まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【聖週間】日本は地上天国だったか・・天国は死後にしかないという極限の欺瞞!/新俳句入門*特別編

2018-03-25 01:17:23 | 新俳句入門

 三の矢に希望はありや受難節   まほろば  最新作  即興

イエス・キリストが、エルサレムに入り、人々の頽廃やユダヤ教官僚(律法学者)に讒訴され、十二使徒にも裏切られてゴルゴダの丘の十字架に架けられるまでの一週間を【聖週間】【受難週】という。キリスト教徒はその間のキリストの苦難を我がものとし、処刑後の【復活】による永遠の《生》を信じることで、人間としての真実の生き方に目覚めることを【悔い改め】と呼んでいる。これは、俳句歳時記の受け売りではなく、教会の聖職者(牧師または神父)から直に聞いたことである。ところで、私たちが生を浮けた日本という国は果たして《天国》なのだろうか?知人のクリスチャンの中に、この世は限りあるもので《地獄》のようなものだから、信仰によって死後の永遠の生=天国に入りたいと本気で思っている者がいる。彼は、この世の幸福は諦め、財布さえ持っていない。私の考えは違っている。天国は、この地上にこそ顕現すべきもので、そのことを足場にしてこそ、永遠の生=天国の連続性が得られるということである。

この世には、実に多くの《地獄》が見出される。その一つに、女性の性の商品化とそれに伴う【性奴隷】の問題である。・・具体的に列記する前に、マタイ伝の中の【山上の垂訓】を取り上げてみたい。山上に集って来た人々は、不治の病を患った者、盗賊・殺人者、背徳者や奴隷、売春婦など、いずれも《救済》から排除された者ばかりであった。彼らが言う。『私のような者がどのように救われるのですか』という根底からする問いかけである。イエスが言うには『心の貧しい者は幸いである。天国は彼らのもの』であり、『悲しむ者は幸いである。必ず癒される』・・というものであった。神の栄光(=普遍的な人間の在り方)をただ信ずることが、永遠の生=天国へ到るただ一つの方法であるということであろう。すでに満たされた者は、飢えることを知らず、幸福を得るため神を信じるという契機が得られない。あたかも戦後の日本の情況を指して言っているように感じてしまう。それでは、そのような戦後そしてそれに先立つ戦前社会のどのような現実に、信仰に到る根源的な不幸が見出されるのだろうか。・・・《続く》

 

「赤線」の画像検索結果

戦後しばらく蔓延した私娼(立ちんぼ)たち。昭和33年の売春防止法の成立まで、全国津々浦々まで赤線(公娼)地帯の周辺に現われた。


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【聖週間】花見の場所取りは禁止すべき・・人肉を食べ《人間》の全てを捨てた大東亜戦争の残虐!/新俳句入門*特別編

2018-03-25 00:21:29 | 新俳句入門

この世の地獄すべて集めて聖週間   まほろば  最新作  即興

第二次世界大戦は1939年から欧州で始まった。日中戦および日米戦を指して、これらと区別する上でも太平洋戦争または【大東亜戦争】と呼びたい。戦後日本において、この戦争をわが国のアジア諸国に対する単なる侵略と見做す風潮が今日まで続いている。その原因は、勝者が敗者を一方的に裁く【極東軍事裁判】とそれに迎合した左翼陣営と偏向マスコミの戦後の【反対利権】による。大東亜戦争における残虐話は枚挙に暇が無いほどだが、中でも沖縄戦での米日双方の現地住民に対する残虐行為が目立つ。あの小さな島に数百万発の砲弾が降り注ぎ、唯一の避難場所であった洞窟(がま)に住民は逃げ込むしかなかった。しかし、大半が内地よりの派遣であった兵たちは、あろうことか住民たちを追い出し、外に出た住民たちはたちまち砲弾の餌食となった。また、生き残り米軍に捕われた彼らは、ゲリラ兵と見做され断崖に並ばされて一人々々銃殺されていった。断崖に並ばされた理由は、遺骸の処置を省略出来るからである。沖縄戦は、大本営にとって本土決戦の格好のシュミレーションであり、住民の生存はまるで眼中になかった。当時の軍部は、226事件で軍内の良識派(皇道派)は一掃され、おのれの面子や保身しか考えないエリート官僚で占められていた。フィリピン戦線やインパール作戦での【人肉供食】は、その極限の顕われであったろう。・・・《続く》

「沖縄戦 写真」の画像検索結果

 


