最盛期には280店、現在も160もの系列店が存在する、埼玉発祥のうどんチェーン『山田うどん』。
ガキの頃から、「安いうどん屋さん」として認識していたが、入店したことはほとんどない。
理由は、うどんにあまり興味がなかったのと、徒歩圏内及び行動範囲に店舗がなかったから、だ。
車どころか免許も持っていない私にとって、ロードサイドに店舗の多い山田うどんは、文字どおり遠い存在であった。
同様の理由で、以前紹介した『どさん子』も、なかなか行く機会がなかった。
多摩地区で唯一の残存どさん子、西武柳沢駅前店の廃業は、実に残念である。
山田うどんには、中学生のとき一度だけ、部活で他校に遠征した際、先輩に「昼メシ付き合え」と強引に誘われ入店。
腹が減ってなかったので、餃子だけを注文。価格は確か200円くらい。当時、一番安いうどんが180円くらいだった。
割高に感じたその餃子は、皮が硬くて、全然ウマくなかった。
少年時代から月日は流れ…すっかり中年になった私は、餃子だけでなくうどんも好きになっており、
双方が食べられる店として、山田うどんを思い出し、初めて自分の意思で訪問を決意。
入ったのは、立川駅から徒歩だと30分以上かかる幸町店。東大和市で飲んで、歩いて帰る途中だったかな。
注文したのは「餃子」250円と、「ざる相盛り」480円。
約30年ぶりとなる山田うどん餃子は、値段はさほど変わっていないものの、味自体は良化。
過去の印象が悪すぎたのかもしれないが、そこそこウマい餃子になってる。
相盛りのソバだけ先に食べ、餃子とうどんを記念(?)撮影。ソバの味はフツーであった。
そして、こちらのメイン商品であるうどんは、妙に柔らかく歯応えもなかった。
その頃は、腰のある讃岐うどんの名店を巡っていた時期だったので、特にそう感じたのだろう。
とはいえ、「山田うどんはそういうモノだ」と知っていたので、不満はなかった。
最後はツユに、餃子とラー油を一緒に入れて食べてみたが、やはりイマイチだった。
自発的入店から数ヶ月後、清瀬駅前に居酒屋業態の『県民酒場ダウドン』がオープン。
こちらで何度か飲み喰いし、今年の1月に初めて温かいうどん=「たぬきうどん」を食べたのは以前記した。
ただし、ダウドンのうどんは、ツユは黒くなく麺も全粒粉入りと、既存店とは異なるらしかった。
文末では「近いうちに山田うどんの本体にも行かなくては」と書いたことだし、
数日後には、黒いツユの温かいうどんを食べるため、武蔵村山市の『シャトー洋菓子店』でケーキを買った帰りに、
近くの村山学園店に寄ってみた。屋号が『ファミリー食堂 山田うどん食堂』に変更してからは初訪問となる。
前にも書いたが、「食堂」の重複が気になって仕方がない。
早く帰宅し、ケーキを冷蔵庫にしまいたいので、飲酒などで長居はせず食事だけ。
注文したのは、一番安い「たぬきうどん」280円と、「ミニかき揚げ丼」350円。
具材はワカメ、ネギ、天かす、そして東日本ならではの黒いツユ。
ひと口すすれば、ほど悪い(←ほど良いの対義語)甘じょっぱさ。そしてうどんは、やはり腰がなくソフトな歯触り。
だがこれこそが、讃岐うどんはもちろん、武蔵野うどんとも無縁だった私が、昔から食べ慣れているうどんである。
昼メシ代を浮かすため、学食にいた友人に「ひと口ちょうだい」とねだり、ひと口どころか大量にすすったうどんや、
競馬で負けて、わずかに残った小銭を確認し、半ベソかきながらすすった駅の立ち食いうどんなど、
いろんな思い出が甦る、懐かしいテイストなのである。ロクな思い出がない気もするが。
ミニかき揚げ丼は、かき揚げを玉子でとじるタイプ。玉子とぶっかけメシが好きな私には、最適のサイドメニューかも。
会計時、「春巻1本無料券」をもらったが、有効期限が1ヶ月だったので使用できず。
天ぷらや大盛無料券でなく、レギュラーメニューにはない春巻をサービスするのが謎である。
その数日後、数年ぶりに立川市の幸町店に徒歩で向かった私を待っていたのは、まさかの臨時休業!
