山の手- 東京大空襲

大空襲は、罹災者ー100万人を超えたという。
S家は、5月25日（金）、一発の焼夷弾で全焼されすべて灰になった。
山の手に470機ものB29が来襲し、山の手大空襲が、
死者3651名。焼失16万6千戸。主として中野・四谷・牛込・麹町・赤坂・麻布、芝、世田谷、渋谷区、青山通り方面。目黒区、杉並区、小石川区、本郷区、大森区、品川区、城東区、深川区、浅草区、葛飾区荒川区、江戸川区、滝野川区、下谷区、京橋区、淀橋区、足立区、神田区、荏原区、豊島区、日本橋区、王子区、板橋区、向島区、立川市、北多摩郡国分寺町、調布町、三鷹町、田無町、小平町、谷保村、昭和町、砂川村、村山村、狛江村、多磨村、南多摩郡町田町、忠生村、鶴川村、稲城村、浅川町、西多摩郡大久野村、平井村、西多摩村、瑞穂町、調布村空襲。

国会議事堂周辺や東京駅、皇居も被災し明治宮殿が焼失。
御文庫に避難されていた昭和天皇は無事だったと云う。
東京陸軍刑務所に収容されていた62人のアメリカ人捕虜が焼死している。
5月29日の空爆で、大森区、蒲田区、芝区、品川区、目黒区、四谷区、牛込区空襲で死者41人・5月31日は、大島空襲が。
母が、一人守っていたが、近所に焼夷弾で火災発生し、消火のため駆り出されていたと云う。駆け付けた家は半焼で、Sの家は全焼になった。
子供たちは、大田区千鳥町に帰るものと思っていたが、事情を知ったのは数か月後であった。