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【聖週間】東京の一部はもう満開・・人間の底無しの残虐さの由来/新俳句入門*特別編

2018-03-24 23:20:45 | 新俳句入門

その受難わたしを神と呼ぶなかれ   まほろば  最新作  即興

昨年の秋頃だったか、IS(イスラム国)のシリア・イラク国内の主要拠点が陥落したとのニュースが流れた。このISだが、全世界から女性たちが集り、男たちに首に値段を付けられ弄ばれたという。しかも、この女性たちの中には日本人もいたそうだ。いつだったか、北海道の女性を含む数人がISへの渡航をはかり、逮捕された。この女性たちは、ISに行けばどうなるかどこまでわかっていたのだろうか?無知蒙昧な部分はさておき、相当程度わかった上でこの世の【地獄】に堕ちることを選ぶのは何故なのか?前世の業(カルマ)なのか、女性蔑視の教義への妄信なのか、夫・恋人など身近な他人に洗脳されたのか・・人間とりわけ弱者の中には被虐(マゾ)的に【地獄】を選ぶ者がいるということだ。・・・《続く》

「ISの性奴隷」の画像検索結果

写真は、ISに性奴隷にされたあげく虐殺されたオーストリア人の少女。

 


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【受難】満開まで20度快晴続く・・人間と《神なるもの》の交錯!受難週から復活祭へ/俳句再出発(日記)

2018-03-24 19:30:45 | 俳句再出発

バプテストヨハネの白さ春の雪   まほろば  再掲

今日は19度まで上がったようです。東京23区の満開は来週末で、それまで20度超の晴れの日が続くとのことです。特に水木は夏日(25度以上)これでひと安心です。水曜の【春分の日】も冷たい雨が降り、持病が悪化するなど散々でした。健康上、何と言っても《冷え》は禁物です。俳句の季語にもなっているキリストの【受難週】と4月1日(宗派によっては8日)の【復活祭】が近づいています。今年は、単なる机上の季題に止まらず、信仰者に混じって実体験するつもりです。当然、句も量産します。頑張りたいと思います。・・・《続く》

「受難 週」の画像検索結果

 

カフェ・ミュージック

https://youtu.be/4isrLyxGr9U?t=13


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【結社落第】伝統と前衛の狭間・・季語は手放さず即興の《真リアル》を追求!/新俳句入門

2018-03-24 05:00:17 | 新俳句入門

*朝カフェ付

ふたたびの実存末黒野を来たばかり   まほろば  最新作

今夜は少し冷え込んで来ているようだ。と言っても6度以上はあるはず。今年は冬から春にかけて、気温が上がったり下がったりで体調管理が難しい。それと花粉がかなり舞っているに違いない。鼻から気管支までアレルギー体質なのだが、今年はかなり影響が出ている。土曜は晴れるようで、そろそろ三分咲きの桜見物を兼ねて都心に出たいところだが、日曜が早いので止めておく。明日も何事もなく淡々とした一日になる。ところで、他のブログで交流のあったNさんが、どうやら所属結社の同人になったらしい。自ブログで同人欄の自選句を披瀝していた。もう4年くらいになるのだろうか。1年目から主宰の覚えも目出度かったようなので、妥当なところだろう。一つの結社にジックリ投句して、数年で確実に同人に昇格する。羨ましい限りである。この人とほぼ同じ時期に俳句を始め(私はほぼ30年ぶりの再入門)、早々と2結社の同人になったが、一つは主宰の高齢と継承拒否のため終刊し、もう一つはトラブルのため退会(同人辞退)した。運良く総合誌への投稿で再会した有名俳人の同人誌に拾っていただき、一応の所属(投句)先を確保出来ている。ここだけは安全運転で行きたいと思う。私は約40年前の入門時から、常に結社が勉強の場であった。しかし、この同人誌は海程賞受賞者や地方紙選者など一部を除き結社経験のある人は少なく、むしろ現代詩の書き手が多いように感じる。定型の三構成要素である【季語】【17音】【結社】のいずれにも拘らない、完全な《一行詩》が主流を成す。しかも編集者は、かつて有季定型の主要結社の新鋭女流であった。超前衛派の同誌代表との結婚によって、自在な句風を確立している。それだけに、私の季語のレトリカルな使用(取り合わせ)に対する理解もいただいているものと考えている。ここで踏ん張るしかない。・・・《続く》

「高柳重信 敗北の詩」の画像検索結果

 

カフェ・ミュージック

https://youtu.be/ukAYyRUE8KQ?t=62


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