昨日、一番仲の良かった姉の見舞いに行った。
姉は、今年80歳を迎えた。
一番心が通じ合う仲の良い姉だった。
一昨年から肝臓の機能が、
著しく低下し入退院を繰り返していたが、
最近、急激に衰えた。
姪からの電話もあり、半年振りに見舞いに行ってきたが、
見る影もない衰えようで、先がないという現実を知らされた。
姉は、僕に元気のないか細い声で、
「会えるのが、最後かもしれないね…」と言った。
その言葉を聞いて、胸が詰まり、思わず涙が出そうになった。
悲しい現実だが、私の心が一気に細くなってしまった。
私は、両親がやや年を取ってからの子供なので、
4人の姉達とは年が離れている。
一番近い6歳年上の姉は、先立ち、
残っている3人の姉は、みな80歳を超えている。
自分自身も70歳になったので当然のことだが、
齢を重ねる現実を身近に考えさせられた。