「日本一臨時休業に出くわす男」を自称する私だが、年中無休のチェーン店でくらうとは…(泣)。
まあ同じ通りには、私が愛してやまない『パワー軒』があるので、予定を変更し、濃厚ラーメンをすすることに。
「魚介豚骨醤油らーめん」780円を、+100円の味噌で作ってもらった。パワー軒の味噌ラーメンは本当にウマい。
それからさらに1ヶ月以上たった先日、まん防も明けたので、今度は一杯飲もうかと、懲りずに徒歩で幸町店に向かう。
以前紹介した『たこ焼き たけちゃん』の屋台は、この日はお休み。
食堂としてオープン予定の店舗には、下記の貼紙があった。なんとか4月中には開業してほしい。
しばらくして、山田うどん幸町店に到着。3月にメニューが変わったらしく、たぬきうどんは310円に値上げ。
先述したメニューも現在は、餃子280円、ざる相盛り550円、ミニかき揚げ丼360円にそれぞれ変更されていた。
この日はまず、「ビール中瓶」490円と、パンチ(もつ煮)の辛口版「赤パンチ」470円にコロッケ160円を注文。
ちなみに、普通の「パンチ」は420円、通常200グラムより少ない、130グラムの「ミニ赤パンチ」310円もあった。
すぐにビール(アサヒスーパードライ)が出てきて、その直後に、お盆に乗せられた赤パンチが登場。
以前、ダウドンで食べたパンチと同じく、具材はモツ、メンマ、こんにゃく。
ビリ辛の赤パンチは、ビールとの相性も当然◎。ホッピー&焼酎が飲みたくなるね。
山田うどんは最近、タンメン専門店も出したみたいだけど、煮込み専門店も出せばいいのに。
なお、主なドリンク&おつまみメニューはこちら。私の好きなホッピーやウーロンハイがなくて残念。
しばらくしてコロッケが揚がった。正式名は「彩の国黒豚コロッケ」で、ソースとともに登場。
黒豚由来なのかはわからんが、コロッケ自体は確かに美味しかった。けれども、1個160円という価格は疑問である。
山田うどんは廉価チェーンというイメージがあるので、「かき揚げ天ぷら」190円も、やや違和感がある。
秋津の立ち食いソバ店『木曽路』のように、「50円にしろ」とは言わないけどねえ…。
※天ぷら2個とコロッケで、50×3=150円
フォローするわけではないが、付属のソースが意外とウマかった。香味野菜の風味が効いていたし。
山田うどん独自の特製ソースかな? 「ブルドックソース」みたいな一般的な商品だったら恥ずかしいな。
うどんは温かいのも冷たいのも食べたので、この日はラーメンを食べてみることに。
いろいろ種類もあったが、一番オーソドックスな「昔ながらのしょうゆラーメン」490円を選択。
ただ、ご飯ものと一緒に頼むとお得なようなので、「かつ丼」640円とのセット価格330円で注文。
どちらもハーフサイズなどではないので、相当な食べ応え、そしてカロリーがありそう。
ラーメンは、具材のナルトが端っこ部分で小さすぎる。ナルト愛好家としてガッカリだ。
醤油味のスープがこれまた、学食や社食で出てきそうなタイプ。平打ちの麺がよかっただけに、もったいない。
かつ丼の方は、かき揚げ丼と似たような味付け。トンカツの厚さはなかなかのもの。
ラーメンのスープは残したが、他は全部たいらげた。また医者に「糖質を減らせ!」と怒られちゃうな…。
会計時、今度はカニクリームコロッケor揚げしゅうまいの無料券をいただいた。
これまた、グランドメニューにはない商品だが、どちらも私の好物なので、今度は使用させてもらうかな。
山田うどんは屋号だけでなく、時代とともに、メニューを少しずつ改良している。
野菜を使用した、女性客向けの新商品を提供する一方で、昔からの主要客である、肉体労働者やドライバー、
さらに腹ペコ学生や無駄メシ食らいのオッサン(自分だ)向けの、ガッツリメニューが充実しているのが嬉しい。
いろいろと不満も述べたが、私にとっては今でも、「うどんのチェーン店」といえば山田うどんである。
『丸亀製麺』や『はなまるうどん』などには負けず、これからも頑張ってほしいよ。
