ウールの着物の裄をなおしてみた。縫い方をよく観察しながら、袖をはずして右左のしるしをつけて、縫い目にアイロンをかけてできるだけ跡が見えないようにして、袖と身頃からできるだけ幅が出るようにしるしを付け直した。そして、押入れにしまってあった裁縫箱を出してきた。ふだんにはクッキーの空き缶に糸や針などこまごましたものを入れて使っているが和服はくける部分がたくさんあるのでくけ台がいるのでその裁縫箱が出番と成る。母と一緒に選んだ裁縫箱で、家に持ち帰ってから隅にある小さなくけ台の使い方を聞いたり、糸やら針やらを入れるための受け皿をどけてみたら小さな隠し引き出しが有る事を見つけたりしたことを思い出しながら縫い直した。なれない耳絎けをして、何とかもとの状態に戻した。
昔、泊まりにきた母に和風の寝巻きの縫い方を教わったことを思い出し懐かしい。