久しぶりに会った友人とゴッホ展を見てきた。入場まで長く待つのではと覚悟していたわりには30分ほどで中に入れた。ゴッホの初期の頃の絵や影響された人たちの展示物もあって今まで知らなかったゴッホのことがわかってきた。古い靴の絵にもいろいろ見方があるのを知って面白かった。外の緑を眺めながらサンドイッチを食べてから三の丸、ニの丸の庭園を一回りした。桜はすっかり終わっていたがつつじが咲き始めていてとても綺麗だった。中はごみ一つなく大きな木が影を作って暑さもそれほど気にならず、たくさんの木や草にまで目立たないように名前がわかるように工夫がしてあった。東京の真ん中にこんなにほっとできる空間があることを始めて知った。外に出るといきなり車が忙しそうに走っていた。
歌のように赤、白、黄色と思って球根を秋に植えた。二階のベランダにあった植木鉢の赤色のは早々と咲いた。庭に植えたものは白が開いて、黄色が開いて、赤とピンクはもう少し。なかなか思うようには咲いてくれない。
予定していた11日には雨に降られてしまい、もう桜はないだろうと半ば諦めて西武線で秩父に向かった。電車からは綺麗な緑の山のあちらこちらに山桜の薄いピンク色が彩りを添えているのが見えてきた。秩父鉄道に乗り換えて大野原の駅からがこの日の歩きの始まり。古い巡礼道は木々が影を作ってそこを通る風が気持ちよい。古びたお寺には枝垂桜が満開。桃やボケが負けずに咲いている。野の草まで負けじと青、紫、白、黄色と賑やかに咲いている。うぐいすの声を聞きながら1日中楽しく六つのお寺を巡り歩いた。
もう一度綺麗なカワセミの写真を撮りたくて今度は双眼鏡を持って、カメラを持って川に出かけた。空はうす曇、風はない。昨日の場所にはいない。少し先まで行ってしばらく川を眺めていた。ツバメらしい鳥は高いところを飛んでいる。セキレイは落ち着きなく動き回る。綺麗な青い鳥がすっと水面すれすれに飛びさった。今度は反対側から。3回ほど行ったりきたりして見えなくなってしまった。あまりにすばやいので双眼鏡で見ている暇などない。昨日は暫くじっと川を眺めていたのに今日はカメラも役に立たなかった。畑の中では鴨が2羽お話しながら歩いていた。
暖かい日曜日の午後カメラを持っていつもの散歩道に出てみた。川に沿った道にはこの暖かさでタンポポがずいぶんと増えていた。ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、カラスノエンドウ、タネツケバナ、カラシナ、オオイヌノフグリもまだ所々に残っていた。双眼鏡を持って川を見ていたお年寄りに聞いてみたら「かわせみがいます。」という。言われたほうを覗いてもなかなか見つからない。双眼鏡をお借りしてやっと見つけた。枯れ草の茎に止まって川を覗いているようだ。思っていたより大きく、胸のオレンジ色が良く見えるがこちらを向いて止まっているので羽の青いのが見えないのがちっと残念だったけれど、何とかカメラに収めることが出来た。おまけに帰り際に土手で前から探していたツクシも見つけることが出来た。