※山田うどんこと、山田食品産業株式会社のHP→https://www.yamada-udon.co.jp/
ガキの頃から、「安いうどん屋さん」として認識していたが、入店したことはほとんどない。
理由は、うどんにあまり興味がなかったのと、徒歩圏内及び行動範囲に店舗がなかったから、だ。
車どころか免許も持っていない私にとって、ロードサイドに店舗の多い山田うどんは、文字どおり遠い存在であった。
同様の理由で、以前紹介した『どさん子』も、なかなか行く機会がなかった。
多摩地区で唯一の残存どさん子、西武柳沢駅前店の廃業は、実に残念である。
山田うどんには、中学生のとき一度だけ、部活で他校に遠征した際、先輩に「昼メシ付き合え」と強引に誘われ入店。
腹が減ってなかったので、餃子だけを注文。価格は確か200円くらい。当時、一番安いうどんが180円くらいだった。
割高に感じたその餃子は、皮が硬くて、全然ウマくなかった。
少年時代から月日は流れ…すっかり中年になった私は、餃子だけでなくうどんも好きになっており、
双方が食べられる店として、山田うどんを思い出し、初めて自分の意思で訪問を決意。
入ったのは、立川駅から徒歩だと30分以上かかる幸町店。東大和市で飲んで、歩いて帰る途中だったかな。
注文したのは「餃子」250円と、「ざる相盛り」480円。
約30年ぶりとなる山田うどん餃子は、値段はさほど変わっていないものの、味自体は良化。
過去の印象が悪すぎたのかもしれないが、そこそこウマい餃子になってる。
相盛りのソバだけ先に食べ、餃子とうどんを記念(?)撮影。ソバの味はフツーであった。
そして、こちらのメイン商品であるうどんは、妙に柔らかく歯応えもなかった。
その頃は、腰のある讃岐うどんの名店を巡っていた時期だったので、特にそう感じたのだろう。
とはいえ、「山田うどんはそういうモノだ」と知っていたので、不満はなかった。
最後はツユに、餃子とラー油を一緒に入れて食べてみたが、やはりイマイチだった。
自発的入店から数ヶ月後、清瀬駅前に居酒屋業態の『県民酒場ダウドン』がオープン。
こちらで何度か飲み喰いし、今年の1月に初めて温かいうどん=「たぬきうどん」を食べたのは以前記した。
ただし、ダウドンのうどんは、ツユは黒くなく麺も全粒粉入りと、既存店とは異なるらしかった。
文末では「近いうちに山田うどんの本体にも行かなくては」と書いたことだし、
数日後には、黒いツユの温かいうどんを食べるため、武蔵村山市の『シャトー洋菓子店』でケーキを買った帰りに、
近くの村山学園店に寄ってみた。屋号が『ファミリー食堂 山田うどん食堂』に変更してからは初訪問となる。
前にも書いたが、「食堂」の重複が気になって仕方がない。
早く帰宅し、ケーキを冷蔵庫にしまいたいので、飲酒などで長居はせず食事だけ。
注文したのは、一番安い「たぬきうどん」280円と、「ミニかき揚げ丼」350円。
具材はワカメ、ネギ、天かす、そして東日本ならではの黒いツユ。
ひと口すすれば、ほど悪い(←ほど良いの対義語)甘じょっぱさ。そしてうどんは、やはり腰がなくソフトな歯触り。
だがこれこそが、讃岐うどんはもちろん、武蔵野うどんとも無縁だった私が、昔から食べ慣れているうどんである。
昼メシ代を浮かすため、学食にいた友人に「ひと口ちょうだい」とねだり、ひと口どころか大量にすすったうどんや、
競馬で負けて、わずかに残った小銭を確認し、半ベソかきながらすすった駅の立ち食いうどんなど、
いろんな思い出が甦る、懐かしいテイストなのである。ロクな思い出がない気もするが。
ミニかき揚げ丼は、かき揚げを玉子でとじるタイプ。玉子とぶっかけメシが好きな私には、最適のサイドメニューかも。
会計時、「春巻1本無料券」をもらったが、有効期限が1ヶ月だったので使用できず。
天ぷらや大盛無料券でなく、レギュラーメニューにはない春巻をサービスするのが謎である。
その数日後、数年ぶりに立川市の幸町店に徒歩で向かった私を待っていたのは、まさかの臨時休業!
