんた」と答えるのが、昭和時代の常識(そうかな?)。
近日中に、トン吉、チン平、カン太のようなトリオで訪問し、デカ盛りカレーに挑みたいものである。

※ 東映アニメーション「魔法使いサリー」サイトより拝借



とんきち
東京都府中市本宿町2-17-26
JR西府駅から徒歩約5分、分倍河原駅や京王線の府中駅、中河原駅も徒歩圏内
営業時間 11時半~14時、18時くらいから~21時 
定休日 月、火、祝日
※店のすぐそばに「本宿町二丁目」のバス停がある
※※混雑時は「準備中」の札が出る場合あり
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