「日本一臨時休業に出くわす男」を自称する私だが、年中無休のチェーン店でくらうとは…(泣)。
まあ同じ通りには、私が愛してやまない『パワー軒』があるので、予定を変更し、濃厚ラーメンをすすることに。
「魚介豚骨醤油らーめん」780円を、+100円の味噌で作ってもらった。パワー軒の味噌ラーメンは本当にウマい。
それからさらに1ヶ月以上たった先日、まん防も明けたので、今度は一杯飲もうかと、懲りずに徒歩で幸町店に向かう。
以前紹介した『たこ焼き たけちゃん』の屋台は、この日はお休み。
食堂としてオープン予定の店舗には、下記の貼紙があった。なんとか4月中には開業してほしい。
しばらくして、山田うどん幸町店に到着。3月にメニューが変わったらしく、たぬきうどんは310円に値上げ。
先述したメニューも現在は、餃子280円、ざる相盛り550円、ミニかき揚げ丼360円にそれぞれ変更されていた。
この日はまず、「ビール中瓶」490円と、パンチ(もつ煮)の辛口版「赤パンチ」470円にコロッケ160円を注文。
ちなみに、普通の「パンチ」は420円、通常200グラムより少ない、130グラムの「ミニ赤パンチ」310円もあった。
すぐにビール(アサヒスーパードライ)が出てきて、その直後に、お盆に乗せられた赤パンチが登場。
以前、ダウドンで食べたパンチと同じく、具材はモツ、メンマ、こんにゃく。
ビリ辛の赤パンチは、ビールとの相性も当然◎。ホッピー&焼酎が飲みたくなるね。
山田うどんは最近、タンメン専門店も出したみたいだけど、煮込み専門店も出せばいいのに。
なお、主なドリンク&おつまみメニューはこちら。私の好きなホッピーやウーロンハイがなくて残念。
しばらくしてコロッケが揚がった。正式名は「彩の国黒豚コロッケ」で、ソースとともに登場。
黒豚由来なのかはわからんが、コロッケ自体は確かに美味しかった。けれども、1個160円という価格は疑問である。
山田うどんは廉価チェーンというイメージがあるので、「かき揚げ天ぷら」190円も、やや違和感がある。
秋津の立ち食いソバ店『木曽路』のように、「50円にしろ」とは言わないけどねえ…。
※天ぷら2個とコロッケで、50×3=150円
フォローするわけではないが、付属のソースが意外とウマかった。香味野菜の風味が効いていたし。
山田うどん独自の特製ソースかな? 「ブルドックソース」みたいな一般的な商品だったら恥ずかしいな。
うどんは温かいのも冷たいのも食べたので、この日はラーメンを食べてみることに。
いろいろ種類もあったが、一番オーソドックスな「昔ながらのしょうゆラーメン」490円を選択。
ただ、ご飯ものと一緒に頼むとお得なようなので、「かつ丼」640円とのセット価格330円で注文。
どちらもハーフサイズなどではないので、相当な食べ応え、そしてカロリーがありそう。
ラーメンは、具材のナルトが端っこ部分で小さすぎる。ナルト愛好家としてガッカリだ。
醤油味のスープがこれまた、学食や社食で出てきそうなタイプ。平打ちの麺がよかっただけに、もったいない。
かつ丼の方は、かき揚げ丼と似たような味付け。トンカツの厚さはなかなかのもの。
ラーメンのスープは残したが、他は全部たいらげた。また医者に「糖質を減らせ!」と怒られちゃうな…。
会計時、今度はカニクリームコロッケor揚げしゅうまいの無料券をいただいた。
これまた、グランドメニューにはない商品だが、どちらも私の好物なので、今度は使用させてもらうかな。
山田うどんは屋号だけでなく、時代とともに、メニューを少しずつ改良している。
野菜を使用した、女性客向けの新商品を提供する一方で、昔からの主要客である、肉体労働者やドライバー、
さらに腹ペコ学生や無駄メシ食らいのオッサン(自分だ)向けの、ガッツリメニューが充実しているのが嬉しい。
いろいろと不満も述べたが、私にとっては今でも、「うどんのチェーン店」といえば山田うどんである。
『丸亀製麺』や『はなまるうどん』などには負けず、これからも頑張ってほしいよ。
※山田うどんこと、山田食品産業株式会社のHP→https://www.yamada-udon.co.jp/